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マンションバルコニーの防犯対策:非常壁と忍び返しの安全性
新築マンションの内覧で、バルコニーの防犯対策に不安を感じられたとのこと、大変お気持ちお察しいたします。特に、共用廊下に面した非常壁と、効果が薄い忍び返しは、防犯上のリスクを高める可能性があります。以下、具体的な対策と、法律面、専門家の意見を交えてご説明します。
1. 非常壁と防犯性の関係
バルコニーに設置された非常壁は、火災などの緊急時に避難するためのものです。法律で設置が義務付けられている場合があり、その位置や数は建築基準法や消防法などの規定に準拠しているはずです。しかし、共用廊下に面した非常壁は、防犯上の懸念材料となります。
一般的なマンションでは、非常壁は避難経路確保を第一に考えられており、防犯対策は必ずしも十分ではありません。 そのため、共用廊下側の非常壁が防犯上のリスクを高める可能性があることは事実です。
2. 忍び返しの効果と改善策
現在の忍び返しが短く、ギザギザがないため、かえって侵入を容易にしている可能性があります。これは、防犯対策としては不十分です。
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効果的な忍び返しは、侵入者を阻むのに十分な長さ(最低でも50cm以上)と、鋭いギザギザが必要です。 棒状の短い忍び返しは、むしろ足がかりになりかねません。
残念ながら、内覧会で「長さは変えられない」と言われたとのことですが、これは建築後の変更が難しい、あるいはコストの問題が絡んでいる可能性があります。しかし、防犯上の懸念を伝え、管理会社や施工会社と改めて交渉することが重要です。 安全性を高めるための追加工事の費用負担について、話し合う余地があるかもしれません。
3. 法律上の問題と具体的な改善策
コンクリート壁への変更は、建築基準法や消防法に抵触しないか、専門家(建築士や弁護士)に相談する必要があります。避難経路を塞ぐような変更は認められない可能性が高いです。
現実的な対策としては、以下の3点が考えられます。
- 防犯センサーの設置: バルコニーに侵入を感知するセンサーを設置し、異常を検知したら警報を発するシステムを導入します。これは比較的費用対効果が高く、多くのマンションで採用されています。
- 防犯ガラスの設置: バルコニーの窓に防犯ガラスを取り付けることで、ガラス破りによる侵入を困難にします。防犯ガラスには様々な種類があり、予算や防犯レベルに合わせて選択できます。
- 補助錠の設置: バルコニーへの出入り口に補助錠を取り付けることで、不正な侵入を防止します。鍵の種類も豊富なので、防犯性を高めつつ、使いやすさを考慮して選べます。
4. 専門家への相談
建築基準法や消防法に詳しい建築士や、防犯対策に精通したセキュリティ会社に相談することを強くお勧めします。専門家のアドバイスに基づいて、最適な対策を検討しましょう。
5. その他の防犯対策
上記以外にも、以下の対策を検討することで、マンション全体の防犯性を高めることができます。
- 防犯カメラの設置: 共用廊下などに防犯カメラを設置することで、抑止効果を高めます。
- 管理体制の強化: 管理会社に、定期的な巡回や防犯対策の強化を要望します。
- 近隣住民との連携: 近隣住民と協力して、防犯意識を高め、不審者情報などを共有する体制を作ります。
まとめ:安心安全なマンションライフのために
マンションの防犯対策は、居住者の安心安全を守る上で非常に重要です。今回のケースでは、非常壁の位置や忍び返しの形状に不安を感じられるのは当然です。専門家への相談、そして管理会社との積極的な交渉を通じて、より安全な住環境を実現しましょう。 グレーを基調としたインテリアは、落ち着いた雰囲気で防犯意識を高める効果も期待できます。