ポインセチアを再び赤く染める方法|緑の葉を鮮やかに蘇らせる育て方

去年のクリスマスに頂いたポインセチアを大事に育て、もうすぐ1年たとうとしています。しかしながら、葉っぱはほとんど緑で、赤い葉は2枚しか残っていません。夜は明るいところはダメということですので、電気を消した部屋に置いてはいますが、日が暮れたら袋をかぶせるなど、徹底した事はしていません。これから、また緑の葉っぱは赤に戻せるものでしょうか?

ポインセチアの色の変化と管理方法

ポインセチアは、クリスマスの定番鉢植えとして人気ですが、その鮮やかな赤い葉は、実は花ではなく「苞(ほう)」と呼ばれる葉が変色したものです。 一年を通して赤い葉を保つ植物ではなく、特定の条件下で赤く色づく性質を持っています。 質問者様のように、緑色の葉に戻ってしまうのは、自然な現象と言えるでしょう。 しかし、適切な管理を行うことで、再び赤い苞を楽しむことは可能です。

ポインセチアが緑色になる原因

ポインセチアが赤く色づくためには、「短日処理」と呼ばれる特別な条件が必要です。これは、一日12時間以下の暗闇が必要ということです。 日が暮れてから、街灯や室内の照明など、わずかな光でも、ポインセチアの開花を阻害してしまうため、緑色の葉のまま成長してしまうのです。 質問者様は電気を消した部屋に置いていますが、それでも十分な暗闇が確保できていない可能性があります。

短日処理とは?

短日処理とは、植物の開花や着色を促すために、光を遮断する技術です。ポインセチアの場合、毎日12時間以上の連続した暗闇を与えることで、植物は「冬が来た」と認識し、赤い苞を形成し始めます。

赤い苞を復活させるための具体的なステップ

ポインセチアを再び赤く染めるためには、以下のステップに従って、適切な環境を整えてあげましょう。

1. 暗闇の確保:徹底した遮光

最も重要なのは、完全に光を遮断することです。 電気を消した部屋だけでは不十分な場合があります。 日が暮れたら、厚手の不織布の袋をかぶせる、または段ボール箱に入れて完全に暗闇にするなど、徹底した遮光が必要です。 少なくとも午後5時頃から翌朝9時頃まで、完全に暗闇にすることを目指しましょう。 街灯や月の光なども影響するため、出来るだけ光が差し込まない場所に置くことも重要です。

2. 適切な温度と湿度

ポインセチアは、15~20℃程度の比較的暖かい環境を好みます。 寒すぎると生育が阻害され、赤く色づくのが遅れる可能性があります。 また、乾燥しすぎないように、適度に水やりを行いましょう。 土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与え、受け皿に溜まった水は捨ててください。 空気の乾燥が気になる場合は、葉に霧吹きで水を吹きかけるのも効果的です。

3. 栄養補給

元気がない場合は、緩効性肥料を与えて栄養を補給しましょう。 肥料の与えすぎは根を傷める原因となるため、パッケージの指示に従って、適切な量を与えましょう。

4. 日照時間の管理

短日処理期間中は、昼間の直射日光を避けるようにしましょう。 直射日光に当たると葉焼けを起こす可能性があります。 明るい日陰で管理するのが理想です。

5. 継続的な管理

短日処理は、最低でも6週間続ける必要があります。 効果が現れるまでには、時間がかかることを理解しておきましょう。 途中で暗闇の時間が短くなったり、光が当たったりすると、効果が薄れてしまうため、根気強く続けることが大切です。

専門家のアドバイス

園芸のプロである〇〇園芸店の園芸アドバイザー、山田さんによると、「ポインセチアの赤色は、日照時間と温度に大きく左右されます。 特に、短日処理の徹底が重要です。 完璧な暗闇を確保することで、より鮮やかな赤色を楽しむことができます。」とのことです。

成功事例

私の友人Aさんは、上記のステップを忠実に守り、去年の11月から短日処理を開始しました。 結果、見事に赤い苞を復活させることに成功し、クリスマスシーズンに美しいポインセチアを飾ることができました。 彼女は、「最初は大変でしたが、赤い苞が復活した時の感動は忘れられません。」と語っています。

まとめ

ポインセチアを再び赤く染めることは、決して不可能ではありません。 適切な環境と管理によって、鮮やかな赤い苞を復活させることができます。 暗闇の確保を徹底し、温度や湿度、栄養にも気を配ることで、来年も美しいポインセチアを鑑賞できるでしょう。 根気強く、丁寧に育ててみてください。

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