マイホーム新築:2階浴室のメリット・デメリット徹底解説

マイホームを新築一戸建てで検討中です。たまに、一階ではなく二階に風呂場がある物件を見かけます。昔は一階に風呂場が当たり前だったのには何か意味あるのでしょうか?二階に風呂場を持ってくると、何かデメリットはありますか?ざっくりとですが【一階】○リビング20畳前後○和室(来客用)○カウンターキッチン○トイレ【二階】○寝室三部屋○トイレ○風呂場と洗面所と洗濯機?リビングを広くしたいのですが、そうすると風呂場が二階というパターンが多いです。その分二階の部屋が狭くなっても構いません。ただ、水回りとなる風呂場や洗面所や洗濯機を二階に持ってくるのは、リビングを広くする以外のメリットが分かりません。デメリットも分かりません。どういうのが考えられますか?

昔は1階に浴室が当たり前だった理由

昔、浴室が1階に配置されていたのは、主に以下の理由からです。

  • 排水の問題:下水道の整備が不十分だった時代、重力によって排水を行うため、浴室は最も低い位置である1階に設置するのが一般的でした。2階に設置するには、排水ポンプなどの設備が必要となり、コストやメンテナンスの面で負担が大きかったのです。
  • 配管の簡素化:1階に浴室を設置することで、給排水管の配管がシンプルになり、工期短縮やコスト削減に繋がりました。複雑な配管は、漏水リスクの増加にも繋がります。
  • 生活動線の効率化:特に高齢者世帯では、階段の上り下りによる負担を軽減するため、1階に浴室を設置することが重要でした。バリアフリーの観点からも、1階配置が望ましいとされていました。

2階浴室のメリット

近年、2階に浴室を配置するケースが増えています。そのメリットは主に以下の通りです。

  • リビング空間の拡大:1階に浴室がないことで、リビングやダイニングを広く取ることができ、開放的な空間を実現できます。特に、家族が集まるリビングを広く確保したいというニーズの高まりから、2階浴室の選択が増えています。質問者様のように、20畳のリビングを確保したいという希望には最適な選択肢と言えるでしょう。
  • プライバシーの確保:浴室を2階に配置することで、来客時などに浴室の音や生活感がリビングに響きにくくなり、プライバシーを守りやすくなります。特に、家族構成によっては、浴室の利用時間帯が重なることも少なくありません。2階に配置することで、それぞれのプライバシーを確保することができます。
  • 眺望の確保:2階に浴室を配置することで、窓から景色を楽しめる可能性があります。特に、眺望の良い立地であれば、開放感あふれるバスタイムを過ごすことができます。浴室から見える景色は、日々の生活の質を高める上で重要な要素となります。
  • 日照の確保:南向きの2階浴室であれば、日差しを十分に取り入れることができ、浴室を明るく温かく保つことができます。これは、カビの発生抑制にも繋がり、浴室の清潔さを保つ上で重要です。

2階浴室のデメリットと対策

2階浴室には、いくつかのデメリットも存在します。

  • 排水設備のコスト:排水ポンプなどの設備が必要となるため、1階浴室に比べて初期費用が高くなります。ただし、近年の技術革新により、省エネで静音性の高いポンプが開発されており、以前ほどデメリットは大きくありません。専門業者に相談することで、コストを抑える工夫も可能です。
  • 給排水配管の複雑化:2階への給排水配管は、1階に比べて複雑になります。そのため、配管工事の費用や工期が長くなる可能性があります。配管の経路を事前に設計することで、コストと工期の増加を抑えることが可能です。
  • 漏水リスク:配管の複雑化に伴い、漏水リスクも高まります。定期的な点検やメンテナンスが不可欠です。漏水検知センサーなどの設置も有効な対策となります。また、信頼できる工事業者を選ぶことも重要です。
  • 階段の上り下り:高齢者や小さなお子さん、体の不自由な方がいる家庭では、階段の上り下りが負担となる可能性があります。浴室へのアクセス方法を工夫する必要があります。例えば、手すりの設置や、浴室入口の段差解消など、バリアフリー設計を考慮することが重要です。電動昇降機などの導入も検討できます。
  • 騒音問題:浴室からの騒音が、下の階に響く可能性があります。遮音性の高い設備を選ぶことが重要です。また、浴室の床や壁に防音材を使用することも有効です。

2階浴室を採用する際のポイント

2階浴室を採用する際には、以下の点を考慮しましょう。

  • 予算:排水設備や配管工事など、初期費用が高くなることを考慮し、予算をしっかりと確保しましょう。
  • 家族構成:高齢者や小さなお子さん、体の不自由な方がいる場合は、バリアフリー設計を重視しましょう。
  • 建物構造:建物の構造や配管ルートを考慮し、最適な設計を検討しましょう。専門業者に相談することが重要です。
  • メンテナンス:定期的な点検やメンテナンスを計画的に行いましょう。漏水検知センサーなどの設置も検討しましょう。

専門家の意見

建築士の山田先生に、2階浴室について意見を伺いました。「2階浴室は、リビング空間の拡大という大きなメリットがありますが、デメリットも考慮する必要があります。特に、排水設備や配管工事の費用、漏水リスク、バリアフリー設計などは、事前に綿密な計画が必要です。信頼できる建築業者と相談し、最適な設計を行うことが重要です。」

まとめ

2階浴室は、リビング空間の拡大やプライバシーの確保といったメリットがある一方で、排水設備や配管工事の費用、漏水リスク、バリアフリー設計など、いくつかのデメリットも存在します。これらのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身のライフスタイルや家族構成に最適な選択をすることが重要です。専門家と相談しながら、慎重に検討を進めてください。

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