ホテルやお店のディスプレイ用本棚:演出と実用性のバランス

先日、ニューヨークのホテルに泊まりました。そのホテルの部屋の棚には色々な本がしまってあり、なんだかいい雰囲気でした。また、その近くにはライブラリーホテルというホテルがあり、写真を見る限りフロントもラウンジにも、客室にも本がたくさん並んでいて、それが面白い独特の雰囲気を醸し出しているように思いました。そこで、この本たちは読んでもらうことを前提に置かれた、内容が面白いからという理由でそこに置かれているのか、それとも色や形がいい感じにインテリアにマッチするから選ばれているのかどちらだと思いますか?ディスプレイ用の本屋さんという存在を知り、本の使い方にもいろいろあるのだと考えたものですから。

ホテルやショップの本棚演出:実用性とデザイン性の両立

ホテルやショップで本棚に飾られている本は、必ずしもすべてが自由に読めるわけではありません。多くの場合、デザイン性と実用性の両面を考慮した演出として配置されています。ニューヨークのホテルやライブラリーホテルの例のように、本が空間の雰囲気作りに大きく貢献していることは間違いありません。では、その選定基準はどのようなものなのでしょうか?

ディスプレイ用本の選定基準:見た目と雰囲気

まず、重要なのは本の見た目です。背表紙の色、デザイン、サイズ、フォントなど、インテリア全体の雰囲気と調和するかどうかが重視されます。例えば、落ち着いたブラウン系の家具が多い空間には、深みのある色合いのハードカバーの本が、明るくモダンな空間には、カラフルなペーパーバックやデザイン性の高いアートブックが選ばれるでしょう。

具体的な例として、
* **落ち着いた雰囲気のホテルロビー**: 深みのあるブラウンやネイビーのハードカバー、アンティーク調の装丁の本が、高級感と静けさを演出します。
* **モダンなカフェ**: 鮮やかな色のペーパーバック、写真集、旅行ガイドなどが、軽快で活気のある雰囲気を醸し出します。
* **スタイリッシュなブティック**: ファッション誌、アートブック、建築関連書籍などが、洗練されたイメージを強調します。

これらの本は、内容よりも見た目が優先されることが多く、実際に読まれることを目的としていないケースがほとんどです。 しかし、単なる装飾ではなく、空間のテーマやコンセプトを反映させるため、厳選されたタイトルが選ばれることも少なくありません。例えば、旅行をテーマにしたホテルであれば、旅行ガイドや写真集が、アートをテーマにしたホテルであれば、美術書や写真集が選ばれるでしょう。

ディスプレイ用本のメリット:空間演出とブランドイメージの向上

ディスプレイ用の本は、単なる装飾品としてだけでなく、空間の雰囲気を大きく変える力を持っています。適切な本を選ぶことで、高級感、落ち着き、知的さ、モダンさなど、様々な雰囲気を演出することができます。

さらに、ホテルやショップのブランドイメージの向上にも貢献します。例えば、厳選されたデザイン性の高い本をディスプレイすることで、お店のセンスやこだわりをアピールすることができます。また、お客様に「このお店は、本に造詣が深い」「文化的な空間を提供している」といった印象を与えることも可能です。

実用性とデザイン性のバランス:お客様への配慮

とはいえ、すべてがディスプレイ用というわけではありません。一部の本は、実際に読めるように用意されている場合もあります。特に、ライブラリーホテルのように本をテーマにしたホテルでは、お客様が自由に読書を楽しめるように、様々なジャンルの本が用意されていることが期待されます。

この場合、デザイン性だけでなく、内容も考慮する必要があります。お客様が興味を持つような、多様なジャンルの本をバランスよく配置することが重要です。例えば、小説、ノンフィクション、ビジネス書、旅行ガイドなど、幅広いジャンルの本を用意することで、より多くのお客様に満足してもらえるでしょう。

専門家の視点:インテリアスタイリストの役割

ホテルやショップのインテリアデザインにおいて、本棚の演出は重要な要素の一つです。そのため、多くの場合、インテリアスタイリスト空間デザイナーが、本の選定から配置まで、トータルでコーディネートを行います。彼らは、空間全体のデザインコンセプト、ターゲット層、ブランドイメージなどを考慮した上で、最適な本を選び、配置することで、空間の魅力を最大限に引き出します。

読者への具体的なアドバイス:自宅の本棚演出

ホテルやショップのようなプロの演出を参考に、自宅の本棚も魅力的な空間に変えましょう。

ステップ1:テーマを決める

まず、本棚全体のテーマを決めましょう。例えば、「旅行」「料理」「デザイン」など、自分の好きなジャンルや、部屋全体のインテリアと調和するテーマを選びます。

ステップ2:本の選定

テーマに沿って、本を選んでいきます。背表紙の色やデザイン、サイズなどを考慮し、統一感のあるレイアウトを心がけましょう。 単に並べるだけでなく、色やサイズでグループ分けするのも効果的です。

ステップ3:レイアウトを考える

本の配置にも工夫を凝らし、視覚的なバランスを考えましょう。背表紙の色を意識して、グラデーションを作ったり、サイズ違いの本を組み合わせたりすることで、より魅力的なディスプレイになります。

ステップ4:小物を加える

本棚に、植物やオブジェ、写真立てなどを加えることで、より個性的な空間を演出できます。ただし、ごちゃごちゃしすぎないように注意し、全体のバランスを保つことが重要です。

まとめ:本棚は空間演出の重要な要素

ホテルやショップの本棚は、単なる収納スペースではなく、空間演出の重要な要素です。見た目と実用性を両立させ、空間の雰囲気を高めるために、デザイン性と内容の両方を考慮した選定が重要です。 自宅の本棚を演出する際も、これらのポイントを参考に、自分らしい空間を作り上げてみましょう。

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