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排水つまり、まずは原因究明から!
築20年以上のマンションで、台所と洗面台の排水の流れが悪くなったとのこと。ご心配ですよね。まずは、排水つまりが起こる原因をいくつか見ていきましょう。原因を特定することで、適切な対処法や、管理会社への連絡の仕方も変わってきます。
考えられる原因
- 排水管の経年劣化:築20年以上経過しているマンションの場合、排水管の老朽化が原因である可能性が高いです。排水管内部に汚れやサビが付着し、管の直径が狭くなったり、穴が開いたりすることで、排水の流れが悪くなります。特に、鉄製の排水管はサビやすいので注意が必要です。
- 油汚れやヘドロの蓄積:キッチン排水口に油がこびりついたり、髪の毛や石鹸カスなどが蓄積することで、排水管が詰まることがあります。洗面台でも、石鹸カスや髪の毛の蓄積はよくある原因です。
- 異物の混入:排水口に指輪やアクセサリー、食べ残しなどの異物が詰まっている可能性もあります。特に、小さな子供がいる家庭では注意が必要です。
- 排水管の勾配不足:排水管の勾配が不足していると、水が流れにくくなり、つまりやすくなります。これは、建物の構造上の問題である可能性があります。
- 塩ビ管の劣化:塩ビ管は鉄管に比べて耐久性がありますが、長年の使用で劣化し、ひび割れなどが生じる可能性があります。特に、高温のお湯を頻繁に流すキッチンでは注意が必要です。
まずは自分でできる対処法を試してみよう
管理会社に連絡する前に、ご自身でできる簡単な対処法を試してみることをお勧めします。
簡単な対処法
- 排水口の掃除:排水口のゴミ受けを取り外し、溜まっている汚れや異物を丁寧に除去します。キッチン排水口の場合は、重曹と熱湯を使うと油汚れを落とすのに効果的です。(重曹を排水口に振り入れ、熱湯を注ぎ、しばらく置いてから洗い流します。)
- パイプクリーナーの使用:市販のパイプクリーナーを使用してみましょう。様々な種類があるので、ご自身の排水管の種類に合ったものを選び、使用方法をよく読んでから使用してください。効果がない場合は、無理に何度も使用せず、専門業者に依頼することを検討しましょう。
- ラバーカップの使用:ラバーカップ(ゴム製の吸盤)を使って排水管の詰まりを解消することもできます。ラバーカップを排水口にしっかりと押し付け、上下に動かすことで、詰まりを押し流すことができます。この際、排水口を完全に覆うようにしてください。
これらの方法を試しても改善が見られない場合は、管理会社に連絡することを検討しましょう。
管理会社への連絡方法と費用について
賃貸マンションにお住まいとのことですので、排水管の修理は管理会社(または大家さん)の責任となる可能性が高いです。築年数も古く、共有部分である排水管の老朽化が原因であれば、修理費用は管理会社が負担するケースが一般的です。
連絡する際のポイント
- 状況を具体的に説明する:いつから流れが悪くなったのか、どの程度流れが悪くなっているのか、自分で試した対処法とその結果などを具体的に説明しましょう。
- 写真や動画を撮っておく:排水の流れの悪さを示す写真や動画を撮っておくと、管理会社への説明がスムーズになります。
- 連絡方法:管理会社との連絡方法は、電話、メール、管理会社専用のアプリなど、様々な方法があります。管理会社の指示に従って連絡しましょう。
管理会社に連絡する際、自治会費をきちんと支払っていることなどを伝える必要はありません。賃貸契約に基づいて、修繕を依頼する権利があります。
専門家の意見
排水管の修理は、専門知識と技術が必要な作業です。ご自身で無理に修理しようとせず、状況に応じて管理会社や専門業者に依頼することが重要です。
専門業者に依頼する場合、費用は状況によって大きく異なります。詰まりの原因、修理方法、使用する資材などによって費用が変動するため、事前に見積もりを取ることをお勧めします。
まとめ
マンションの排水つまりは、生活に大きな支障をきたす可能性があります。まずは簡単な対処法を試してみて、それでも改善が見られない場合は、速やかに管理会社に連絡しましょう。賃貸契約に基づき、適切な対応をしてくれるはずです。 焦らず、冷静に対処することで、問題をスムーズに解決できるでしょう。 快適な住環境を取り戻すため、適切な行動を心がけてください。