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マンションの和室6畳間、広さの違いはなぜ?畳の寸法と部屋の広さ
同じマンション内での引っ越しでも、部屋によって和室の広さが異なる、というご経験、実は珍しくありません。その原因は、畳の寸法の違いにあります。一見同じ6畳間でも、畳の寸法が異なれば、部屋の広さは変わってきます。
畳の寸法の種類
日本の畳には、大きく分けて以下の寸法があります。
- 京間:約90cm×180cm
- 中京間:約85cm×180cm
- 江戸間:約88cm×176cm
これらの寸法の違いは、わずか数センチですが、6畳間の場合、面積にすると数平方メートルもの差が生じます。例えば、江戸間6畳は約11.1㎡ですが、京間6畳は約10.8㎡、中京間6畳は約10.2㎡と、京間と江戸間では約0.9㎡もの差があります。これは、大人1人がゆったりと座れる程度のスペースに相当します。
マンション建設時の事情
マンション建設時には、建築コストや設計上の都合から、畳の寸法を統一しないケースがあります。同じマンションでも、建物の棟によって、あるいは建設時期によって、異なる寸法の畳を使用している可能性があります。また、同じ棟内でも、間取りによって畳の寸法が異なる場合もあります。
体感の違いを生む要因
畳の寸法以外にも、部屋の広さの違いを感じさせる要因があります。
- 天井高:天井が高いと広く感じ、低いと狭く感じます。
- 窓の大きさや位置:大きな窓や、採光の良い位置にある窓は、部屋を広く見せます。
- 壁の色や素材:明るい色や、光沢のある素材は、部屋を広く見せる効果があります。
- 家具の配置:家具の配置によっては、部屋が狭く感じられることがあります。
- 収納スペース:収納スペースが充実している部屋は、広く感じられます。
これらの要素が複合的に作用することで、畳の寸法の違い以上に、部屋の広さへの体感に差が生じる場合があります。
引っ越し先の和室6畳間を快適に:インテリアコーディネートのポイント
引っ越し先の和室が、予想より狭く感じられたとしても、適切なインテリアコーディネートによって、快適な空間を演出することは可能です。
空間を広く見せるためのテクニック
- 明るい色の壁と床:ベージュやアイボリーなどの明るい色は、空間を広く見せる効果があります。特に、壁と床の色を統一することで、より広々とした印象になります。
- 鏡の活用:鏡を壁に設置することで、光を反射させ、空間を広く見せることができます。また、視覚的な奥行きも演出できます。
- コンパクトな家具:大きすぎる家具は、部屋を狭く見せてしまいます。コンパクトで機能的な家具を選ぶことが重要です。ロータイプの家具は、圧迫感を軽減し、空間を広く見せる効果があります。
- 多機能家具:収納付きベッドや、ソファベッドなど、多機能な家具は、省スペースで快適な生活を実現します。
- 間接照明:間接照明は、柔らかな光で空間を優しく包み込み、リラックスできる雰囲気を演出します。また、天井が高く見える効果もあります。
- シンプルなデザイン:ゴテゴテとした装飾が多い家具や、柄の多いインテリアは、部屋を狭く見せる原因となります。シンプルなデザインの家具やインテリアを選びましょう。
和室をモダンにアレンジする
和室を現代風にアレンジすることで、より快適でスタイリッシュな空間を演出できます。
- 畳の色を変える:従来の畳のイメージを覆す、ダークブラウンやブラックの畳も登場しています。モダンな雰囲気を演出したい場合は、これらの色を取り入れるのも良いでしょう。
- 和モダンな家具:木製の家具や、シンプルなデザインの家具を配置することで、和室にモダンなテイストを加えることができます。
- アクセントカラー:ベージュをベースに、アクセントカラーとして、緑色や青などの自然な色を取り入れることで、落ち着きのある空間を演出できます。
- 照明器具:ペンダントライトやフロアライトなど、デザイン性の高い照明器具を選ぶことで、空間の雰囲気を大きく変えることができます。
専門家のアドバイス:インテリアコーディネーターの活用
どうしても迷う場合は、インテリアコーディネーターに相談してみるのも良いでしょう。プロの視点から、最適なレイアウトや家具選び、色使いなどをアドバイスしてもらえます。
まとめ:6畳和室を最大限に活用しよう
同じマンション内でも、畳の寸法の違いによって和室の広さが異なることは珍しくありません。しかし、適切なインテリアコーディネートによって、狭く感じられる空間も快適に過ごすことができます。明るい色使い、コンパクトな家具、そしてプロのアドバイスを参考に、あなただけの素敵な和室を創造してください。