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1. 引き戸の「ゴロゴロ」音:床下構造の欠陥の可能性
築5年のマンションで、特定の引き戸から大きな音が発生しているとのこと。販売会社と建設会社が原因を特定できなかったとのことですが、床下構造に問題がある可能性は十分考えられます。
考えられる床下構造の欠陥
* 遮音材の不足または施工不良:床と天井の間に設置される遮音材が不足していたり、適切に施工されていないと、音が伝わりやすくなります。特に、引き戸の下部レール部分からの振動は、床構造全体に伝わりやすく、大きな音として聞こえる可能性があります。
* 軽量鉄骨の接合部の緩み:マンションの床構造に軽量鉄骨が使われている場合、接合部の緩みや隙間から振動が伝わり、音が共鳴することがあります。
* 床下空間の空洞:床下空間が十分に埋められておらず、空洞があると、音が共鳴しやすくなります。
* 支持材の不足または劣化:床を支える支持材が不足していたり、経年劣化によって強度が低下していると、振動が伝わりやすくなります。
* 配管の振動:洗面室付近であれば、排水管などの配管の振動が引き戸の音と共鳴して増幅されている可能性もあります。
2. 住宅性能保証制度の範囲
住宅性能保証制度は、住宅の構造上の欠陥などを対象としていますが、「個人差によるもの」と判断された場合は、保証の対象外となる可能性が高いです。 今回のケースでは、販売会社と建設会社が「個人差」と判断しているため、保証制度による解決は難しいかもしれません。しかし、諦める前に、保証制度の対象範囲について、第三者機関に詳細に相談することが重要です。 具体的には、保証書の内容を丁寧に確認し、専門家に相談することで、対応できる可能性を探るべきです。
3. その他相談できる機関
住宅性能保証制度以外にも、以下の機関に相談できます。
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* 弁護士:法的観点からのアドバイスや、必要であれば訴訟手続きのサポートを受けられます。
* 建築士:専門的な知識に基づいて、原因調査や解決策の提案をしてくれます。
* 消費者センター:消費者トラブルに関する相談窓口です。
* 地域の住宅相談窓口:自治体によっては、住宅に関する相談窓口が設置されている場合があります。
4. 問題解決の体験談とアドバイス
残念ながら、具体的な体験談は提供できませんが、多くのマンション居住者が同様の騒音問題を抱えています。 解決への道筋としては、以下のステップを踏むことをお勧めします。
ステップ1:証拠の収集
騒音の発生状況を記録しましょう。 スマートフォンなどで、時間帯、音の大きさ、発生頻度などを記録した動画や音声を証拠として残すことが重要です。
ステップ2:専門家への相談
建築士や騒音測定の専門家に相談し、客観的なデータに基づいた原因究明を行いましょう。 専門家の意見は、販売会社や建設会社との交渉において、非常に有効な武器となります。
ステップ3:販売会社・建設会社との再交渉
専門家の意見を元に、販売会社と建設会社と再度交渉を行いましょう。 証拠を提示し、冷静に問題点を説明することが重要です。 交渉が難航する場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。
ステップ4:必要に応じて訴訟
交渉がまとまらない場合は、裁判という手段も検討する必要があります。 訴訟は時間と費用がかかりますが、最終的な解決策となる可能性があります。
解決へのヒント:間取りに着目
質問者様と上階の方だけが同じ間取りであるという点は、非常に重要な情報です。 他の住戸では問題が発生していないことから、間取り特有の構造的な問題が原因である可能性が高いと考えられます。 この点を強調して、販売会社と建設会社に再交渉する際に、図面などを提示し、構造的な問題点を指摘することで、解決への糸口が見つかるかもしれません。
まとめ
マンションの上階からの騒音問題は、解決が難しいケースも多いですが、諦めずに、証拠を収集し、専門家の力を借りながら、粘り強く交渉することが重要です。 今回のケースでは、同じ間取りであるという点が重要なポイントとなるため、この点を強調して、販売会社と建設会社に再交渉することを強くお勧めします。 早急に解決できることを願っています。