マンションのウォーターハンマー対策:管理会社任せにしない解決策

マンションウォーターハンマーについてお聞きします。RC造8階建ての7階に住んでいます。築7年です。 他の部屋(上の階と推測してます)からのウォーターハンマーが最近急に聞こえるになり、管理会社に相談しましたが『どの建物でも鳴ります。』と言われてしまいました。 音は昼も深夜も一日中聞こえてきます。 管理会社を頼らずに解決する方法は無いでしょうか。 ちなみに、私の部屋では洗濯機の蛇口は洗濯する時にだけ開けて、普段は閉めてます。 玄関横のパイプスペース内のコックと洗面台(シングルレバー水栓)下のコックは全開状態から少し絞ってます。 音は主に天井か壁から聞こえますが、うちが何もしてないのに、うちのキッチン(シングルレバー水栓)のキャビネットの中から音が聞こえる時もあります。上の階は最近まで空き部屋でしたが埋まったばかりです。 建物の貯水槽は1階駐車場内にあります。補足補足します。マンションは賃貸で管理組合はありません。 管理会社に電話した時は他の住民からの同じ相談は来てないと言ってました。 現在隣の空き地に他のアパートを建設中ですが現在は土台作り段階です。

ウォーターハンマーとは?その原因と影響

「ウォーターハンマー」とは、配管内の水が急激に流れが止まる際に、水圧の変化によって配管が振動し、ハンマーを打つような音が発生する現象です。 RC造マンションの高層階では、特に発生しやすい問題です。 原因としては、以下の点が挙げられます。

  • 水栓の急激な開閉:蛇口を急に開閉すると、水の勢いが急激に変化し、ウォーターハンマーが発生しやすくなります。
  • 配管内の空気溜まり:配管内に空気が溜まっていると、水の衝撃が空気の圧縮・膨張となって音として増幅されます。
  • 配管の劣化・老朽化:配管が経年劣化し、柔軟性が失われると、衝撃を吸収できなくなり、音が大きくなります。築7年とのことですが、配管の状況も確認が必要です。
  • 上階からの影響:質問者様のように、上階の居住者の使用状況が原因となるケースも少なくありません。特に、新しい入居者による生活習慣の変化が影響している可能性があります。
  • 近隣工事の影響:近隣で地盤を揺らすような工事が行われている場合、配管に振動が伝わり、ウォーターハンマーが起きやすくなる可能性があります。

ウォーターハンマーは、単なる騒音問題だけでなく、配管の破損や寿命短縮にもつながる可能性があります。放置すると、より大きな被害につながるため、早めの対策が重要です。

管理会社任せにしない!ウォーターハンマー対策

管理会社が「どの建物でも鳴ります」と対応を軽く見ているのは問題です。 賃貸マンションであっても、居住者の生活環境を守る責任は管理会社にあります。 しかし、管理会社に頼らずとも、いくつかの対策を試みることができます。

1. 水栓の開閉をゆっくりと行う

最も手軽な対策は、蛇口の開閉をゆっくりと行うことです。 急激な水流の変化を緩やかにすることで、ウォーターハンマーの発生を抑制できます。 ご家族全員で意識して実践しましょう。

2. エア抜きを行う

配管内に空気が溜まっている可能性があります。 各水栓の止水栓を閉め、空気抜き栓(多くの場合、蛇口の下やパイプスペースにあります)を開けて空気を抜いてみましょう。 もし空気抜き栓が見つからない場合は、管理会社に確認しましょう。

3. 配管の点検

配管の劣化や破損がないか、目視で確認してみましょう。 特に、パイプスペース内の配管は、定期的に点検することが重要です。 異常が見つかった場合は、管理会社に報告し、修理を依頼しましょう。

4. 水圧調整

マンションによっては、建物全体の給水圧を調整できる場合があります。 管理会社に相談し、水圧を下げることでウォーターハンマーを軽減できる可能性があります。 ただし、水圧を下げすぎると、水圧不足による不都合が生じる可能性もあるため、適切な調整が必要です。

5. 制震器・緩衝材の設置

より効果的な対策としては、配管に制震器や緩衝材を取り付ける方法があります。 これは専門業者に依頼する必要がありますが、根本的な解決策となりうるでしょう。 費用はかかりますが、長期的には騒音問題から解放されるため、検討する価値があります。 特に、キッチンキャビネット内から音が聞こえるとのことですので、該当箇所の配管に緩衝材を取り付けることを検討してみましょう。

6. 上階への相談(状況に応じて)

上階への直接的な相談は、難しい面もありますが、状況によっては有効な手段です。 例えば、上階の方が不在時にウォーターハンマーが収まっているなど、特定の行動と関連性がある場合は、穏やかに状況を説明し、協力をお願いしてみるのも良いでしょう。

7. 専門業者への相談

上記の対策を試みても改善が見られない場合は、専門業者に相談することをお勧めします。 水道工事や建築音響に詳しい業者であれば、原因究明と適切な対策を提案してくれるでしょう。 複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。

専門家の視点:建築音響の観点から

建築音響の専門家によると、RC造マンションにおいてウォーターハンマーは、建物の構造や配管の配置、給水圧など様々な要因が複雑に絡み合って発生します。 管理会社が「どの建物でも鳴ります」と回答したことは、問題の深刻さを軽視している可能性があります。 専門家による調査が必要なケースも少なくありません。

まとめ

ウォーターハンマー問題は、放置すると生活の質を著しく低下させ、場合によっては配管の破損にもつながる可能性があります。 管理会社に相談するだけでなく、今回ご紹介した対策を段階的に試みることで、問題解決に繋がる可能性があります。 それでも改善が見られない場合は、専門業者に相談し、適切な解決策を見つけることが重要です。 快適な生活を取り戻すため、諦めずに積極的に行動しましょう。

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