ベランダ防水工事後のトルエン・キシレン臭対策:室内空気の浄化と健康への影響

前の質問にも関連しています。長文になりますが読んでいただけると嬉しいです。ベランダ防水工事でエアコンパテのひび割れ部分からシンナーのような臭いが入ってきていたのでひび割れ部分を塞ぎました。しかし部屋に入った臭いが今も抜けずにいます。目が痒くなり咳が止まらないなどの症状が一時的に出ました。(今はだいぶ治まっています)防水工事で使ったのがトルエンキシレンとのことでした。そこで質問ですが1、防水工事ではこのトルエンキシレンはよく使われるものですか?2、トルエンキシレンの危険性や有害性を教えてください。3、部屋にこもったトルエンキシレンの臭いはどのくらいの期間で消えるものですか?4、ベランダの工事箇所の臭いはどのくらいの期間で消えるものですか?5、今は目の痒みや咳などの症状は治まっていますが、明日病院に行くべきですか?6、少しでも臭いをマシにするために良い策はありますか?(ベランダと反対側の玄関は今も開けていて、空気清浄機は強で稼働中です)※部屋側のエアコンパテのひび割れ部分のみ塞いだだけです。外壁のパテも割れていますがベランダに出られないため応急処置できていませんが、後日業者が直しにきます(同様の苦情が他部屋の住人からも沢山あったようです…)分かる所だけでも構いませんので回答いただけると助かります。よろしくお願いします。

1.防水工事でトルエン・キシレンはよく使われますか?

はい、残念ながらトルエンとキシレンは、防水工事においてシーリング材や塗料の溶剤として広く使用されています。特に、速乾性や密着性を求める場合に用いられることが多く、ベランダの防水工事など、雨や紫外線にさらされる場所では、これらの成分を含む製品が選ばれるケースが多いです。しかし、その揮発性と有害性から、近年は使用量を減らす動きや、より安全な代替材料の開発が進められています。

2.トルエン・キシレンの危険性と有害性

トルエンとキシレンは、どちらも揮発性有機化合物(VOC)に分類され、人体への影響が懸念されています。

トルエンの危険性と有害性

* 中枢神経系への影響:頭痛、めまい、吐き気、意識障害などを引き起こす可能性があります。高濃度での曝露は、昏睡や呼吸不全に至る危険性もあります。
* 肝臓・腎臓への影響:長期的な曝露により、肝機能障害や腎機能障害のリスクが高まります。
* 血液への影響:造血機能に影響を与え、貧血を引き起こす可能性があります。
* 皮膚への影響:皮膚の炎症や乾燥を引き起こす可能性があります。

キシレンの危険性と有害性

* 中枢神経系への影響:トルエンと同様に、頭痛、めまい、吐き気、意識障害などを引き起こす可能性があります。
* 呼吸器系への影響:咳、呼吸困難などの症状が現れる可能性があります。
* 眼への影響:結膜炎などの症状を引き起こす可能性があります。
* 皮膚への影響:皮膚の炎症や乾燥を引き起こす可能性があります。

重要なのは、トルエンとキシレンは低濃度でも長期的な曝露によって健康被害を引き起こす可能性があることです。 特に、小さなお子さんや高齢者、呼吸器系の疾患を持つ方は、より深刻な影響を受ける可能性があります。

3.部屋にこもったトルエン・キシレンの臭いはどのくらいの期間で消えますか?

トルエン・キシレンの臭いが完全に消えるまでの期間は、換気状況、臭いの濃度、室温、湿度など様々な要因に依存するため、一概には言えません。 しかし、一般的には数日から数週間かかる場合が多いとされています。 完全に臭いが消える前に、症状が改善したからといって油断しないことが大切です。

4.ベランダの工事箇所の臭いはどのくらいの期間で消えますか?

ベランダの工事箇所からの臭いは、部屋の中よりも比較的早く消える傾向があります。これは、ベランダは屋外であるため、風通しが良く、太陽光による分解作用も期待できるためです。しかし、それでも数日~数週間は臭いが残る可能性があります。

5.明日病院に行くべきですか?

目の痒みや咳などの症状が治まっているとはいえ、トルエン・キシレンに曝露した事実があるため、念のため医療機関への受診をお勧めします。 特に、症状が再発したり、新たな症状が現れた場合は、すぐに受診してください。医師に状況を詳しく説明し、適切な検査とアドバイスを受けてください。

6.臭いをマシにするための良い策

現状、空気清浄機を稼働させているのは良い対策です。しかし、それだけでは不十分な可能性があります。以下の対策を併せて実施してみてください。

  • 徹底的な換気:ベランダと反対側の玄関だけでなく、可能な限り窓やドアを開けて、部屋全体を換気してください。風通しが良い時間帯を選んで、長時間換気を行うことが重要です。扇風機などを用いて風の流れを作るのも効果的です。
  • 活性炭フィルターの活用:空気清浄機に加え、活性炭フィルター付きの空気清浄機を使用するか、活性炭フィルターを別途設置することで、より効果的に臭いを吸着することができます。活性炭はトルエン・キシレンなどのVOCを吸着する能力が高いです。
  • 室内空気の乾燥:湿度は臭いの拡散に影響します。除湿機を使用するなどして、室内を乾燥させることで臭いの軽減に繋がります。ただし、乾燥しすぎると喉が痛くなるなどの症状が出る可能性があるので、湿度計で適切な湿度を保つようにしましょう。
  • 臭い消しスプレーの使用:消臭効果のあるスプレーを使用するのも一つの方法ですが、トルエン・キシレンのような化学物質の臭いを完全に消すことは難しいことを理解しておきましょう。あくまで、他の臭いで臭いをマスキングする効果に期待する程度です。安価な消臭スプレーの中には、人体に有害な成分が含まれているものもあるので、成分表示をよく確認して、安全性の高い製品を選びましょう。
  • 洗濯:トルエン・キシレンの臭いが付着している可能性のある衣類や寝具などは、洗濯をしてください。可能であれば、天日干しをすることで、臭いの除去効果を高めることができます。
  • 専門業者への相談:状況が改善しない場合は、専門の業者に相談することを検討しましょう。専門業者であれば、より効果的な臭気対策を提案してくれる可能性があります。

専門家の視点

建築士や環境衛生の専門家によると、今回のケースでは、ベランダの防水工事で発生したトルエン・キシレンの臭いが、建物の構造上の隙間から室内に侵入している可能性が高いです。 そのため、部屋側のエアコンパテのひび割れを塞いだだけでは不十分であり、外壁のひび割れ部分の修理も非常に重要です。 業者に依頼して、原因究明と適切な修復を行うことが、根本的な解決策となります。

まとめ

トルエン・キシレンは、人体に有害な物質であり、健康被害のリスクがあります。今回のケースでは、換気と空気清浄機による対策に加え、医療機関への受診、そして、業者による外壁の修理が不可欠です。 健康を第一に考え、迅速な対応を心がけてください。

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