ベランダでのビルマホシガメ飼育:注意点と安全な環境づくり

ビルマホシガメ、ベランダで飼うことは可能ですか? 友人にゆずられて、5ヶ月前から飼っています。 現在13cmあまりです。 いままでは1室をペット部屋にして、 ビルマホシガメと、水槽を3つ、カナリアを飼っていました。 ですが、昨日の浸水にやられた妊娠中のイトコがやってくるので、 その1部屋を開放しようと思います。 ※独りくらしで2部屋しかないので。 ベランダは畳2枚分で、屋根付き、高さ1m以上のコンクリの囲いのようになっているので、 風が直接当たることはありません。 昼の3時間ぐらい太陽が当たります。 現在は畳1枚より少しだけ長さがたりないくらいの建材店で購入したようなプラ舟に、ライトなどを装備した入れ物で飼っています。 私がヒマなときに、部屋に放し飼いもしたりしますが、 まだ小さいため、入れ物の中で十分、という感じです。 しばらくの間ベランダに出てもらおうかと思うのですが、注意点を教えてください。 ムリなら、リビングに置くしかないのですが…。 長くても2ヶ月くらいのことです。 ※うちは瀬戸内なので、寒くはないです。

ベランダ飼育の可否と注意点

瀬戸内地方という温暖な地域とはいえ、ベランダでのビルマホシガメの飼育は、いくつかの注意点に配慮する必要があります。2ヶ月という短期的なものであれば可能ですが、長期間の飼育は避けた方が無難です。特に、急激な温度変化や、予想外の天候変化への対応が重要になります。

温度管理

  • 直射日光の過剰な照射:3時間程度の直射日光は、日光浴に有効ですが、長時間当たると脱水や熱中症を引き起こす可能性があります。日陰を作る工夫が必要です。シェルターや日除けを設置し、カメが自由に移動して温度調節できるようにしましょう。
  • 夜間の温度低下:瀬戸内地方でも、夜間の温度低下は避けられません。特に、冬期に近づくにつれて、保温対策が不可欠になります。保温電球やパネルヒーターなどを活用し、適切な温度を維持しましょう。最低気温が15℃を下回らないように注意が必要です。
  • 温度計の設置:プラ舟内に温度計を設置し、常に温度をチェックすることが重要です。適切な温度範囲(25~30℃程度)を維持するように心がけましょう。

湿度管理

  • 乾燥対策:ベランダは乾燥しやすい環境です。プラ舟の中に浅い水皿を設置し、湿度を保ちましょう。霧吹きで定期的に加湿することも効果的です。ただし、過湿はカビの発生につながるので注意が必要です。

紫外線対策

  • 紫外線ライトの設置:甲羅の形成やカルシウム吸収のために、紫外線ライト(UVBライト)は必須です。適切な照射時間と距離を守り、カメの健康を維持しましょう。UVBライトは、日照時間だけでは補いきれません。

安全対策

  • 脱走防止:プラ舟から脱走しないように、蓋をしっかり閉めるか、周囲を囲い込むなどの対策が必要です。ビルマホシガメは意外に器用で、小さな隙間からも脱走することがあります。
  • 雨風対策:屋根付きとはいえ、雨や風が直接当たらないように、プラ舟をさらに覆うなど、追加の対策が必要です。特に、強い雨が降った場合、プラ舟内に水が溜まってしまう可能性があります。
  • 天敵対策:ベランダに鳥や猫などの天敵が侵入しないように注意が必要です。プラ舟を安全な場所に設置し、必要であればネットなどで覆うなどの対策をしましょう。
  • 落下防止:ベランダの高さから落下しないように、プラ舟を安定した場所に設置し、転倒防止策を講じましょう。特に、地震などが発生した場合、落下する危険性があります。

その他注意点

  • 隠れ家:カメは隠れ場所を必要とします。シェルターや流木などをプラ舟内に設置しましょう。
  • 餌やり:適切な餌を与え、栄養バランスに気をつけましょう。新鮮な野菜や果物、専用の餌などを与え、偏食にならないように注意が必要です。
  • 清掃:プラ舟は定期的に清掃し、清潔な環境を保ちましょう。糞や食べ残しなどを放置すると、病気の原因になります。
  • 健康観察:毎日、カメの様子を観察し、異変があればすぐに獣医に相談しましょう。

リビング飼育との比較

ベランダ飼育は、天候に左右されやすく、管理がやや難しいです。一方、リビング飼育は温度や湿度を比較的簡単にコントロールできますが、スペースの問題や、他のペットとの共存に配慮する必要があります。

妊娠中のいとこが滞在する期間が2ヶ月と限定的であることを考慮すると、ベランダ飼育も選択肢として考えられますが、上記で挙げた注意点を十分に理解し、万全の対策を講じる必要があります。

専門家の意見

爬虫類専門の獣医に相談することをお勧めします。獣医は、個々のカメの状態やベランダ環境を考慮した上で、適切なアドバイスをしてくれます。

まとめ

ベランダでのビルマホシガメの短期飼育は、適切な対策を講じることで可能ですが、温度・湿度・安全性の確保に細心の注意を払う必要があります。2ヶ月という期間を考慮しても、リスクを最小限に抑えるための準備は不可欠です。もし不安な点があれば、迷わず専門家に相談しましょう。 リビング飼育も選択肢として検討し、カメにとって最適な環境を選んでください。

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