マンションの壁の結露とカビ対策:原因と解決策

マンションの結露、今の季節、毎年北側の部屋の壁が結露します。窓に結露するのは分かるのですが、部屋の中の壁がつららのように結露しているのです。タンスを移動するとカビがはえててゾッとしました。うちは角部屋で結露する壁の横がちょうど階段になっています。たたいてみると固いし、直接コンクリのような気がします。管理会社に電話して、明日見に来てもらう予定ですが。。管理会社によると他に住んでいる人からはそんな苦情はないとのこと。うちは7階の5階部分です。これはマンションの構造上我慢しなければなりませんか?うちと同じような方いますか?どうすることもできないのでしょうか??

マンション壁の結露:原因を徹底解剖

マンションの壁結露、特に「つらら状」の結露は深刻な問題です。カビの発生も確認されていることから、早急な対策が必要です。ご心配されている通り、構造上の問題の可能性も否定できませんが、まずは原因を特定することが重要です。

結露の原因1:外壁からの冷気

北側の外壁、特に角部屋で階段が隣接しているという状況は、外壁からの冷気が室内に伝わりやすい構造を示唆しています。外壁の断熱性が低く、外気温の影響を受けやすい状態だと、壁の表面温度が露点温度(空気が水滴になる温度)を下回り、結露が発生します。特に、コンクリート壁は熱伝導率が高いため、冷え込みが激しく、結露しやすい傾向があります。

結露の原因2:室内の湿気

室内の湿度が高いことも、結露を悪化させる要因です。換気が不十分な場合、調理や洗濯、呼吸などによって発生した湿気が壁に付着し、結露を促進します。特に、冬場は窓を閉め切った状態になりがちなので、注意が必要です。

結露の原因3:断熱材の不足または劣化

マンションの建築時期や構造によっては、外壁の断熱材が不足していたり、経年劣化によって断熱性能が低下している可能性があります。断熱材の性能が低いと、外気温の影響を受けやすく、壁の温度が下がり、結露が発生しやすくなります。

結露の原因4:通風の悪さ

角部屋で階段が隣接している場合、空気の循環が悪く、湿気がこもりやすい環境になっている可能性があります。適切な換気が行われていないと、湿気が壁に凝縮し、結露が発生しやすくなります。

マンション壁の結露:解決策と具体的な対策

管理会社に見てもらう予定とのことですが、それまでの間、そして管理会社からの回答を待つ間にもできる対策があります。

1.換気の徹底

まずは、こまめな換気を心がけましょう。窓を開けて自然換気を行うのが理想的ですが、寒い時期は難しい場合もあります。そのような場合は、24時間換気システムを有効活用するか、換気扇を定期的に使用しましょう。特に、キッチンや浴室の使用後は、換気を十分に行うことが重要です。

2.除湿機の活用

室内の湿度が高い場合は、除湿機を使用することで、結露の発生を抑えることができます。除湿機は、空気中の水分を吸収し、乾燥させることで、結露を防ぎます。特に、結露が発生しやすい時期は、除湿機を積極的に活用しましょう。

3.壁の断熱対策

壁の断熱性を高めることで、結露を抑制できます。手軽な方法としては、断熱シートや断熱塗料を使用する方法があります。断熱シートは、壁に貼り付けるだけで簡単に施工できます。断熱塗料は、既存の壁に塗布することで、断熱性を高めることができます。ただし、効果は限定的なので、根本的な解決策にはなりません。

4.家具の配置の見直し

壁際に家具を置くことで、壁の通気が妨げられ、結露が悪化することがあります。家具の配置を見直し、壁との間に隙間を作ることで、通気を改善し、結露を抑制することができます。特に、タンスなどの大型家具は、壁から離して配置しましょう。

5.カビ対策

カビが発生している場合は、速やかに除去する必要があります。カビ取り剤を使用し、丁寧に除去しましょう。その後、乾燥させることが重要です。定期的な清掃も効果的です。

6.管理会社への対応

管理会社に連絡済みとのことですが、以下の点を伝えることで、より的確な対応を期待できます。

  • 結露が発生している場所と状況の詳細(写真や動画があると効果的)
  • カビの発生状況
  • 結露による被害(健康被害、家具の損傷など)
  • 他の住戸で同様の事例がないか確認依頼
  • 具体的な改善策の提案(断熱材の追加など)

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から見ると、今回のケースは、外壁の断熱性能不足、もしくは構造上の問題が疑われます。特に、角部屋で階段が隣接している構造は、熱橋(熱が逃げやすい部分)となりやすく、結露が発生しやすい条件です。管理会社には、以下の点について確認・調査を依頼することをお勧めします。

  • 外壁の断熱性能の確認:建築図書を確認し、外壁の断熱材の種類、厚さなどを確認する必要があります。断熱性能が基準を満たしていない場合は、改修工事が必要となる可能性があります。
  • 構造上の問題の有無:壁体内における結露の原因を特定するために、赤外線サーモグラフィーによる調査が有効です。
  • 他の住戸との比較:同じ階層、同じ方位の住戸で同様の結露が発生しているか確認する必要があります。もし複数住戸で同様の問題が発生している場合は、構造的な問題の可能性が高いです。

管理会社が原因を特定し、適切な対応をしてくれない場合は、専門業者に相談することも検討しましょう。

まとめ

マンションの壁結露は、放置すると健康被害や建物の劣化につながる深刻な問題です。今回のケースでは、まずは換気と除湿を徹底し、家具の配置を見直すことで、状況の改善を試みましょう。そして、管理会社に積極的に連絡を取り、原因究明と適切な対策を求めることが重要です。必要に応じて、専門家(建築士、不動産鑑定士など)に相談することも検討してください。

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