マンションの騒音問題:上下の音の聞こえ方と対策

築10年位の分譲マンションの上下の騒音についてなのですが、私は5階建ての5階に住んでいます。友人が別の同レベル位のマンションの1階に住んでるのですが、「マンションは上の階の音より下の部屋の音の方が上に響く」と言っていて、ずっとそう思ってたのですが、実際どうでしょうか? うちの下の階から結構「ドタドタドタ」っと廊下を走ってる音が聞こえたりはします。大きな荷物を「ドン!」っと落としたような音も聞こえた事もあります。なので友人が言っていた「下の音が上に響く」ってこれかって思ってましたが、別の知人に又聞きした話によると、上の部屋の人の掃除機の音やイスを引く音とか普通に聞こえると言ってたそうです(この方のマンションはどんなマンションかは知らないです)。構造にもよるとは思いますが、普通に考えたらやっぱり上の音の方が響くんでしょうか?

マンションにおける上下階の音の伝わり方

マンションにおける騒音問題は、多くの居住者にとって深刻な悩みの種です。質問者様のように、上下階の騒音に悩まされている方は少なくありません。結論から言うと、「上の階の音の方が響く」というのは必ずしも正しいとは言えません。音の伝わり方は、建物の構造、床材、遮音性能、そして発生する音の種類など、様々な要素に影響されます。

音の伝わり方のメカニズム

音は空気中を伝わる「空気伝搬音」と、建物の構造体(床、壁、天井)を伝わる「固体伝搬音」の2種類があります。

* 空気伝搬音:会話、テレビの音、掃除機の音など、空気中を伝わる音です。これは、遮音性の高い窓や壁によって軽減できます。
* 固体伝搬音:足音、物落下の音、家具の移動音など、床や壁を直接振動させる音です。これは、床や壁の遮音性能が重要になります。

一般的に、重量のある低音は固体伝搬音として、軽量な高音は空気伝搬音として伝わりやすい傾向があります。そのため、上の階からのドスンという低音は固体伝搬音として下階に、下の階からのドタドタという音は固体伝搬音として上階に伝わりやすいのです。質問者様のお住まいと友人の住まいの違いは、建物の構造や遮音性能の違いが影響している可能性が高いと考えられます。

なぜ下の階の音の方が聞こえることがあるのか?

質問者様のように、下の階の音の方が気になるというケースは、いくつかの理由が考えられます。

1. 床衝撃音の伝わりやすさ

マンションの構造によっては、下の階の衝撃音が、床スラブ(床のコンクリート部分)を伝わって上階に伝わりやすい場合があります。特に、軽量鉄骨造や木造のマンションでは、この傾向が強くなります。

2. 音の共鳴

建物の構造によっては、特定の周波数の音が共鳴し、特定の音だけが大きく聞こえる場合があります。下の階のドタドタという音が、質問者様の部屋の構造と共鳴して、より大きく聞こえている可能性があります。

3. 生活時間帯の違い

夜間など静かな時間帯は、小さな音でも気になりやすくなります。下の階の音が、質問者様の就寝時間帯と重なっている場合、より大きく感じられるでしょう。

騒音対策:具体的なアドバイス

騒音問題を解決するためには、以下の対策が有効です。

1. 遮音性の高いカーペットやマットの設置

床に遮音性の高いカーペットやマットを敷くことで、固体伝搬音を軽減できます。厚みのあるものや、防音効果を謳っている製品を選ぶことが重要です。

2. 防音カーテンの活用

窓からの騒音対策には、防音カーテンが効果的です。遮音性の高い生地を選ぶことで、空気伝搬音を軽減できます。

3. 家具の配置を見直す

家具の配置を変えることで、音の反射や共鳴を軽減できます。例えば、壁際に家具を置くことで、音の反射を防ぐことができます。

4. 管理会社への相談

騒音問題が解決しない場合は、管理会社に相談しましょう。管理会社は、騒音の原因究明や、騒音対策のアドバイスをしてくれます。場合によっては、騒音発生者への注意喚起なども行ってもらえます。

5. 専門家への相談

管理会社への相談で解決しない場合、騒音測定などの専門業者に相談することを検討しましょう。専門家は、騒音の原因を特定し、適切な対策を提案してくれます。

専門家の視点:建築音響の専門家からのアドバイス

建築音響の専門家によると、マンションの騒音対策は、建物の設計段階から考慮されるべき重要な要素です。特に、床スラブの厚さや、遮音材の使用は、騒音レベルに大きく影響します。築年数の古いマンションでは、これらの性能が低い可能性があり、対策が難しくなる場合があります。

まとめ

マンションの上下階の音の聞こえ方は、建物の構造や遮音性能、音の種類など、様々な要素に影響されます。必ずしも上の階の音の方が大きく聞こえるとは限りません。騒音に悩まされている場合は、上記の対策を試したり、管理会社や専門家に相談することをお勧めします。快適な住環境を確保するために、積極的に問題解決に取り組むことが重要です。

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