マンションでの金属加工と防音対策:RC造の防音性と効果的な対策方法

防音マンションについてお聞きしたいのですが、当方趣味で金属加工をしています。作業スペースが限界に達してきたこともあり、どこか作業場を探そうとしております。卓上フライス盤を所持してしておりますが、稼動時の騒音量がドライヤーの強ぐらいあります。マンションなど住める場所がいいのですが、RC造は防音だと聞きますが、これはどのくらいの防音性があるのでしょうか?またRC造でも音が漏れても自分で部屋になにかしらの防音対策をすればドライヤー強ぐらいの音は完全にシャットアウト可能でしょうか?また何か防音に優れている物件があったら教えてください。よろしくお願いいたします。

RC造マンションの防音性能と限界

RC造(鉄筋コンクリート造)マンションは、一般的に木造や軽量鉄骨造に比べて防音性能が高いとされています。これは、コンクリートの質量と厚さによる効果が大きいためです。しかし、「防音」という言葉には曖昧さが含まれており、完全に音を遮断するわけではないことを理解しておく必要があります。

RC造マンションの防音性能は、壁や床の厚さ、窓の種類、施工精度などによって大きく異なります。一般的に、低音域の音は遮断しやすく、高音域の音は遮断しにくい傾向があります。卓上フライス盤の音は、モーター音や切削音など、様々な周波数の音が混ざり合っていると考えられます。ドライヤー程度の騒音レベルであっても、高音成分を含む音は、RC造マンションでも完全に遮断できない可能性があります。

RC造マンションの防音性能に関する専門家の意見

建築音響の専門家によると、RC造マンションでも隣室への音漏れは完全に防ぐことは困難です。特に、低周波音(振動を伴う音)は、コンクリート構造体を通して伝わりやすいため、注意が必要です。卓上フライス盤のような機械は、振動を伴うため、低周波音の問題も考慮する必要があります。

卓上フライス盤の騒音対策:防音ボックス自作とその他の対策

ドライヤー程度の騒音レベルでも、近隣住民への配慮は不可欠です。ご自身で防音対策を行うことで、騒音問題を軽減できます。

効果的な防音対策:防音ボックスの自作

ご質問者様もご検討されている防音ボックスの自作は、非常に効果的な方法です。市販の防音材を使用したり、吸音材を組み合わせることで、騒音を大幅に低減できます。自作する際のポイントは、以下の通りです。

  • 材質の選定:吸音材(グラスウール、ロックウールなど)と遮音材(鉛シート、防音シートなど)を適切に組み合わせることが重要です。吸音材は音を吸収し、遮音材は音を反射・遮断します。
  • 構造設計:ボックスの構造は、できるだけ密閉性が高く、共鳴を起こしにくい設計にする必要があります。内部に吸音材を充填することで、さらに効果を高めることができます。
  • 設置場所:ボックスを設置する場所は、壁や床から離れた場所に設置し、振動が伝わりにくいように工夫しましょう。床に防振ゴムなどを敷くのも有効です。
  • 換気:機械の稼働中は熱が発生するため、十分な換気を確保する必要があります。防音ボックスに換気口を設けるか、ファンを取り付けることを検討しましょう。

自作が難しい場合は、既製品の防音ボックスの購入も検討しましょう。様々なサイズや性能の製品が販売されていますので、ご自身の機械のサイズや騒音レベルに合ったものを選びましょう。

その他の防音対策

防音ボックスに加えて、以下の対策も検討しましょう。

  • 防振ゴムの使用:卓上フライス盤と作業台の間に防振ゴムを挟むことで、振動を吸収し、騒音を低減できます。
  • 吸音材の設置:壁や天井に吸音材を設置することで、室内の反響音を減らし、騒音を低減できます。吸音パネルや吸音カーテンなどが市販されています。
  • 窓の防音対策:窓から音が漏れるのを防ぐために、防音カーテンや防音窓フィルムなどを活用しましょう。
  • 時間帯の配慮:近隣住民への配慮として、騒音の発生しやすい作業は、日中や人が活動している時間帯を避けるようにしましょう。

防音性能に優れたマンション物件の選び方

マンションを選ぶ際には、防音性能にも注目しましょう。

物件選びのポイント

  • 構造:RC造を選ぶことはもちろん、壁や床の厚さ、窓の種類なども確認しましょう。分譲マンションであれば、パンフレットや設計図書に詳細な情報が記載されている場合があります。
  • 遮音等級:マンションのパンフレットなどに「遮音等級」が記載されている場合があります。遮音等級が高いほど、防音性能が高いことを示します。ただし、遮音等級だけで防音性能を完全に判断することはできません。
  • 物件の立地:周囲に騒音源となる施設がないかを確認しましょう。道路や線路に近い物件は、騒音の影響を受けやすい可能性があります。
  • 管理体制:管理体制がしっかりしているマンションは、騒音トラブルが発生した場合にも迅速に対応してくれる可能性が高いです。

専門家への相談

物件選びに迷う場合は、不動産会社や建築音響の専門家に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、ご自身のニーズに合った物件を選ぶことができます。

まとめ

RC造マンションは防音性能が高いですが、完全に音を遮断するわけではありません。卓上フライス盤を使用する場合は、防音ボックスの自作やその他の防音対策を組み合わせることで、騒音問題を軽減できます。マンション物件を選ぶ際には、構造や遮音等級、立地などを考慮し、必要に応じて専門家に相談しましょう。近隣住民との良好な関係を築くためにも、騒音対策は徹底することが重要です。

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