マンションの壁が熱い!鉄筋マンションの断熱性と暑さ対策

マンションの壁が熱い。今マンションの四階に住んでて1番端の部屋です。しかしクーラーをつけていても一日中部屋の壁が熱いです。鉄筋です。実家も鉄筋なのですが、こんなに一日中壁が熱かったことはないです。こんなもんですか?

鉄筋マンションの壁が熱い原因

鉄筋コンクリート造のマンションは、夏場の暑さ対策が課題となるケースがあります。質問者様のお住まいは、4階で角部屋という条件から、特に暑さを感じやすい状況にあると考えられます。 壁が熱いと感じる原因はいくつか考えられます。

  • 日射熱の蓄熱:角部屋は、外壁に面する壁が2面以上あるため、太陽からの直射日光を多く受けます。コンクリートは熱を蓄積しやすい性質があるため、日中受けた熱が夜になっても放熱されず、壁が熱く感じられるのです。特に西日が当たる場合は、夕方の熱気がこもりがちになります。
  • 外壁の断熱性能:マンションの築年数や外壁の材質、施工状況によって、断熱性能に差があります。築年数の古いマンションや、断熱材が不足しているマンションでは、外からの熱が室内に伝わりやすく、壁が熱くなる原因となります。特に、最近の省エネルギー基準を満たしていない建物では、この問題が顕著に現れます。
  • 隣室からの熱伝導:隣室の温度が高い場合、壁を通して熱が伝導してくる可能性があります。特に隣室が南向きで日当たりが良い場合や、隣室でエアコンを使用していない場合は、熱が伝わりやすくなります。
  • 窓からの熱侵入:窓ガラスは、熱を伝えやすい素材です。断熱性の低い窓ガラスを使用している場合、窓から熱が侵入し、壁の温度上昇に繋がります。

マンションの壁の暑さ対策

クーラーをつけていても壁が熱いと感じるのは、室内の温度を下げるだけでは不十分なためです。室温を下げるだけでなく、壁からの熱を遮断する対策が必要です。具体的な対策を以下に示します。

1. 遮熱カーテンやブラインドの活用

最も手軽で効果的な対策は、遮熱カーテンやブラインドの設置です。遮熱カーテンは、太陽光線の熱を反射・吸収する特殊な素材を使用しており、室温の上昇を抑える効果があります。ブラインドも同様に、日差しを遮断することで室温上昇を防ぎます。

選び方のポイント:遮熱効果の高いカーテンを選ぶことが重要です。生地の組成や厚さ、コーティングの種類などを確認し、遮熱率の高い製品を選びましょう。

2. 外壁への断熱対策

根本的な解決策としては、外壁への断熱対策が挙げられます。しかし、これはDIYでは難しい場合が多く、管理組合に相談する必要があるかもしれません。

管理組合への相談:外壁の断熱リフォームは、費用がかかりますが、長期的な視点で見れば省エネ効果や居住性の向上に繋がり、管理組合全体にとってもメリットがあります。まずは、管理組合に相談し、現状の断熱性能やリフォームの可能性について検討しましょう。

3. 室内側の断熱対策

外壁への断熱が難しい場合は、室内側から断熱対策を行うこともできます。

  • 断熱シートの貼り付け:壁に断熱シートを貼り付けることで、熱伝導を抑制できます。DIYでも比較的簡単に施工できます。
  • 断熱塗料の塗装:断熱効果のある塗料を壁に塗ることで、熱伝導を抑制できます。専門業者に依頼する必要があります。

4. 窓の断熱対策

窓からの熱侵入を防ぐためには、以下の対策が有効です。

  • 断熱フィルムの貼付:窓ガラスに断熱フィルムを貼ることで、熱の侵入を防ぎます。DIYでも簡単に施工できます。
  • 窓枠の気密性の向上:窓枠の隙間から熱が侵入するのを防ぐため、気密性を高める工夫が必要です。隙間テープなどを活用しましょう。
  • 遮熱ブラインドやロールスクリーン:窓に遮熱ブラインドやロールスクリーンを取り付けることで、直射日光を遮断し、室温の上昇を抑えます。

5. その他の対策

  • 換気:適切な換気を行うことで、室内の熱気を排出することができます。ただし、夜間の換気は、外気温が高い場合は逆効果となる可能性があるため、注意が必要です。
  • 家具の配置:家具の配置を工夫することで、日射熱の影響を軽減できます。例えば、カーテンで日差しを遮ることで、家具への熱の蓄積を防ぎます。
  • エアコンの設定温度:エアコンの設定温度を適切に設定することで、省エネ効果を高め、室温の上昇を抑えることができます。設定温度は28℃程度が目安です。

専門家の意見

建築士や不動産会社に相談することで、建物の構造や断熱性能に関する専門的なアドバイスを得ることができます。特に、築年数の古いマンションの場合は、専門家の意見を聞くことが重要です。

まとめ

鉄筋マンションの壁が熱い問題は、日射熱の蓄熱、外壁の断熱性能、隣室からの熱伝導、窓からの熱侵入などが原因として考えられます。遮熱カーテン、断熱シート、断熱塗料、窓の断熱対策など、様々な対策が可能です。まずは、手軽な対策から始め、効果を見ながらより本格的な対策を検討することをおすすめします。状況によっては、管理組合への相談や専門家への相談も検討してみてください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)