マンション大規模修繕による粉塵被害と損害賠償請求

マンションの大規模修繕で小窓からコンクリートの粉じんが入り込み、そのあたりは1ミリぐらい、他の部屋は足跡が分かるくらいつもってしまいました。工事の責任者を呼んで見せましたが、「拭かせてください」と言いましたが、自分は「専門業者を呼んでください」と言いました。妻がフローリングを拭いてしまいましたが、納得できません。気づいた時は部屋が霧がかかった状態でした。どのような保障を請求できますか?補足します。お知らせは無し、おまけに洗濯物も干してOKでした。そして責任者に電話した時「そちら側は工事していません」と言われ、実際はがりがり削っていました。

大規模修繕工事中の粉塵被害:状況と対応

マンションの大規模修繕工事において、粉塵被害が発生したとのこと、大変お困りでしょう。工事中のお知らせがないまま、洗濯物も干して良いと伝えられていたにもかかわらず、コンクリートの粉塵が室内に大量に侵入し、フローリングに付着する被害が発生したとのこと。責任者からの対応も不十分で、さらに「そちら側は工事していません」という発言は、誠意ある対応とは言えません。

今回のケースでは、以下の点から損害賠償請求が可能です。

1. 工事側の過失

* 粉塵対策の不備:工事中は、粉塵の飛散を防ぐための適切な対策(防塵シートの設置、散水など)が義務付けられています。それがなされていなかったことが、今回の被害の直接的な原因と言えるでしょう。
* 告知義務の怠慢:工事開始前や粉塵が発生する作業前に、居住者への適切な告知と、被害防止のための注意喚起がなされていませんでした。
* 虚偽の説明:責任者による「そちら側は工事していません」という発言は、事実と異なる虚偽の説明であり、信頼関係を著しく損なっています。

2. 被害の程度

* 粉塵の量:小窓周辺1mm、他の部屋は足跡が分かる程度とありますが、写真や動画で証拠をしっかり残しておくことが重要です。
* 被害範囲:どの部屋、どの程度被害があったのかを明確に記録しましょう。
* フローリングへの影響:拭き取りによって既に状態が変わっている可能性があります。現状を写真で記録し、専門業者に調査を依頼して、修復費用や交換費用を算出してもらいましょう。
* 健康被害:粉塵を吸い込んだことによる健康被害(呼吸器系の症状など)がないか確認し、医師の診断書を取得しておきましょう。

3. 請求できる損害

* 清掃費用:専門業者による清掃費用は、確実に請求できます。
* 修復費用:フローリングの修復費用、もしくは交換費用。専門業者による見積もりを提出しましょう。
* 慰謝料:精神的苦痛に対する慰謝料も請求可能です。工事側の対応の悪さ、告知義務の怠慢などを考慮すると、相応の慰謝料が認められる可能性が高いです。
* その他:洗濯物の汚れや、その他被害があれば、それに対する費用も請求できます。

具体的な対応手順

1. 証拠の確保:被害状況を写真、動画で詳細に記録します。粉塵の量、被害範囲、フローリングの状態などを明確に写しましょう。
2. 専門業者への依頼:清掃、修復、または交換費用を見積もるために、専門業者(ハウスクリーニング業者、リフォーム業者など)に依頼します。見積書を必ず取得しましょう。
3. 内容証明郵便の送付:工事会社に対し、被害状況、請求内容を明確に記載した内容証明郵便を送付します。証拠写真、動画、見積書などを添付しましょう。
4. 交渉:内容証明郵便を送付後、工事会社と交渉を行います。交渉がまとまらない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。
5. 裁判:交渉が不調に終わった場合は、裁判を検討しましょう。

専門家の視点:弁護士への相談

今回のケースは、工事側の過失が明らかであり、損害賠償請求が認められる可能性が高いです。しかし、工事会社との交渉は、専門知識が必要となる場合があります。スムーズな解決のためには、弁護士への相談が有効です。弁護士は、証拠の収集、交渉、訴訟手続きなどをサポートし、あなたの権利を最大限に保護してくれます。

まとめ:権利を主張しましょう

マンションの大規模修繕工事による粉塵被害は、決してあなただけの問題ではありません。多くの居住者が同様の被害を経験している可能性があります。適切な対応を怠った工事会社に対しては、毅然とした態度で、損害賠償請求を行うべきです。証拠をしっかり確保し、専門家の力を借りながら、あなたの権利を主張しましょう。

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