マンションの窓結露対策:北東角部屋5階と9階の比較から考える原因と解決策

窓の結露について。15階建てマンションの5階、北東の角部屋に住んでいるのですが、北側の窓の結露が酷くて困っています。新築なのですべてペアガラスなのになぜでしょうか?しかし同じ北東角部屋の9階のお宅では全く結露がつかないそうです。階数によっても結露のつき方は違ってくるものなのでしょうか?換気したり、こまめに拭いたりはしていますが、他に何かおすすめの結露対策があれば教えて下さい。

マンションの窓結露:原因と階数による違い

新築マンションのペアガラスなのに窓の結露が酷い、特に北東角部屋の5階で顕著だが、同じ間取りの9階では結露がないという状況は、いくつかの要因が複雑に絡み合っている可能性を示唆しています。

まず、結露は「空気中の水分が冷やされて水滴になる現象」です。窓に結露が発生する主な原因は、以下の通りです。

  • 室内の湿度が高い:調理、洗濯、入浴などによって室内の湿度が上がると、窓ガラスの温度が露点温度(空気が飽和して水滴になり始める温度)を下回ると結露が発生します。
  • 窓ガラスの温度が低い:外気温が低いと、窓ガラスの温度も下がります。特に断熱性の低い窓や、日当たりが悪い北側の窓は温度が下がりやすく、結露しやすいです。ペアガラスであっても、ガラスと枠の間の空気層の断熱性能や、枠自体の断熱性能が低いと、結露が発生する可能性があります。
  • 換気が不十分:換気が不十分だと、室内の湿気がこもり、結露しやすくなります。
  • 窓枠の断熱性:窓ガラスだけでなく、窓枠の断熱性も重要です。窓枠からの熱の逃げ込みは、結露を促進する大きな要因となります。
  • 階数による温度差:高層階の方が低層階よりも外気温の影響を受けやすく、特に風の影響を受けやすい角部屋では、5階と9階で外壁の温度に差が生じ、結果として窓ガラスの温度にも差が生じることが考えられます。9階の方が風通しが良く、外壁の温度が低く保たれている可能性があります。

これらの要因が、5階と9階で異なる結露状況を生み出していると考えられます。5階の方が、外壁の温度が低く、風の影響を受けやすいなどの要因が重なり、結露が酷くなっている可能性が高いです。

効果的な結露対策:具体的な方法

結露対策は、原因別に適切な対策を行うことが重要です。

1. 換気による湿度管理

  • 24時間換気システムの確認:マンションの24時間換気システムが適切に機能しているか確認しましょう。フィルターの掃除や交換が必要な場合があります。
  • 窓を開ける換気:定期的に窓を開けて換気を行い、室内の湿気を排出しましょう。特に、調理や入浴後にはこまめな換気が重要です。換気扇を併用すると効果的です。
  • 除湿機の活用:特に梅雨時期や冬場など、湿度が高い時期には除湿機を使用することで、室内の湿度をコントロールできます。除湿機は、コンプレッサー式とデシカント式があり、それぞれに特徴があります。状況に応じて適切なタイプを選びましょう。

2. 窓ガラスの温度上昇

  • カーテンの活用:厚手のカーテンや遮光カーテンを使用することで、窓からの熱の逃げ込みを防ぎ、窓ガラスの温度を上げることができます。夜間はカーテンを閉めて、朝は開けて日差しを取り入れると効果的です。レースカーテンと遮光カーテンの併用もおすすめです。
  • 断熱シートの活用:窓ガラスに断熱シートを貼ることで、窓ガラスの断熱性を高めることができます。様々な種類があるので、窓のサイズや状況に合わせて選びましょう。
  • 窓枠の断熱対策:窓枠の隙間から冷気が侵入すると結露の原因になります。窓枠の隙間にテープやパッキンなどを用いて隙間を塞ぐことで、断熱性を高めることができます。ホームセンターなどで手軽に購入できます。

3. その他の対策

  • 窓拭き:結露が発生したら、こまめに窓を拭いて乾燥させることが重要です。マイクロファイバークロスなど、吸水性の高いクロスを使用すると効果的です。拭き残しがあるとカビの発生原因にもなります。
  • 室内植物の配置:観葉植物は、室内の湿度を調整する効果があります。ただし、過剰な水分を与えすぎるとかえって結露を悪化させる可能性があるので注意が必要です。
  • 専門家への相談:上記の方法を試しても改善が見られない場合は、建築会社や不動産会社、専門業者などに相談することをおすすめします。原因を特定し、適切な対策を講じる必要があります。場合によっては、窓の交換や断熱工事が必要となることもあります。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、5階と9階で結露の状況が異なるのは、外気の影響、特に風の影響の違いが大きいと考えられます。5階は地表に近い分、風の影響を受けやすく、外壁の温度が低くなりやすいのです。また、建物の構造や外壁材の断熱性能、窓枠の気密性なども影響します。ペアガラスであっても、それ以外の部分の断熱性能が低いと結露は発生します。

根本的な解決策としては、窓の断熱性能を高めることが重要です。高性能なペアガラスへの交換や、Low-Eガラスへの交換なども検討する価値があります。

まとめ:総合的な結露対策で快適な住まいを

マンションの窓結露は、様々な要因が複雑に絡み合って発生します。換気、窓ガラスの温度上昇、窓枠の断熱対策など、総合的な対策を行うことで、結露を効果的に抑制できます。それでも改善が見られない場合は、専門家への相談も検討しましょう。快適な住まいを守るためにも、適切な対策を講じることをお勧めします。

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