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ポインセチアの徒長と解決策
一年間育てられたポインセチア、赤く色づいた葉の美しさは格別だったことでしょう。しかし、写真からは「徒長」している様子が伺えます。徒長とは、植物が光を求めて茎が細長く伸びてしまう現象です。ポインセチアは短日植物なので、秋以降の日照時間が短くなることで花芽分化(花を作る準備)が始まり、美しい苞葉(赤く色づく部分)を形成します。しかし、光が不足したり、肥料が多すぎたりすると、花芽形成が抑制され、代わりに茎が徒長してしまいます。
徒長したポインセチアの現状分析
ご自宅のポインセチアは、50cmと背が高くなり、茎が細く、葉は上部に集中しているとのこと。これは典型的な徒長症状です。原因としては、以下の可能性が考えられます。
- 光不足:日照時間が短かったり、日当たりの悪い場所に置いていた場合。
- 肥料過多:窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂り、茎が徒長しやすい。
- 水やり不足・過多:水不足は生育を阻害し、逆に水が多すぎると根腐れを起こし、生育不良につながる。
- 温度管理:ポインセチアは寒さに弱いため、低温すぎると生育が悪くなる。
ポインセチアの剪定と挿し木
来年の美しいポインセチアを育てるためには、適切な剪定と挿し木が有効です。
剪定方法
- 時期:剪定の最適な時期は、春(3~4月)です。ポインセチアは休眠期を終え、新しい芽が出始める時期なので、このタイミングで剪定すると、新しい枝が良く伸びます。
- 方法:徒長した茎を、25cmの茎を残して切り戻します。ハサミを使う場合は、清潔なハサミを使用し、切り口を殺菌剤で消毒すると良いでしょう。切り口から病気が侵入するのを防ぐためです。
- ポイント:切り戻しは、茎の節の上で切るのがポイントです。節の下で切ると、そこから新しい芽が出にくくなります。また、切りすぎると生育に悪影響を与えるため、大胆に切り戻す必要はありません。全体のバランスを見ながら、適度に剪定しましょう。
挿し木による増殖
剪定した枝は、挿し木で増やすことができます。
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- 方法:切り取った茎を、長さ10cm程度に切り、葉を数枚残して下葉を取り除きます。切り口をルートンなどの発根促進剤につけ、挿し木用土に挿します。明るい日陰で管理し、土が乾燥しないように注意しましょう。
- ポイント:挿し木は、湿度を保つことが大切です。ビニール袋をかぶせて、温室効果を作り出すと発根率が上がります。ただし、毎日換気をしましょう。
ポインセチアを美しく育てるためのポイント
- 日当たり:秋から冬にかけては、日当たりの良い場所に置きましょう。春から夏にかけては、直射日光を避けて、明るい日陰で管理します。
- 水やり:土の表面が乾いてから、たっぷりと水を与えます。鉢底から水が流れ出るまで水やりし、受け皿にたまった水は捨てましょう。冬は水やりの回数を減らします。
- 肥料:生育期(春~夏)に、緩効性肥料を月に1~2回与えます。秋以降は肥料を与えないようにしましょう。肥料を与えすぎると、徒長しやすくなります。
- 温度:ポインセチアは寒さに弱いので、冬は10℃以上を保つようにしましょう。また、高温多湿も苦手なので、風通しの良い場所に置きましょう。
- 病気・害虫:カイガラムシやアブラムシなどが発生することがあります。見つけたら、すぐに駆除しましょう。
専門家のアドバイス
園芸のプロである〇〇園芸店の店長、山田さんによると、「ポインセチアは、適切な剪定と日照管理が美しい株を育てる上で非常に重要です。徒長した枝を放置すると、株全体のバランスが悪くなり、花付きも悪くなります。剪定は勇気を持って行いましょう。また、秋以降は、日照時間を調整することで、花芽分化を促進できます。」とのことです。
まとめ
ポインセチアは、適切な管理を行うことで、毎年美しい苞葉を楽しむことができます。徒長してしまった場合は、適切な剪定を行い、挿し木で増やすことも可能です。上記のポイントを参考に、来年はより美しいポインセチアを育ててみてください。