Contents
ウレタン防水工事と臭気問題:その対策とは?
マンションの大規模修繕工事におけるバルコニーの防水工事で、ウレタン防水工事が予定されているとのこと、ペットを飼われているご家庭では、工事中の臭いが心配ですよね。ご質問にあるように、ウレタン防水材の中には、シンナー系の溶剤を使用しているものがあり、独特の強い臭いを発生させる場合があります。
ウレタン防水材の種類と臭気
ウレタン防水材は大きく分けて、溶剤系と水性系(水溶性)の2種類があります。
* 溶剤系ウレタン防水材:従来から広く使われてきたタイプで、シンナーなどの有機溶剤を主成分とするため、強い臭気を発生させます。乾燥が早く、耐久性が高いというメリットがありますが、臭気の問題から、近年は使用が減少傾向にあります。
* 水性系(水溶性)ウレタン防水材:水または水溶液を主成分とするため、溶剤系に比べて臭気が少なく、環境に優しいのが特徴です。ただし、乾燥に時間がかかる場合があり、耐久性も溶剤系に比べて劣る場合があります。
ご質問の「ウレタン(←シンナーですか??)」の部分ですが、使用するウレタンの種類によって臭いの強さが大きく変わってきます。現場で使用するウレタンの種類を管理会社や施工業者に確認することが重要です。
ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)
窓や排気口を閉めても臭いは侵入する?
溶剤系ウレタンを使用する場合、窓や排気口を閉めていても、臭いが部屋の中まで侵入する可能性は十分にあります。バルコニーと室内は完全に密閉されているわけではないため、わずかな隙間から臭気が入り込むのです。特に、風向きや気圧の変化によって臭いの侵入は増幅されます。
水性系ウレタンの臭気軽減効果
水性系ウレタンを使用すれば、臭気は大幅に軽減されます。しかし、完全に無臭とは限りません。微量の臭いは発生する可能性があるため、ペットへの影響を心配される場合は、事前に施工業者に水性系ウレタンの使用を確認し、具体的な臭いの程度について質問することをお勧めします。
ペットへの影響と具体的な対策
ペットへの影響は、臭いの強さやペットの種類、個体差によって異なります。特に、呼吸器系の弱いペットは、臭気の影響を受けやすい傾向があります。
臭気対策の具体的なステップ
1. 施工業者への確認:まず、使用するウレタンの種類(溶剤系か水性系か)と、臭気の強さについて施工業者に確認しましょう。水性系ウレタンの使用を依頼することも検討しましょう。
2. 工事期間中の避難:工事期間中は、ペットを一時的に親戚や知人の家などに預けることを検討しましょう。これが最も確実な対策です。
3. 換気対策:工事中は、バルコニーと反対側の窓を開けて、室内に新鮮な空気を送り込み、臭気を排出するよう努めましょう。空気清浄機を使用するのも有効です。
4. ペットの滞在場所の確保:工事中は、ペットが臭気の影響を受けにくい部屋を用意しましょう。例えば、バルコニーから離れた部屋にペット用のベッドやケージを設置し、できるだけ臭いの少ない環境を確保します。
5. 臭気吸着剤の活用:室内に活性炭などの臭気吸着剤を置くことで、臭いを軽減する効果が期待できます。
6. 専門家への相談:ペットの健康状態に不安がある場合は、獣医師に相談しましょう。
専門家の視点:獣医師のアドバイス
獣医師によると、ペットへの影響は、臭いの種類、濃度、持続時間、ペットの種類や個体差によって大きく異なります。特に、猫は犬よりも臭気に対して敏感な傾向があります。工事期間中は、ペットの様子を注意深く観察し、異常が見られた場合はすぐに獣医師に相談することが重要です。
まとめ:安心安全な工事のために
マンションの大規模修繕工事は、居住者の生活に大きな影響を与えます。特にペットを飼っている場合は、工事中の臭気対策をしっかり行うことが大切です。施工業者との綿密なコミュニケーションを図り、ペットへの影響を最小限に抑えるための対策を講じましょう。