マンションの壁にラックを取り付ける際の注意点:大丈夫な壁と駄目な壁の見分け方

マンションの壁なのですが、壁に打ち付けるタイプのラックを付けて大丈夫な壁と、駄目な壁ってありますか?部屋と部屋の間の壁って、間柱をベニアで挟んだだけの場合が多いですよね?そういう壁って、どの程度丈夫なのですか?また、RC製の躯体部分にも、ネジ釘って打って大丈夫なのでしょうか?

マンションの壁の種類と強度

マンションの壁は、その構造によって強度が大きく異なります。ラックを取り付ける際には、壁の種類を見極めることが非常に重要です。大きく分けて、以下の3つの種類があります。

  • 石膏ボード壁:最も一般的な壁で、軽量鉄骨造や木造のマンションによく見られます。内部は間柱と呼ばれる木材が一定間隔で配置され、その両面に石膏ボードが貼られています。間柱にしっかりとした下地がある場合、比較的軽いラックであれば取り付け可能です。しかし、間柱の間隔が広く、間柱に当たらない場所にネジを打つと、石膏ボードのみで支えることになり、ラックが落下する危険性があります。
  • コンクリート壁(RC造):鉄筋コンクリート造のマンションでは、コンクリート壁が一般的です。非常に強度が高いため、多くの場合、適切なアンカーを使用すれば重いラックも取り付け可能です。ただし、コンクリートの強度や厚さによっては、アンカーが効きにくい場合もあります。
  • 軽量鉄骨造の壁:軽量鉄骨造のマンションでは、石膏ボードで仕上げられた壁が多く、間柱の間隔が広いことが多いため、注意が必要です。下地を確認せずに取り付けると、石膏ボードが破損したり、ラックが落下したりする可能性があります。下地探しを行い、しっかりとした下地があることを確認してから取り付けましょう。

部屋と部屋の間の壁の強度

部屋と部屋の間の壁は、間柱をベニアで挟んだ構造になっていることが多く、強度が低いと考えるのが安全です。特に、間柱の間隔が広い場合や、間柱が細い場合は、重いラックを取り付けると壁が破損する可能性があります。軽い飾り棚程度であれば問題ない場合もありますが、大きなラックや重いものを置く場合は、避けるべきです。

RC造の躯体部分へのネジ打ち

RC造の躯体部分にネジや釘を打つことは、原則として避けるべきです。コンクリートに直接ネジを打つと、コンクリートが割れたり、アンカーが効かなくなったりする可能性があります。もし、RC造の壁にラックを取り付ける必要がある場合は、専用のコンクリートアンカーを使用する必要があります。コンクリートアンカーには様々な種類があり、使用するラックの重さやコンクリートの強度に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。

壁の種類の見分け方と下地探し

壁の種類を見分けるには、以下の方法があります。

  • 壁を叩いてみる:石膏ボード壁は比較的軽く、空洞感のある音がします。コンクリート壁は、重く、固い音がします。
  • 下地探しを使う:ホームセンターなどで販売されている下地探しを使うと、壁の中に間柱やコンクリートがあるかどうかを簡単に確認できます。下地探しは、磁石式と探針式があります。磁石式は金属を探知し、探針式は壁の硬さを感知して下地を探します。
  • 壁の断面図を確認する:マンションの設計図や管理規約に、壁の断面図が記載されている場合があります。図面を確認することで、壁の種類や構造を正確に把握できます。

具体的なラック取り付け方法

  • 石膏ボード壁への取り付け:軽いラックであれば、石膏ボード用のアンカーを使用することで取り付け可能です。石膏ボードアンカーは、石膏ボードに食い込むように設計されており、比較的簡単に取り付けられます。しかし、重いラックを取り付ける場合は、間柱に確実に固定することが重要です。下地探しで間柱の位置を確認し、そこにアンカーを打ち込む必要があります。
  • コンクリート壁への取り付け:コンクリート壁には、コンクリートアンカーを使用します。コンクリートアンカーには、ケミカルアンカー、打込み式アンカー、樹脂アンカーなど様々な種類があります。使用するラックの重さやコンクリートの強度に合わせて適切なアンカーを選択する必要があります。専門業者に依頼するのも一つの方法です。

専門家の意見

インテリアコーディネーターの山田先生に話を伺いました。「壁にラックを取り付ける際は、必ず下地を確認することが重要です。下地がない場所に無理やり取り付けると、壁が破損したり、ラックが落下したりする危険性があります。不安な場合は、専門業者に相談することをお勧めします。」

まとめ

マンションの壁にラックを取り付ける際には、壁の種類と強度をしっかりと確認し、適切な方法で取り付けを行うことが重要です。無理な取り付けは、壁の破損やラックの落下につながる可能性があるため、注意が必要です。不安な場合は、専門業者に相談することをお勧めします。

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