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問題点の整理:エアコン故障と契約内容の食い違い
ご相談の内容は、大きく分けて以下の2つの問題点に分けられます。
1. エアコン故障の修理対応:北向きの部屋のエアコンが故障してから1年経っても、大家さんが修理・交換に応じてくれない。
2. 契約内容の相違:大家さんが北向きの部屋を「物置として使うよう契約している」と主張しているが、契約書にそのような記載がなく、ご家族は承知していない。
これらの問題点について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. エアコン故障の修理対応:大家さんの責任と解決策
賃貸住宅において、エアコンは居住に必要な設備とみなされるケースが多く、故障時の修理・交換は大家さんの責任となります。ただし、借主側の故意・過失による故障を除きます。今回のケースでは、経年劣化による故障と推測され、大家さんの責任範囲内と考えられます。
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大家さんが修理・交換を拒否し続けていることは、賃貸借契約上の義務違反にあたります。不動産会社を通して連絡しているにも関わらず、対応がない場合、直接大家さんと改めて話し合うか、弁護士に相談することをお勧めします。
具体的な対応策
* 書面での修理請求:内容証明郵便で、エアコンの故障状況、修理・交換の要求、期限を明確に記した書面を大家さんに送付します。これは、証拠として残せる重要なステップです。
* 弁護士への相談:書面での請求にも応じない場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討します。弁護士は、大家さんに対して法的措置(損害賠償請求、契約解除など)を検討し、交渉を進めてくれます。
* 家賃減額請求:エアコンが故障していることで、居住に支障が出ていることを主張し、家賃の減額を請求することも可能です。
2. 契約内容の相違:契約書の確認と証拠集め
大家さんが「北向きの部屋は物置として使うよう契約している」と主張している点について、契約書にそのような記載がない場合は、大家さんの主張は根拠がありません。
具体的な対応策
* 契約書の再確認:契約書を改めて確認し、北向きの部屋の用途について記載されているかを確認しましょう。
* 証拠集め:不動産会社とのやり取りの記録(メール、電話記録など)、契約書のコピーなどを保管し、証拠として活用しましょう。
* 証人確保:引っ越し時などに立ち会った人がいれば、証人として証言を得られる可能性があります。
3. 下階住人との比較:不公平な対応への対処
同じ間取りの部屋で、下階住人のエアコン故障は半年で修理されたのに、ご家族の部屋は1年以上放置されているという点について、大家さんの対応に不公平感があります。これは、差別的な扱いにあたる可能性があります。
具体的な対応策
* 不公平な扱いを指摘:大家さんに、下階住人との対応の違いについて、明確に不公平であることを指摘しましょう。
* 差別的な扱いだと主張:大家さんの対応が、家族構成に基づく差別的な扱いである可能性を指摘し、改善を求めましょう。
4. 法的措置:最終手段としての契約解除
上記の対応策でも解決しない場合は、契約解除という最終手段も検討する必要があります。
契約解除の条件
* 大家さんの重大な契約違反:エアコンの修理を拒否し続けることは、重大な契約違反とみなされる可能性があります。
* 居住に支障がある状態:エアコンの故障により、居住に支障がある状態が継続していること。
契約解除には、弁護士のサポートが必要となるでしょう。
5. 専門家への相談:早期解決への近道
これらの問題をスムーズに解決するためには、弁護士や不動産会社に相談することが重要です。弁護士は法的観点から、不動産会社は賃貸借契約に関する専門的な知識から、それぞれ適切なアドバイスとサポートを提供してくれます。
まとめ:具体的な行動計画
1. 書面で修理・交換を請求:内容証明郵便で、修理・交換の要求、期限を明確に記した書面を大家さんに送付。
2. 弁護士に相談:書面での請求にも応じない場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討。
3. 家賃減額請求:エアコン故障による居住上の支障を理由に、家賃減額を請求。
4. 契約書の再確認と証拠集め:契約書の内容と、不動産会社とのやり取りの記録などを保管。
5. 証人確保:引っ越し時などに立ち会った人の証言を確保。
6. 大家さんに不公平な扱いを指摘:下階住人との対応の違いを明確に指摘。
7. 必要に応じて契約解除を検討:弁護士のサポートを得ながら、契約解除を検討。
これらのステップを踏むことで、問題解決に近づけるはずです。早期解決のためにも、早めの行動を心がけましょう。