マンションへの落雷と安全な場所:避雷針がない場合の対策

落雷について質問です。以前「マンションに落雷があるとコンクリートを突き破り部屋の中に入ってくる可能性があるかどうか」と言う質問をしたら、ほぼ大丈夫らしい回答だったんですが、しかし壁や柱から離れる様にとありました。これはどういう事なのでしょう?鉄筋等が通っている壁の事だけなのか、それに加えて部屋と部屋の仕切りの壁や、クローゼット、押し入れの壁やドア類も全てでしょうか?部屋の真ん中に居るのが怖いのですが、いないといけないのでしょうか?できるだけ詳しくお願いしますm(__)m 補足すいません、付け足すのを忘れてましたがマンションには避雷針はありません。三階建てですが山の手なので高さは結構高いですf^_^;

マンションへの落雷:コンクリートの強度と侵入経路

マンションへの落雷は、コンクリートを直接貫通するケースは稀です。コンクリート自体の強度と、鉄筋による電流の分散効果が、落雷による被害を軽減する役割を果たしています。しかし、完全に安全とは言い切れません。落雷のエネルギーは非常に大きく、コンクリートに亀裂が入ったり、鉄筋が溶損したりする可能性もゼロではありません。

「壁や柱から離れるように」というアドバイスは、落雷が建物を伝わって内部に侵入する可能性を考慮したものです。落雷は、建物の最も高い部分(今回のケースではマンションの屋上部)に落ち、鉄筋コンクリート構造の建物を伝わって下方に進んでいきます。この際に、鉄筋が電流の通り道となり、壁や柱に沿って電流が流れ、電位差が生じます。

危険な場所と安全な場所:具体的な解説

鉄筋コンクリート造のマンションにおいて、落雷時の危険度は場所によって異なります。

危険度の高い場所

* 外壁に面した場所:特に窓やバルコニーに近い場所は、落雷電流が流れやすい外壁に近いため危険です。
* 鉄筋が集中している場所:柱や梁など、鉄筋が密集している場所は電流が集中しやすく、危険性が高まります。
* 配管や電線に近い場所:配管や電線は、落雷電流の通り道となりやすいので、近づくのは危険です。
* 金属製の家具や家電製品の近く:金属は電流を伝えやすい性質があるため、落雷時には避けるべきです。

比較的安全な場所

* 部屋の中央部:外壁や柱から離れた部屋の中央部は、比較的安全です。ただし、完全に安全とは限りません。
* 床から離れた場所:床はアースされている場合が多いので、床から離れることで感電リスクを軽減できます。ただし、床材の種類によっては効果に差があります。
* 木製の家具の中:金属製の家具と異なり、木製の家具は電流を伝えにくいので、比較的安全です。ただし、家具自体が倒れてくる危険性も考慮する必要があります。

避雷針がない場合の対策

マンションに避雷針がない場合、落雷リスクを完全に排除することはできませんが、リスクを軽減するための対策を講じることは可能です。

落雷時の行動

* 窓から離れる:窓から雷が直接侵入する可能性があります。
* 金属製の物に触れない:金属製の家具や家電製品は避けてください。
* 床から離れる:床から離れることで感電リスクを軽減できます。
* 姿勢を低くする:電流は高いところを通ろうとするため、姿勢を低くすることで被害を軽減できます。
* コンセントを抜く:落雷による電圧サージから家電製品を守るため、コンセントを抜いてください。
* 通信機器を切る:電話やインターネット回線は、落雷による影響を受けやすいので、切っておきましょう。

マンション全体の対策

マンション全体での対策としては、管理組合に避雷針の設置を検討してもらうことが有効です。高層マンションほど落雷リスクが高いため、避雷針の設置は重要な安全対策となります。また、定期的な建物の点検を行い、老朽化による電気系統の劣化などを防ぐことも重要です。

専門家の意見

建築構造の専門家によると、マンションのコンクリート構造は、落雷に対して高い耐性を有しているものの、完全に安全とは言い切れないと述べています。特に、老朽化が進んだ建物や、適切なメンテナンスが行われていない建物は、落雷による被害を受けやすい傾向にあります。

まとめ:安全対策と安心を確保するために

マンションへの落雷は、決して無視できるものではありません。避雷針がない場合でも、上記で説明した対策を講じることで、リスクを軽減することができます。ご自身の安全を守るためにも、落雷時の行動を理解し、適切な対策を講じるようにしましょう。 また、マンションの管理組合にも、建物の安全対策について相談することをお勧めします。

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