マンションのウォーターハンマー現象への対処法:騒音トラブルとインテリアへの影響

マンションの「ウォーターハンマー現象」なるものにご対処されたご経験のある方、どう対処されたかご教示ください。新築のマンションに先日入居しましたが、下の階の人から「短い周期で叩くような音がする」と言われており、全く原因がわかりません。また同様の音が私の住む部屋でも天井から響き悩まされています。知人に相談したところ、考えられる原因として「ウォーターハンマー現象」があると聞きました。このご経験がある方の経験談をお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

ウォーターハンマー現象とは?その原因と症状

「ウォーターハンマー現象」とは、水道管内の水が急激に流れが止まった際に、管内に衝撃波が発生し、管壁を叩くような音が発生する現象です。まるでハンマーで叩いているような音がするため、この名前で呼ばれています。新築マンションで発生しやすいのは、配管の接続部分や継ぎ手、バルブ付近に空気が溜まっていることが原因です。水の流れが急に止まると、その勢いで空気が圧縮され、衝撃波が発生します。この衝撃波が配管を振動させ、特有の「コツコツ」という短い周期の叩くような音を発生させるのです。

発生する音は、時間帯や水圧によって変化し、夜間など静かな時間帯に特に気になることが多いです。また、発生箇所によっては、天井や壁から音が響いてくることもあります。ご質問者様のように、下の階から苦情が来るケースも珍しくありません。

ウォーターハンマー現象の確認方法

まずは、実際にウォーターハンマー現象が原因かどうかを確認する必要があります。以下の手順で確認してみましょう。

  • 音の発生タイミングを確認する:蛇口を急に閉めた時や、洗濯機・トイレ・シャワーなどの給排水が終了した直後に音が発生するかどうかを確認します。発生タイミングがこれらの動作と一致する場合は、ウォーターハンマー現象の可能性が高いです。
  • 音の発生場所を特定する:音がどこから聞こえてくるのかを特定します。天井や壁に耳を当てて、音が最も大きく聞こえる場所を探してみましょう。特定できれば、その場所付近の配管に問題がある可能性が高いです。
  • 水圧を確認する:水圧が異常に高い場合も、ウォーターハンマー現象が発生しやすくなります。蛇口から出る水の勢いを確認し、必要であれば管理会社に相談しましょう。

ウォーターハンマー現象への対処法

ウォーターハンマー現象が確認された場合は、以下の対処法を試してみましょう。

1. エア抜きを行う

配管内に溜まった空気を抜くことで、衝撃波の発生を抑えることができます。方法は、各蛇口をゆっくりと完全に閉めるのではなく、少し開けた状態でゆっくりと閉めることで、空気を逃がすことができます。全ての蛇口をこの方法で閉めてみて、効果を確認してみましょう。それでも改善が見られない場合は、専門業者に依頼して配管内のエア抜きを実施してもらうことをおすすめします。

2. 消音器(ウォーターハンマー防止器)の設置

最も効果的な方法は、ウォーターハンマー防止器(消音器)の設置です。これは、配管に取り付ける小さな装置で、衝撃波を吸収し、音を軽減する効果があります。ホームセンターやオンラインショップで購入できますが、設置には専門知識が必要な場合もあります。自分で設置する場合は、必ず取扱説明書をよく読んでから作業を行いましょう。専門業者に依頼することも可能です。

3. 配管の点検・修理

もし、エア抜きや消音器の設置でも効果がない場合は、配管自体に問題がある可能性があります。配管の劣化や破損、接続不良などが原因となっている可能性があるので、管理会社や専門業者に点検・修理を依頼しましょう。

4. 生活習慣の見直し

蛇口を急に閉める習慣を改め、ゆっくりと閉めるように心がけましょう。洗濯機やシャワーの使用時間をずらしたり、節水型のシャワーヘッドを使用したりするなど、生活習慣を見直すことで、発生頻度を減らすことができます。

インテリアへの影響と対策

ウォーターハンマー現象は、騒音問題だけでなく、インテリアにも影響を与える可能性があります。例えば、長期間にわたって強い振動が続くと、壁や天井にひびが入ったり、家具が揺れたりする可能性があります。

そのため、ウォーターハンマー現象への対策は、快適な生活を送るためだけでなく、インテリアを守るためにも重要です。対策として、以下のような方法があります。

  • 壁や天井の補強:ひび割れなどが発生している場合は、専門業者に補強工事を依頼しましょう。
  • 防振マットの使用:家具の下に防振マットを敷くことで、振動による揺れを軽減することができます。
  • カーペットの敷設:カーペットを敷くことで、騒音を吸収し、音の反響を抑える効果があります。

専門家への相談

ウォーターハンマー現象は、原因特定や適切な対処法の選択が難しい場合があります。自分で対処できない場合は、管理会社や水道工事の専門業者に相談することをおすすめします。専門家は、状況を的確に判断し、最適な解決策を提案してくれます。

まとめ

マンションにおけるウォーターハンマー現象は、騒音トラブルだけでなく、インテリアにも影響を与える可能性があります。早めの対処が重要です。まずは、原因の特定を行い、エア抜きや消音器の設置など、適切な対策を行いましょう。それでも改善しない場合は、専門家への相談を検討してください。快適な住環境と美しいインテリアを守るためにも、適切な対処を心がけましょう。

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