お子様がいらっしゃる中で、家具の塗り替えは大変ですよね。ダイソーの水性ニスの上から白ペンキを塗っても、チーク色が透けてしまう…お気持ちお察しします。結論から言うと、ニスを完全に削り落とすのが理想的ですが、手軽な方法で済ませることも可能です。今回は、ミッチャクロンなどの下地材を使用する方法と、より手軽な方法をステップごとに解説します。
Contents
1. ニスの上から白ペンキを塗る際の課題
水性ニスは、木材の表面に浸透し、保護膜を形成します。特に厚塗りした場合は、ペンキが完全に密着せず、下地のチーク色が透けてしまう原因となります。これは、ペンキの隠蔽力(下地を隠す力)が、ニスの色味や厚さに負けているためです。 3度塗りしても色が残ってしまうのは、このためです。
2. 手軽な塗り替え方法:下地材を使う
完全にニスを剥がさずに済ませるには、ミッチャクロンなどの強力な下地材を使用するのが効果的です。ミッチャクロンは、木材、金属、プラスチックなど様々な素材に密着し、ペンキのノリを良くするプライマー(下塗り剤)です。ホームセンターで購入できます。
ミッチャクロンを使った塗り替え手順
- 表面の清掃:ベニヤ板の表面を、乾いた布やペーパータオルで丁寧に拭いて、ホコリや汚れを取り除きます。油分が残っていると、下地材の密着が悪くなるため、必要であれば中性洗剤で洗い、よく乾燥させましょう。
- 下地材の塗装:ミッチャクロンを、薄く均一に塗布します。刷毛やローラーを使用し、ムラなく塗ることを心がけましょう。パッケージの指示に従い、乾燥時間を十分に確保します。通常は数時間ですが、気温や湿度によって異なります。
- ペンキの塗装:下地材が完全に乾燥したら、白ペンキを塗ります。一度に厚塗りせず、薄く数回に分けて塗ることで、より綺麗に仕上がります。乾燥時間を十分にとりながら、3~4回塗り重ねましょう。
ポイント:ミッチャクロンは臭いがきついので、換気をしっかり行い、マスクや手袋を着用して作業しましょう。お子様がいる場合は、作業場所を確保し、安全に配慮することが大切です。
3. より手軽な方法:セリアなどの100均アイテムを活用
ミッチャクロンなどの購入が難しい場合、100円ショップ(例:セリア)で売られている水性プライマーを試してみるのも良いでしょう。効果はミッチャクロンほど強力ではありませんが、手軽に手に入り、価格も安価です。セリアなどの100均には、水性ペンキも売られていますので、合わせて購入できます。ただし、隠蔽力が低い可能性があるので、重ね塗り回数を増やす必要があります。
100均アイテムを使った塗り替え手順
- 表面の清掃:ミッチャクロンを使用する場合と同様、表面を綺麗に清掃します。
- プライマーの塗装:100均で購入した水性プライマーを、薄く均一に塗布します。乾燥時間を守って、2~3回塗り重ねます。
- ペンキの塗装:プライマーが完全に乾燥したら、白ペンキを塗ります。こちらも薄く数回に分けて塗り重ね、乾燥時間を十分にとりましょう。隠蔽力が低い可能性があるので、4~5回塗る必要があるかもしれません。
4. 専門家の視点:プロの塗装業者に相談
どうしても綺麗に仕上がらない場合、または、大掛かりな家具の塗り替えを検討する場合は、プロの塗装業者に相談することをおすすめします。プロは適切な下地処理や塗装方法を提案し、仕上がりの品質を高めることができます。費用はかかりますが、仕上がりの美しさや耐久性を考えると、検討する価値があります。
5. 失敗しないためのポイント
- 換気:ペンキやプライマーは臭いが強いため、作業中は十分な換気を心がけましょう。窓を開け放したり、換気扇を使用したりしましょう。
- 保護:作業する周囲に新聞紙などを敷いて、ペンキが飛び散らないように保護しましょう。また、服や肌にペンキが付かないように、手袋やマスク、保護メガネなどを着用しましょう。
- 乾燥時間:ペンキやプライマーは、乾燥時間を十分に確保することが大切です。乾燥不足のまま次の工程に進めると、仕上がりが悪くなる可能性があります。パッケージの指示をよく読んで、乾燥時間を守って作業しましょう。
- 重ね塗り:一度に厚塗りするのではなく、薄く数回に分けて重ね塗りすることで、より綺麗に仕上がります。特に、隠蔽力の低いペンキやプライマーを使用する場合は、重ね塗り回数を増やす必要があります。
まとめ
ベニヤ板の塗り替えは、下地処理が重要です。ミッチャクロンなどの下地材を使用することで、白ペンキの色が綺麗に発色し、チーク色の透けを防ぐことができます。時間がない場合は、100均アイテムを活用するのも良いでしょう。しかし、完璧な仕上がりを求める場合は、プロの塗装業者に依頼することを検討してみてください。お子様がいる環境での作業は、安全面にも十分に配慮して行いましょう。