マンション売却時の告知義務と隣人のタバコ臭問題

不動産を売却する時に告知義務ってあるのでしょうか?この度、住んでるマンションの部屋を売りにだすことにしました。ただ問題は隣の人が台所の換気扇の下でタバコを吸っているらしく、ベランダについてる換気孔から臭いがべランドの戸を開けとくと、もろに部屋に入ってきます。このような場合、売りに出す時に不動産屋さんへ情報として言っておいた方がいいのでしょうか?それとも黙っていた方がいいのでしょうか?ほとほと困っていますのでお知恵を拝借したいと思います。

マンション売却における告知義務とは?

マンションを売却する際には、売主には告知義務があります。これは、物件に瑕疵(かし:欠陥)がある場合、買主に対してその事実を告知する義務のことです。告知義務違反によって、売買契約が解除されたり、損害賠償請求をされる可能性があります。具体的には、建物の構造上の欠陥や、雨漏り、シロアリ被害など、物件の価値や居住性に影響を与えるような重大な欠陥は、必ず告知しなければなりません。

しかし、隣人の喫煙による臭い問題は、必ずしも告知義務の対象とは限りません。告知義務の範囲は、物件自体に存在する問題に限定されることが多いからです。隣人の行為は、物件そのものの欠陥ではなく、あくまで近隣住民の行為によるものです。

隣人のタバコ臭、不動産会社への告知は必要?

では、隣人のタバコ臭のような問題は、不動産会社に伝えるべきかどうか?結論から言うと、伝えることを強くおすすめします

告知義務の範囲を超えるとしても、以下の理由から、不動産会社に状況を説明することが重要です。

  • スムーズな売却のため: 買主が内見時にタバコ臭に気づき、売買契約が白紙になる可能性があります。事前に説明することで、そのようなトラブルを回避できます。また、臭いの程度や発生状況を説明することで、買主の期待値を調整し、スムーズな売買を進めることができます。
  • 法的リスクの軽減: 告知しなかったことで、後からトラブルになる可能性を減らせます。たとえ告知義務違反に該当しなくても、買主が不快感を訴える可能性はあります。事前に説明することで、トラブル発生時の責任を軽減できます。
  • 適切な価格設定: タバコ臭などの問題がある場合、物件価格に影響を与える可能性があります。不動産会社は、これらの情報を考慮して、適切な価格を設定する上で役立ちます。
  • 解決策の検討: 不動産会社は、臭い問題の解決策を提案してくれる可能性があります。例えば、消臭剤の使用や、換気方法の改善などをアドバイスしてくれるかもしれません。

具体的な伝え方と注意点

不動産会社に伝える際には、以下の点を意識しましょう。

  • 事実を正確に伝える: 憶測ではなく、実際に経験したことを具体的に説明しましょう。「隣室からタバコ臭がベランダの換気口を通じて室内に侵入し、ベランダのドアを開けると特に臭いが強い」など、客観的な事実を伝えましょう。
  • 客観的な表現を使う: 「我慢できないほど臭い」など主観的な表現ではなく、「換気口からタバコ臭が感じられる」など、客観的な表現を使いましょう。
  • 証拠の提示: 可能であれば、臭いの発生状況を写真や動画で記録しておきましょう。ただし、プライバシーに配慮し、隣人の顔を写さないように注意が必要です。
  • 解決策の提案: 問題点だけでなく、解決策の提案も検討しましょう。「換気扇のフィルター交換を依頼する」「消臭剤を使用する」など、具体的な対策を提案することで、不動産会社も対応しやすくなります。

専門家の意見:不動産会社と弁護士の視点

不動産会社に相談する前に、弁護士に相談してみるのも良いでしょう。弁護士は、告知義務の範囲や、売買契約におけるリスクについて、専門的なアドバイスをしてくれます。また、不動産会社との交渉にも立ち会ってくれるでしょう。

インテリアとの関連性:臭い対策と空間デザイン

タバコ臭は、お部屋のインテリアにも影響を与えます。カーテンや家具、壁などに臭いが染みつき、せっかくのインテリアが台無しになる可能性があります。

売却前に、以下のインテリア対策を行うことで、より良い印象を与えることができます。

  • 徹底的な清掃: プロの清掃業者に依頼して、徹底的に清掃を行いましょう。特に、カーテンやカーペット、ソファなどの布製品は、臭いが染み込みやすいので注意が必要です。オゾン脱臭なども効果的です。
  • 消臭剤の使用: 市販の消臭剤を使用しましょう。特に、タバコ臭に効果的な消臭剤を選びましょう。ただし、香りが強すぎると逆効果になる場合もあるので、注意が必要です。
  • 空気清浄機: 空気清浄機を設置することで、室内の空気をきれいに保つことができます。プラズマクラスターなどの機能が付いたものがおすすめです。
  • インテリアの刷新: 臭いが染み付いた家具やカーテンなどを交換することで、より清潔感のある空間を演出できます。ベージュ系のインテリアは、清潔感があり、臭いも目立ちにくい傾向があります。 新しいインテリアは、買主にとって魅力的なポイントになります。

まとめ

隣人のタバコ臭は、告知義務の対象とは限りませんが、不動産会社への告知は非常に重要です。事実を正確に伝え、客観的な証拠を提示することで、スムーズな売却を進めることができます。また、インテリア対策を行うことで、物件の魅力を高め、より良い価格で売却できる可能性が高まります。 専門家への相談も検討し、安心して売却を進めましょう。

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