マンションベランダへの給湯器設置問題と損害賠償請求の可能性

マンションリフォームの中で、既存は浴室バランス釜でベランダに追い炊き用給湯器を新設しましたら、管理会社と管理組合が共用部だからベランダに置いたらいけないといわれました。他の部屋で同じようにベランダに設置しているのに・・・・・・そのまま使用は出来ないのでしょうか。補足①古いマンションでベランダは隣との壁はコンクリートで避難通路になっていません、②マンション全体のガス容量から東京ガスの指定容量16号タイプ使用、③管理会社、管理組合には事前に業者からもらった図面・工程表を提出しました、④工事が進んでいる中で変更を言われた、以上のことから工事変更に伴う工事損害賠償を管理会社・管理組合に対して請求は可能でしょうか。

ベランダへの給湯器設置に関する問題点

マンションのベランダに給湯器を設置する際には、管理規約や法令、近隣への影響などを考慮する必要があります。今回のケースでは、管理会社と管理組合から設置不可との判断が下されたとのことですが、その理由を詳細に確認することが重要です。

管理規約の確認

まず、マンションの管理規約を確認しましょう。管理規約には、ベランダの使用に関する規定が記載されている可能性があります。給湯器の設置が禁止されている、もしくは許可が必要とされている場合、管理組合の承認を得ずに設置を進めたことが問題となる可能性があります。規約に明記されていない場合でも、共用部分の使用に関する制限事項が記載されている可能性があります。

避難通路の確保

ベランダが避難通路として機能しているかどうかも重要なポイントです。避難通路に給湯器を設置することで、避難経路を妨げたり、万一の際に危険を招いたりする可能性がある場合は、設置が認められない可能性が高いです。今回のケースでは、ベランダが隣との壁がコンクリートで避難通路になっていないとありますが、管理組合は、他の要因(例えば、給湯器の設置によって避難経路が狭くなる、給湯器の設置が他の住戸の避難を妨げる可能性があるなど)を理由に設置を拒否している可能性があります。

ガス容量と安全性

マンション全体のガス容量と、設置する給湯器の容量も重要な要素です。東京ガスの指定容量16号タイプを使用とのことですが、マンション全体のガス容量が不足している、もしくは給湯器の設置によってガス配管に負担がかかる可能性がある場合は、安全性の観点から設置が認められない可能性があります。

近隣への影響

給湯器の設置によって、近隣住戸への騒音や排気ガスによる影響がないかどうかも確認する必要があります。近隣への影響が懸念される場合は、設置が許可されない可能性があります。

工事変更に伴う損害賠償請求の可能性

管理会社と管理組合が、工事の途中でベランダへの給湯器設置を禁止したことで、工事の変更や中断を余儀なくされた場合、損害賠償請求の可能性があります。しかし、請求が認められるためには、以下の条件を満たす必要があります。

事前に提出した図面と工程表

管理会社と管理組合に事前に提出した図面と工程表が、給湯器のベランダ設置を明確に示している必要があります。提出書類に明確に記載されていれば、管理会社と管理組合は、工事開始前に異議を申し立てるべきでした。

管理会社と管理組合の対応

管理会社と管理組合が、工事の途中で設置を禁止した理由が正当な理由かどうかを検討する必要があります。他の住戸で同様にベランダに給湯器を設置しているにも関わらず、今回のケースのみ設置を禁止された理由を明確に説明してもらう必要があります。もし、正当な理由がない、もしくは不当な理由で設置を禁止されたと判断できる場合は、損害賠償請求の可能性が高まります。

損害の具体的な内容

損害賠償請求を行うためには、具体的な損害額を算定する必要があります。工事の中断によって発生した費用、工事の変更によって発生した追加費用、工事の遅延によって発生した損失などを具体的に算出し、証拠を揃える必要があります。

専門家への相談

今回のケースは、法律的な知識や専門的な判断が必要となる複雑な問題です。弁護士や建築士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。専門家は、管理規約の内容、法令の解釈、損害賠償請求の可能性などを詳しく検討し、適切な対応策を提案してくれます。

具体的なアドバイス

* **管理規約の徹底確認:** まずはマンションの管理規約を隅々まで確認し、ベランダの使用に関する規定を詳細に調べましょう。
* **管理組合への丁寧な説明:** 管理組合に、設置の必要性や安全性を丁寧に説明し、理解を得られるよう努めましょう。
* **代替案の検討:** ベランダへの設置が認められない場合、室内への設置など、代替案を検討しましょう。
* **専門家への相談:** 弁護士や建築士などの専門家に相談し、法的、技術的な観点からのアドバイスを受けましょう。
* **証拠の確保:** 全てのやり取り(メール、書類、写真など)を記録として残しておきましょう。これは、損害賠償請求を行う際に重要な証拠となります。

まとめ

ベランダへの給湯器設置は、管理規約や安全性の観点から慎重に検討する必要があります。管理会社や管理組合との丁寧なコミュニケーションと、必要に応じて専門家への相談が重要です。損害賠償請求を検討する場合は、具体的な損害額を算定し、証拠をしっかりと準備する必要があります。

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