マンションの床強度と大量の本収納:3万冊の収納を実現するための方法

建築基準について。1平方メートルあたり何kgまで耐えられる造りをしなければならないという基準はありますか? 例えば12平方メートルの部屋は何kgまでの重さの物を置けますか? というのも、3万冊くらいの本が倉庫にあって部屋になるべくたくさん置きたいのですが、あまり重いと床が抜ける心配がありまして。一階も底が抜けると聞いたのですが本当ですか?例えば2LDKの部屋の壁づたいに本棚を置けるだけ置いて、本をなるべくたくさん置きたいのですが、何千冊くらいまで置けますか?本1冊あたりの重さを500gとします。

マンションの床強度と建築基準法

マンションの床の耐荷重は、建築基準法で明確に「1平方メートルあたり何kg」と定められていません。これは、建物の構造、設計、使用される材料などによって大きく異なるためです。そのため、具体的な数値を提示することはできません。しかし、一般的なマンションの床は、1平方メートルあたり180kg~200kg程度の荷重に耐えられるように設計されていることが多いと言われています。これは、人が生活する上で十分な強度を確保するための基準です。

ただし、これはあくまで一般的な数値であり、古いマンションや、軽量鉄骨造などの構造のマンションでは、耐荷重が低い可能性があります。また、床下収納や浴室などの特殊な場所では、さらに耐荷重が低くなっているケースも考えられます。

12平方メートルの部屋に置ける本の重さ

12平方メートルの部屋の場合、一般的なマンションの耐荷重を仮に1平方メートルあたり200kgとすると、総耐荷重は2400kgとなります。本1冊を500gとすると、2400kg ÷ 0.5kg/冊 = 4800冊となります。つまり、理論上は4800冊まで置くことができます。しかし、これはあくまで理論上の数値であり、実際には本棚の重さや、本の配置の仕方、床の状態などによって、置ける冊数は大きく変わってきます

一階の床が抜ける可能性

一階の床が抜ける可能性は、建物の構造や状態によって異なります。一般的に、一階は二階よりも床の強度が高いように設計されていますが、古い建物や、メンテナンスが不十分な建物では、床が抜ける可能性も否定できません。特に、集中荷重がかかる場所(例えば、同じ場所に重い物を長時間置き続ける場合)では、注意が必要です。

2LDKの部屋に置ける本の冊数

2LDKの部屋の広さや構造は様々ですが、仮に各部屋の広さを平均して10平方メートルと仮定し、合計30平方メートルとします。1平方メートルあたり200kgの耐荷重とすると、総耐荷重は6000kgになります。本1冊を500gとすると、6000kg ÷ 0.5kg/冊 = 12000冊となります。しかし、これはあくまで理論上の数値であり、実際には壁面収納できるスペースや、本棚の重さ、本の配置、床の状態などを考慮すると、12000冊すべてを置くことは現実的ではありません

3万冊の本を収納するための具体的な対策

3万冊もの本を収納するには、単に部屋に置くだけでは危険です。床の耐荷重を超えてしまう可能性が高いため、以下の対策が必要です。

  • 専門家に相談する:建築士や構造設計士に相談し、部屋の床の耐荷重を正確に確認しましょう。また、3万冊の本を収納するための適切な方法についてもアドバイスをもらえます。
  • 本棚の選定:強度が高く、均等に荷重を分散できる本棚を選びましょう。できれば、壁に固定できるタイプの頑丈な本棚がおすすめです。また、本棚の設置場所も重要です。柱や壁の近くに設置することで、床への負担を軽減できます。
  • 本の配置:本を均等に配置することで、床への負担を軽減できます。重い本は下段に、軽い本は上段に置くのが良いでしょう。また、本棚の棚板の強度も確認し、必要に応じて補強しましょう。
  • 床の補強:必要に応じて、床の補強工事を行うことを検討しましょう。専門業者に相談し、状況に合わせた適切な補強方法を選びましょう。
  • 収納場所の分散:3万冊全てを一つの部屋に収納するのではなく、複数の部屋や倉庫などに分散して収納することを検討しましょう。これにより、一つの場所にかかる荷重を減らすことができます。
  • 定期的な点検:本棚や床の状態を定期的に点検し、異常が見つかった場合はすぐに専門家に相談しましょう。

専門家の視点:構造設計士の意見

構造設計士の視点から見ると、3万冊の本を収納するには、既存のマンションの床強度だけでは不安が残ります。安全性を確保するためには、専門家による床の耐荷重調査と、必要に応じて補強工事を行うことが不可欠です。また、本棚の選定や配置についても、専門家のアドバイスを受けることを強く推奨します。安易な収納方法は、建物全体の安全性を脅かす可能性があります。

まとめ

大量の本を収納する際には、安全性を第一に考え、専門家のアドバイスを仰ぎながら計画を進めることが重要です。安易な判断は、思わぬ事故につながる可能性があります。

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