マンションリフォーム:フローリングの張り方「乱張り」と「りゃんこ張り」徹底比較

フローリングの張り方、『乱張り』と『りゃんこ張り』で迷っています。マンションのリフォーム中です。床全体をバリアフリーにします。リビングが一番大きな部屋で16畳あり、全ての部屋をそちらの長手方向に合わせて張る予定です。以前、友人宅が『りゃんこ張り』でした。床材の幅が太めだったせいか??床材の長さが非常に短く見え(短足に見え)、個人的には、とても不格好に見えました。今回使用するのは、チェリー無垢材で色味や木肌はまばら、幅100ミリ×長さ900ミリのものです。おそらく友人宅と同じ幅だと思います。その点を踏まえると、気持ちは『乱張り』に傾いていますが、業者さんは咄嗟に『乱張りでいいの?』と言いました。意図は不明なままですが…。張り方は単に好みの問題なのでしょうか?『乱張り』、『りゃんこ張り』、それぞれメリット・デメリットがあれば教えて下さい。長い部屋は『乱張りがいい』など…経験談でも構いません。よろしくお願いします。

フローリングの張り方:乱張り vs りゃんこ張り

マンションのリフォームで、フローリングの張り方について悩まれているんですね。特に、16畳のリビングを含む全室をバリアフリーにする計画で、「乱張り」と「りゃんこ張り」のどちらを選ぶべきか迷われているとのこと。友人の家の「りゃんこ張り」が短く見えた経験から、「乱張り」に傾いているものの、業者の反応に戸惑いを感じているようです。 チェリー無垢材(幅100mm×長さ900mm)を使用予定とのことですので、具体的なメリット・デメリットを踏まえながら、最適な張り方を選択できるよう解説していきます。

「乱張り」と「りゃんこ張り」とは?

まず、それぞれの張り方の定義を明確にしておきましょう。

乱張り

  • 床材の繋ぎ目を一定の間隔で揃えず、ランダムに配置する張り方です。自然な仕上がりで、木の素材感を最大限に活かすことができます。特に、無垢材のような個性的な素材には最適です。
  • 視覚的な広がりを感じさせやすく、部屋を広く見せる効果があります。特に、長方形の部屋では、縦方向のラインを強調しすぎないため、圧迫感を軽減する効果も期待できます。
  • 施工は「りゃんこ張り」よりも手間がかかりますが、自然で落ち着きのある空間を作り出せます。

りゃんこ張り(梁行張り)

  • 床材の繋ぎ目を一定の間隔で揃えて張る張り方です。規則正しいラインが特徴で、モダンでシャープな印象を与えます。
  • 部屋の形状を強調する傾向があります。長方形の部屋では、縦方向のラインが強調されるため、部屋が長く見える反面、圧迫感を感じる可能性もあります。特に、天井が低い部屋や、幅の狭い床材を使用する場合は注意が必要です。
  • 施工は「乱張り」よりも簡単で、コストを抑えられる可能性があります。

「乱張り」と「りゃんこ張り」のメリット・デメリット比較

| 項目 | 乱張り | りゃんこ張り |
|—————|———————————————|——————————————–|
| **見た目** | 自然で落ち着きのある空間、広々とした印象 | モダンでシャープな印象、部屋の形状が強調される |
| **施工難易度** | 高い | 低い |
| **コスト** | 高め(施工手間による) | 安め |
| **圧迫感** | 少ない | 高め(特に長方形の部屋、幅の狭い床材の場合) |
| **素材との相性**| 無垢材など個性を活かす素材に最適 | 均一な素材に向いている |
| **部屋の形状** | 長方形の部屋でも圧迫感を軽減できる | 長方形の部屋では縦方向が強調される |

16畳のリビングとチェリー無垢材の場合:乱張りがおすすめな理由

質問者様は16畳のリビングに、幅100mm×長さ900mmのチェリー無垢材を使用予定です。この条件を考慮すると、「乱張り」がより適していると考えられます。

理由1:無垢材の個性を活かす

チェリー無垢材は、木目や色合いに個体差があり、自然な風合いが魅力です。「乱張り」は、これらの個性を最大限に活かすことができる張り方です。一方、「りゃんこ張り」では、均一な仕上がりを重視するため、無垢材の個性が埋もれてしまう可能性があります。

理由2:圧迫感の軽減

16畳のリビングは、長方形の部屋であることが多いです。「りゃんこ張り」は、長方形の部屋では縦方向のラインが強調され、圧迫感を感じさせる可能性があります。一方、「乱張り」は、視覚的な広がりを感じさせ、圧迫感を軽減する効果が期待できます。

理由3:友人の家の失敗から学ぶ

友人の家の例からも、「りゃんこ張り」は床材の幅が太い場合、床材の長さが短く見え、不格好に見えてしまう可能性があることがわかります。今回の床材も幅が太いため、同じ問題が発生する可能性があります。

業者の反応について

業者が「乱張りでいいの?」と尋ねた理由はいくつか考えられます。

  • 施工の手間が増えるため、追加料金が発生する可能性があることを懸念している。
  • 「乱張り」の施工に自信がない、または経験が少ない。
  • 「りゃんこ張り」の方が、仕上がりが綺麗に見えやすいと考えている。

いずれにしても、業者の意見を尊重しつつ、自分の希望を明確に伝えることが重要です。

具体的なアドバイス

* 複数の業者に見積もりを依頼し、それぞれのメリット・デメリットを比較検討する。
* 「乱張り」の施工例を写真などで見せて、希望する仕上がりを具体的に伝える。
* 追加料金が発生する可能性があることを理解し、予算を確保しておく。
* 施工前に、サンプルで実際に「乱張り」と「りゃんこ張り」の仕上がりを確認する。

専門家の視点

インテリアコーディネーターの視点から見ると、16畳の広いリビングにチェリー無垢材を使用する場合は、「乱張り」の方が空間の広がりと素材の個性を最大限に活かせるため、おすすめです。ただし、施工費用が高くなる可能性があることを考慮し、予算と相談しながら決定することが重要です。

まとめ

「乱張り」と「りゃんこ張り」、どちらを選ぶかは、最終的には個人の好みと、部屋の形状、使用する床材などを総合的に判断して決めるべきです。しかし、今回のケースでは、16畳の広いリビングとチェリー無垢材の組み合わせを考えると、「乱張り」の方がより自然で、広々とした空間を実現できる可能性が高いと言えるでしょう。業者の意見も参考にしながら、納得のいく選択をしてください。

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