マンションの高層階居住と避難経路:5階建てマンションの安全性を確認する方法

マンションの避難経路について お詳しい方がいらっしゃったらお願いします。 40戸(5階建て)のマンションです。 他に2棟(4階建て)同じ建物があり、団地全体では80戸とあります。 昔の団地で、階段の両脇に2世帯ずつ部屋があるような形です。 エレベーターはありません。 マンションでは2方向の避難経路が確保されていなければならないと思います。 5階の部屋を購入予定なのですが、ベランダは玄関の向かい合った部屋とのみつながっています。 ベランダの壁を壊して、隣家には逃げられますが、 玄関側の階段は同一なので、階下で火事などあった場合、 隣家に逃げたところで、はっきり言って避難できません。 隣家にもハッチなどはありません。 屋上へ逃げる手立ても現状ではありません。 階段を共有しない、反対側の隣家へは、ベランダがつながっていません。 消防法上、これで問題ないのでしょうか? 2方向への避難というのが、別の部屋へ逃げられればいいという解釈なのか、 玄関側とは別のルートで地上に降り立つことまで規定をしているのかよく分かりません。 5階ならはしご車が届くということなのでしょうか。 仲介業者には確認中です。 自衛で梯子など用意すべきか、購入自体をやめるかも悩みます。 物件は築古・エレベーター無し以外は非常に条件の良い掘り出し物です。 先日、親族と友人の住むマンションで火災があり、人が亡くなったばかりです。 5階に住むとなると避難経路が心配です。 アドバイスをお願いします。

マンションの避難経路に関する消防法規の解説

ご質問ありがとうございます。築古の5階建てマンション、しかもエレベーターがない物件での避難経路の心配、大変よく分かります。火災はいつ起こるか分からないだけに、不安を感じるのは当然です。 ご親族・ご友人の火災のご経験も、不安を増幅させていることと思います。

まず、重要なのは、マンションの避難経路に関する消防法規です。 消防法では、一定規模以上の建物に、2方向以上の避難経路の確保を義務付けています。 しかし、「2方向」の意味は、単に別の部屋へ逃げられるだけでなく、地上まで安全に到達できる別ルートを確保する必要があることを意味します。 単に隣室に避難できるだけでは不十分なのです。

あなたのマンションの場合、ベランダを通じて隣室へ避難できるとしても、それが地上への避難経路とは限りません。 隣室にも避難経路が確保されていない状況では、消防法の基準を満たしていない可能性があります。

5階建てマンションにおける避難経路の現実的な確認方法

では、具体的にどうすれば現状の避難経路の安全性を確認できるのでしょうか?

1. 管理会社または所有者への確認

まず、マンションの管理会社または所有者に、消防検査の記録避難経路図の提示を求めましょう。 これらの書類には、避難経路が明確に示され、消防法令に適合しているかどうかの記録が残されています。 もし、これらの書類が提示されない、もしくは避難経路に問題があることが明らかになった場合は、購入を見送ることも検討すべきでしょう。

2. 消防署への相談

管理会社からの情報だけでは不安が残る場合は、直接消防署に相談することをお勧めします。 マンションの住所と構造を伝え、避難経路について専門家の意見を聞くことができます。 消防署は、建物の構造や周辺環境などを考慮し、避難経路の適切性を判断してくれます。 これは、購入を決定する上で非常に重要な情報となります。

3. 専門家(建築士など)への相談

さらに、建築士などの専門家に相談することも有効です。 専門家は、建物の構造図などを分析し、避難経路の安全性について客観的な評価をしてくれます。 費用はかかりますが、高額な買い物であるマンション購入においては、専門家の意見を聞くことは安心材料となります。

はしご車が届くか?そして、自衛策について

5階建てマンションであれば、はしご車が到達できる可能性は高いです。しかし、はしご車はあくまで最終手段であり、常に頼れるとは限りません。 火災現場の状況によっては、はしご車の到着が遅れる、もしくは使用できない可能性もあるからです。

そのため、自衛策として、避難用具を準備しておくことは非常に重要です。 具体的には、

  • 非常用梯子:ベランダから地上に降りるための梯子。 ベランダの形状や高さに合わせて適切な長さのものを選びましょう。
  • 煙感知器:早期に火災を感知し、避難を促すための機器。 各部屋に設置することをお勧めします。
  • 防災頭巾:頭部を保護するための頭巾。
  • 懐中電灯:停電時にも使える懐中電灯。
  • 非常食・飲料水:避難中に必要となる食料と水。

などを準備しておきましょう。 これらの備えは、いざという時にあなたの命を守るために役立ちます。

まとめ:安全性を最優先し、賢い判断を

築古マンションの購入は、魅力的な条件と同時にリスクも伴います。 特に、高層階でエレベーターがない場合は、避難経路の安全性をしっかり確認することが不可欠です。 管理会社、消防署、専門家への確認を徹底し、安全性を最優先して判断しましょう。 物件の条件が良くても、安全が確保されていない物件に住むことは、大きなリスクを伴います。 今回の経験を活かし、後悔のない選択をしてください。

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