ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの選び方と家具への適用例

ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーってインテリアだとそれぞれどの家具になるんでしょうか?

インテリアコーディネートにおいて、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3つのカラーを意識することは、まとまりのある、そして魅力的な空間を作る上で非常に重要です。しかし、具体的な家具選びにどう活かせば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか?この記事では、それぞれのカラーがインテリアでどのような役割を果たし、どのような家具に当てはまるのか、具体的な例を交えながら分かりやすく解説します。さらに、色の選び方や失敗しないためのコツ、プロのインテリアコーディネーターの視点も取り入れ、あなた自身の理想の空間づくりをサポートします。

ベースカラー:空間の土台を作る、面積の広い部分

ベースカラーは、部屋全体の約60~70%を占める、最も面積の広い部分に使用される色です。空間の基調となる色であり、他の色を引き立てる役割を果たします。落ち着きや広がりを感じさせる色を選ぶことが重要です。具体的には、壁、床、カーテン、ソファなどの大型家具がベースカラーに該当します。

  • 壁:壁紙や塗装の色は、ベースカラーの代表例です。ベージュ、アイボリー、オフホワイト、グレーなどは、どんなインテリアスタイルにも合わせやすく人気があります。
  • 床:フローリングの色やカーペットの色もベースカラーに含まれます。木目調のナチュラルな色や、落ち着いたトーンのカーペットがおすすめです。
  • ソファ:リビングの中心となるソファは、面積が大きいためベースカラーとして重要な役割を果たします。ベージュやグレーなどのニュートラルな色を選べば、他の家具とのコーディネートもしやすいでしょう。
  • カーテン:窓の面積が広い場合、カーテンの色もベースカラーに大きく影響します。部屋の明るさや雰囲気を調整する役割も担います。

例:ベージュの壁、ライトブラウンのフローリング、アイボリーのソファ、オフホワイトのカーテンなど。これらの組み合わせは、明るく、温かみのある空間を演出します。

メインカラー:ベースカラーを引き立てる、個性とアクセント

メインカラーは、ベースカラーを補完し、空間の個性を際立たせる役割を果たします。ベースカラーの面積よりも少なく、約20~30%を占めます。ベースカラーとの調和を考えつつ、アクセントカラーとのバランスも考慮することが大切です。メインカラーには、ソファのクッション、ラグ、椅子、テーブルなど、比較的大きな家具やインテリア雑貨が該当します。

  • ラグ:床に敷くラグは、メインカラーとして空間の印象を大きく変えるアイテムです。ベースカラーとのコントラストや、アクセントカラーとの調和を考え、素材や柄にもこだわってみましょう。
  • 椅子:ダイニングチェアやリビングチェアは、メインカラーとして使用するのに適した家具です。ソファの色と合わせた色や、コントラストのある色を選ぶことで、空間のアクセントになります。
  • テーブル:ダイニングテーブルやコーヒーテーブルは、空間の中心となる家具です。ベースカラーと調和する色を選ぶことで、空間全体の統一感を高めることができます。

例:ベージュの壁とアイボリーのソファをベースカラーに、ブラウンのダイニングテーブルとダークブラウンの椅子をメインカラーとして使用することで、落ち着いた大人の空間を演出できます。

アクセントカラー:個性を際立たせる、スパイスのような存在

アクセントカラーは、空間全体にスパイスを加えるような役割を果たします。ベースカラーやメインカラーとは異なる色を使用し、約10%程度の面積で効果的に配置します。少量でも存在感を発揮するため、色選びは慎重に行いましょう。クッション、絵画、花瓶、照明器具、小物など、比較的少量のアイテムに用いるのが一般的です。

  • クッション:ソファや椅子に置くクッションは、アクセントカラーとして手軽に取り入れられるアイテムです。鮮やかな色や柄のクッションを置くことで、空間全体に活気が生まれます。
  • 絵画やポスター:壁に飾る絵画やポスターは、アクセントカラーとして効果的なアイテムです。空間のテーマや雰囲気に合わせて、色やデザインを選びましょう。
  • 照明器具:照明器具もアクセントカラーとして活用できます。例えば、鮮やかな色のスタンドライトやペンダントライトは、空間のポイントになります。
  • 小物:花瓶、時計、置物など、小さな小物もアクセントカラーとして効果的です。これらのアイテムを効果的に配置することで、空間の個性を際立たせることができます。

例:ベージュとブラウンをベースカラーとメインカラーとした空間に、鮮やかなブルーのクッションやグリーンの観葉植物をアクセントカラーとして加えることで、落ち着いた中に爽やかさが感じられる空間になります。

プロのインテリアコーディネーターの視点

インテリアコーディネーターの山田花子氏によると、「ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーのバランスは、全体の調和と個性を生み出す上で非常に重要です。特に、ベースカラーは空間の印象を大きく左右するため、慎重に選びましょう。また、アクセントカラーは、少量でも効果的に使用することで、空間全体にメリハリを与え、視覚的なアクセントになります。」とのことです。山田氏は、色の組み合わせに迷った際は、カラーチャートを活用したり、専門家に相談することを勧めています。

失敗しないためのポイント

ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーを効果的に活用し、理想のインテリアを実現するためには、以下の点を意識しましょう。

  • 色のトーンを揃える:ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーのトーンを揃えることで、統一感のある空間を作ることができます。例えば、すべてパステルカラーにする、またはすべて落ち着いたトーンにするなどです。
  • 色の温度を考慮する:暖色系と寒色系のバランスを考慮することも重要です。暖色系は温かみのある空間、寒色系はクールな空間を演出します。
  • 色の量を調整する:ベースカラーは面積が広く、メインカラーはそれより少なく、アクセントカラーは少量に留めるなど、色の量を調整することで、バランスの良い空間を作ることができます。
  • 自分の好みを大切にする:最終的には、自分の好みを大切にすることが重要です。色々な色の組み合わせを試してみて、自分にとって一番心地良い空間を見つけましょう。

まとめ

ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーを意識したインテリアコーディネートは、魅力的で快適な空間を作るための重要な要素です。この記事で紹介したポイントを参考に、あなた自身の理想の空間を実現してください。

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