マンションの床・壁のカビと水染み、その原因と対策

床の水染みとカビ、原因は何でしょうか? (写真をのせてあります) 窓際の壁の壁紙が浮き、剥がれた所からカビが確認できました。 床には水染みのようなものがあり、カビもはえています。 新築で購入して8年程たっている、マンションの3階です。 数年前から気にはなっていたのですが、あきらめていました。 ですが、段々と広がってくる被害をなんとか食い止めたいです。 管理会社の人には保証の2年を過ぎていると言われましたが、欠陥じゃないかとも疑っています。 たしかに結露はひどいですが、それは隣室も同じこと。 でもカビがはえているのは西側の2つのうち、この部屋だけです。 お詳しい方、この原因と対策をアドバイスいただけませんでしょうか。 よろしくお願いいたします。

カビと水染みの原因究明:まずは状況確認から

8年経過したマンションで、床の水染みとカビ、壁紙の剥がれが発生しているとのこと。写真があればより正確な判断ができますが、現状の情報から考えられる原因をいくつか挙げ、それぞれについて詳しく解説していきます。

1. 結露による被害

ご指摘の通り、隣室も結露が激しいとのことですが、カビの発生はご自宅のみとのこと。これは、結露は発生しているものの、換気状況や室温管理、建物の構造上の問題によって、カビが発生しやすい環境になっている可能性が高いことを示唆しています。

具体的には、以下の点が考えられます。

  • 窓の断熱性能の不足:古いマンションの場合、窓の断熱性能が低く、結露が発生しやすいため、カビの発生リスクが高まります。窓枠の隙間からの冷気や、窓ガラス自体からの放熱も影響します。
  • 換気不足:湿気がこもりやすい環境はカビの温床です。適切な換気が行われていないと、結露によって発生した水分が壁や床に浸透し、カビの繁殖を招きます。特に西側の部屋は日射量が多く、昼夜の温度差が大きいため、換気が重要になります。
  • 室温管理の問題:室温が低すぎると結露が発生しやすくなります。適切な室温管理が必要です。暖房を使用する際は、部屋全体を均一に暖めるように心がけ、窓際が特に冷えないように注意しましょう。
  • 壁体内結露:壁内部で結露が発生している可能性があります。これは、外壁の断熱性能が低かったり、壁内の通気が悪かったりするなどが原因です。この場合、表面的な対策だけでは根本的な解決にはなりません。

2. 配管からの漏水

水染みの原因として、配管からの漏水も考えられます。目に見えない部分からの微細な漏水は、徐々に壁や床に浸透し、カビの発生につながります。

  • 給水管・排水管の経年劣化:マンションの築年数から、給水管や排水管の劣化が考えられます。小さな亀裂から漏水している可能性があります。
  • 浴室やキッチンからの漏水:浴室やキッチンからの漏水も可能性があります。目に見える漏水がない場合でも、配管の接続部分や壁内部で漏水している可能性があります。

3. 建物の構造上の問題

建物の構造上の欠陥も考えられます。例えば、外壁の防水処理が不十分であったり、基礎部分に問題があったりするケースです。

  • 外壁の劣化:外壁のシーリング材の劣化やひび割れにより、雨水が浸入している可能性があります。
  • 基礎部分の欠陥:基礎部分に問題があると、湿気が上昇しやすくなり、カビの発生につながります。

対策:専門家への相談と具体的な対処法

原因を特定するには、専門家(建築士、不動産会社、害虫駆除業者など)に相談することが重要です。写真や状況を説明し、適切な診断と対策を依頼しましょう。

1. 専門家による調査

専門家は、目視による調査に加え、必要に応じて非破壊検査(赤外線サーモグラフィなど)を行い、漏水や結露の有無、その程度を調べます。これにより、原因を特定し、適切な対策を立てることができます。

2. カビの除去と清掃

カビは、専門業者に依頼して除去するのが安全です。自身で除去しようとすると、カビ胞子を拡散させてしまう可能性があります。専門業者は、適切な薬剤を使用し、安全にカビを除去してくれます。

3. 原因に応じた対策

原因が特定されたら、それに応じた対策が必要です。

  • 結露対策:窓の断熱対策(二重窓への交換、断熱フィルムの貼り付けなど)、換気対策(換気扇の設置、定期的な換気など)、室温管理(適切な暖房の使用など)を行います。
  • 漏水対策:配管の修理や交換、防水処理の補修などを行います。漏水箇所が特定できない場合は、配管全体の調査が必要になる可能性があります。
  • 建物の構造上の問題:外壁の補修、基礎部分の補強など、大規模な修繕が必要となる場合があります。管理会社に相談し、修繕費用負担について協議する必要があります。

4. 管理会社への対応

保証期間が過ぎているとはいえ、建物の構造上の欠陥が原因である可能性がある場合は、管理会社に改めて相談する必要があります。写真や専門家の診断書などを提示し、責任の所在について話し合うことが重要です。

予防策:快適な室内環境を保つために

カビの発生を防ぐためには、日頃から以下の点に注意しましょう。

  • 定期的な換気:1日に数回、窓を開けて換気をしましょう。特に、浴室やキッチンはこまめな換気が重要です。
  • 除湿:梅雨時期や湿度の高い時期は、除湿機を使用するなどして、室内の湿度を下げましょう。
  • 清掃:定期的に掃除を行い、汚れや湿気を除去しましょう。特に、窓枠や壁、床などの湿気がたまりやすい場所は念入りに清掃しましょう。
  • 室温管理:適切な室温を保ち、結露の発生を防ぎましょう。暖房を使用する際は、部屋全体を均一に暖めるようにしましょう。

まとめ:早期発見と適切な対応が重要

カビと水染みは、放置すると健康被害や建物の劣化につながるため、早期発見と適切な対応が重要です。専門家の意見を聞きながら、原因を特定し、適切な対策を行うことで、快適な住環境を取り戻しましょう。

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