マンション倉庫の健康被害?コンクリート打ちっぱなしの壁材と健康リスク

マンションに元々付いている倉庫の壁などに有害な素材が使われていることって結構あるのでしょうか? コンクリート打ちっぱなしのマンションの倉庫を借りられる機会があり、そこそこ広め(8畳程度)だったのでたまにそこで寝泊まりしているのですが、なんだか妙に喉、鼻、肌などが痒くなります。 窓はありませんが、水道と換気扇が付いており換気扇はよく回しますし、借りる際にかなり掃除をしたので埃などで煙たい印象はありません。一月ほど放置しても置いてあるものに埃がほとんど積もらないくらいです。 壁はすべてコンクリート打ちっぱなし、天井は白い石膏?のような素材です。 マンションのどこかの部屋かららしき太いパイプがいくつか天井を這っているのと、こちらもどこかからの10cmほどの通風口が天井付近に一つあります。 一緒に倉庫で作業(紙をはさみで切る程度の工作)をした友人はしばらく咳が止まらなくなってしまったので、埃など害のありそうなものが見当たらないので妙に心配になってきました。 人が長時間居ることを想定してない場所ということで、結構有害な素材が使われていたりするんでしょうか・・・。

マンション倉庫の健康被害:原因を探る

マンションの倉庫で喉や鼻、肌の痒み、咳などの症状が出ているとのこと、ご心配ですね。 コンクリート打ちっぱなしの壁や石膏ボードの天井だけでは、それだけで症状を引き起こすとは考えにくいですが、いくつかの可能性を検討する必要があります。 原因を特定するために、以下の点を詳しく見ていきましょう。

可能性1:建材からの放散物質

コンクリートそのものは無害ですが、コンクリートの製造過程や、倉庫の建設に使用された接着剤、塗料、防カビ剤などに含まれる揮発性有機化合物(VOC)が原因の可能性があります。VOCは、シックハウス症候群の原因物質として知られており、長期間にわたる微量な暴露でも、喉の痛み、鼻の炎症、皮膚のかゆみ、頭痛、吐き気などの症状を引き起こす可能性があります。特に、換気が不十分な空間ではVOCの濃度が高まりやすいため、注意が必要です。

可能性2:建物の老朽化とカビ

倉庫の築年数やメンテナンス状況によっては、壁や天井にカビが発生している可能性があります。目に見えない微細なカビの胞子が空気中に漂い、呼吸器系の症状を引き起こすことがあります。また、コンクリートのひび割れなどから湿気が侵入し、カビの発生を助長している可能性も考えられます。

可能性3:パイプや通風口からの影響

天井を這っているパイプや通風口から、他の部屋の空気や臭いが流入している可能性があります。例えば、隣室でタバコを吸っていたり、強い香りの洗剤を使用していたりする場合、それらの臭いが倉庫に流れ込み、症状を引き起こす可能性があります。また、パイプや通風口自体が老朽化し、有害物質を放出している可能性も否定できません。

可能性4:埃やダニ

掃除をされたとのことですが、目に見えない微細な埃やダニが原因の可能性もあります。特に、紙を扱う作業をしていた際に、紙の粉塵が舞い上がり、呼吸器系の症状を引き起こした可能性があります。

具体的な対策と専門家への相談

上記のような可能性を踏まえ、具体的な対策を検討しましょう。

1. 換気改善

換気扇の性能を確認し、必要であればより強力な換気扇への交換を検討しましょう。窓がないため、空気の入れ替えが重要です。サーキュレーターなどを活用し、空気の流れを良くすることも有効です。

2. VOC濃度測定

VOC濃度測定器を使用して、倉庫内のVOC濃度を測定することをお勧めします。測定結果に基づいて、適切な対策を講じることができます。専門業者に依頼することも可能です。

3. カビ検査

カビ検査キットを使用して、倉庫内にカビが発生していないかを確認しましょう。もしカビが見つかった場合は、専門業者に依頼して除去してもらう必要があります。

4. パイプや通風口の点検

管理会社に連絡し、天井のパイプや通風口の点検を依頼しましょう。老朽化している場合は、修理または交換してもらう必要があります。

5. 埃やダニ対策

定期的に掃除機をかけ、湿気を帯びないように注意しましょう。ダニ対策として、除湿機を使用したり、ダニ対策シートなどを活用するのも有効です。

6. 専門家への相談

症状が改善しない場合は、医師や建築士、環境衛生管理士などの専門家に相談することをお勧めします。原因を特定し、適切な対策を講じるためには、専門家の意見を聞くことが重要です。

事例:類似事例からの学び

類似の事例として、古いマンションの居住空間でシックハウス症候群の症状が出たケースが報告されています。その多くは、建材からのVOC放散が原因でした。適切な換気と、原因物質の特定、除去が重要であることが示されています。

まとめ:安全な空間を確保するために

マンションの倉庫で健康被害を訴えるケースは、決して少なくありません。 原因を特定し、適切な対策を講じることで、安全で快適な空間を確保することが重要です。 ご自身の健康を守るためにも、上記で述べた対策を検討し、必要であれば専門家の力を借りてください。

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