マンション共用廊下の室外機設置問題:騒音、埃、火災リスク、そして法令遵守

マンションの共用廊下に室外機をおく人たちが増えています。共用廊下は幅120cmで室外機は27cmくらいです。ドアのすぐ近くには穴がありますが、室外機用の設置場所は廊下にはもうけられていません。壁の上にはコンセントはなく、廊下側の部屋の下にはコンセントはあります。でも、もし火事などで避難することになった場合など邪魔になりやしないか、また隣の方も設置してきたため、今後埃とかが、まったりしないか、騒音になりやしないかなど考えてしまいます。ドアの横に穴があるのでこういう場合、管理会社ではなく、消防署の方に連絡して消防法にひっかかってないか見てもらった方がいいでしょうか?補足あと禁止又は制限される行為に、階段、廊下等の共用部分に物品をおいてはならないと書いてあったのですが、室外機はドアの横に穴がある場合は置いてもいいものなのでしょうか?よろしくお願い致します。

共用廊下への室外機設置に関する不安:火災時の避難、騒音、埃の問題

マンションの共用廊下は、居住者全員にとって共有の避難経路であり、安全で快適な空間を保つことが重要です。近年、室外機の設置が問題となっているケースが増加しており、火災時の避難経路の確保、騒音問題、埃の発生、そして管理規約に抵触する可能性など、様々な懸念事項が生じています。今回の質問では、共用廊下の幅が120cm、室外機が約27cmと、スペースが限られている状況での不安が述べられています。ドア横に穴があるものの、室外機設置場所が確保されていない点も大きな問題です。

火災時の避難経路確保

最も重要なのは、火災発生時の避難経路の確保です。室外機が避難経路を狭め、避難を困難にする可能性があります。消防法では、避難経路の幅員や障害物の設置について規定があり、室外機の設置がこれらに抵触する可能性があります。避難経路に障害物が存在すると、避難が遅れ、人的被害が拡大するリスクが高まります。

騒音問題

室外機は稼働時に騒音を発生させます。特に、共用廊下という閉鎖的な空間では、騒音は周囲に大きく影響します。隣室への騒音被害だけでなく、他の居住者にも迷惑となる可能性があります。低騒音タイプの室外機を選ぶことや、防振ゴムなどを活用して騒音対策を行うことが重要です。

埃の問題

室外機は、稼働中に埃を吸い込み、排気と共に埃を排出します。長期間放置すると、共用廊下に埃が堆積し、美観を損ねるだけでなく、アレルギー症状を引き起こす可能性もあります。定期的な清掃を行う必要があるだけでなく、室外機の設置位置や向きを工夫することで、埃の拡散を抑制できます。

管理規約の確認

多くのマンションでは、管理規約に共用部分への物品の設置を禁止または制限する条項があります。「階段、廊下等の共用部分に物品をおいてはならない」という記述は、まさにこの条項に該当します。管理規約を改めて確認し、室外機の設置が規約に違反していないかを確認することが重要です。 違反している場合は、管理会社から撤去を求められる可能性があります。

具体的な解決策と専門家への相談

では、具体的な解決策を探っていきましょう。

1. 管理会社への相談

まず、管理会社に相談することが最も重要です。 管理会社は、マンション全体の管理運営を担っており、共用部分の利用に関するルールや、室外機設置に関する規定を熟知しています。現状を説明し、設置場所の選定や、騒音・埃対策、火災時の安全確保について相談しましょう。管理会社が設置場所を指定してくれる可能性もありますし、設置に関する許可を得るための手続きを案内してくれるでしょう。

2. 消防署への相談

管理会社への相談と並行して、消防署への相談も検討しましょう。消防署は、消防法の専門家であり、室外機の設置が消防法に抵触するかどうかを判断できます。特に、避難経路を狭めている可能性がある場合は、消防署に相談することで、安全性を確認できます。

3. 専門業者への相談

室外機の設置場所や方法について、専門業者に相談することも有効です。専門業者は、適切な設置場所の選定や、騒音・埃対策、安全な設置方法などをアドバイスしてくれます。

4. 室外機の選定と設置方法

* 設置場所の確保:可能であれば、共用廊下以外の場所に設置場所を確保することが理想的です。ベランダやバルコニーなどが考えられます。
* 低騒音・省スペースタイプ:騒音や設置スペースの問題を軽減するため、低騒音タイプの室外機を選ぶことが重要です。また、省スペースタイプの室外機も検討しましょう。
* 防振対策:防振ゴムなどを活用して、騒音や振動を抑制しましょう。
* 定期清掃:室外機と周辺の清掃を定期的に行い、埃の蓄積を防ぎましょう。
* カバーの設置:室外機を覆うカバーを設置することで、埃の侵入を防ぎ、美観も向上します。

まとめ:共用部分の利用はルールとマナーを守って

共用廊下への室外機設置は、快適な居住環境を維持するために、慎重な検討が必要です。管理会社、消防署、専門業者への相談を積極的に行い、安全で快適なマンション生活を送りましょう。ルールとマナーを守り、近隣住民との良好な関係を築くことが大切です。 一人ひとりの配慮が、より良いマンション環境につながります。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)