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マンションの固定資産税と共有部分の負担について
マンションの固定資産税は、土地と建物の所有割合に応じて、区分所有者全員で負担します。質問者様がおっしゃるように、納税通知書には土地と建物の固定資産税が記載されていますが、車庫や物置などの共用部分もこの税金に含まれています。 個別に車庫や物置の固定資産税が請求されることはありません。
つまり、車庫や物置を実際に使用していなくても、その共用部分の維持管理に係る費用を、所有割合に応じて負担しているという理解で正しいです。 これは、マンション全体の資産価値を維持するために必要な費用であり、個々の利用状況とは関係なく、所有者全員で分担する必要があるためです。
共有部分の固定資産税の算定方法
マンションの固定資産税は、大きく分けて「土地分」と「建物分」に分けられます。 さらに建物分は、専有部分と共用部分に区分されます。 質問者様の疑問である車庫や物置は、共用部分に属します。
税額の算定は、市町村の税務課が、建物の構造や面積、土地の広さなどを基に評価を行い、その評価額に税率を乗じて算出します。 この際、共用部分の評価額は、建物の全体の評価額から専有部分の評価額を差し引いた残りの部分として算出されます。 そのため、個々の車庫や物置の面積や利用状況は、直接税額に影響しません。
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専有部分と共用部分の違い
* 専有部分: 各居住者が自由に使える個々の部屋、バルコニーなど。
* 共用部分: 廊下、エレベーター、駐車場、車庫、物置、屋上など、居住者全員が共有して使用する部分。
管理費と修繕積立金との関係
固定資産税とは別に、マンションの維持管理には「管理費」と「修繕積立金」が必要になります。
* 管理費: 日常的な清掃、共用部分の照明・設備の維持管理、管理員の給与など、マンションの運営に必要な費用。
* 修繕積立金: 大規模修繕工事(外壁塗装、屋上防水工事など)のための費用。
これらの費用は、固定資産税とは別に、管理組合が定めたルールに基づき、区分所有者から徴収されます。 車庫や物置の使用料は、管理費とは別に、個別に徴収される場合があります。 これは、管理規約やマンションの運営形態によって異なります。
管理会社への支払い
質問者様の「所有者全員で分割して固定資産税と都市計画税を払ったうえで、利用する人はさらに月額いくらかを管理会社に払う」という認識は、部分的には正しいですが、正確には以下のように修正する必要があります。
* 固定資産税と都市計画税: 所有者全員で、所有割合に応じて負担します。車庫や物置の使用状況とは無関係です。
* 管理費と修繕積立金: 所有者全員で、所有割合に応じて負担します。
* 車庫や物置の使用料: 使用する場合、管理会社または管理組合に別途支払う場合があります。これは、管理規約に記載されているはずです。
専門家への相談
マンションの固定資産税や管理費に関する疑問点や不明な点がある場合は、管理会社や税理士、不動産会社などに相談することをお勧めします。 特に、管理規約の内容を理解することは非常に重要です。
具体的なアドバイス
1. 管理規約を確認する: マンションの管理規約には、固定資産税、管理費、修繕積立金、車庫や物置の使用料に関する詳細な規定が記載されています。 不明な点は、管理規約をよく読んで確認しましょう。
2. 管理会社に問い合わせる: 管理会社は、マンションの管理に関する専門家です。 固定資産税や管理費に関する質問があれば、遠慮なく問い合わせましょう。
3. 税務署に問い合わせる: 固定資産税に関する具体的な疑問点があれば、管轄の税務署に問い合わせることも可能です。
4. 専門家に相談する: 複雑な問題や、解決できない場合は、税理士や不動産会社などの専門家に相談することをお勧めします。
事例:Aマンションの場合
Aマンションでは、固定資産税は所有割合に応じて区分所有者全員で負担します。 車庫は、利用する居住者から月額5,000円の使用料が徴収され、その収益は管理費に充当されます。 物置は共用部分として扱われ、使用料は徴収されません。 ただし、管理費には、車庫と物置の維持管理費用も含まれています。