ベタの異変と快適な飼育環境：水槽のレイアウトと水質管理の重要性

うちのベタ、病気でしょうか…？部屋が寂しいので、この夏から自室でオスのベタを一匹飼い始めました。始めは餌をやる時以外はおっかなびっくりだったのが、今はふと椅子越しに振り返ると、つつつーっとこちらに寄ってきてくれるようになり、同居人の一人（？）として可愛がっております。ところが、何やら最近寝方？がおかしいんです… 水面に呼吸しに上がる時以外は水槽の底に待機しているんですが、なんというか、ひらめのように完全に横倒しでじっとしていることがあります…。何かあったかと慌てて近づいてみると、普通に起き上がって水面近くまで来てくれるのですが… ひれ等にただれたような跡はありませんし、白いブツツも見当たりません。餌は一日一回、五粒ほどあげているんですが、何やら最近餌を見せると切羽詰まった様子で、上から見て『〉』『〈』という形に体をグネグネさせるんですが、（犬のシッポみたくはしゃいでいるのかなと思ってたんですが）餌の食べ方もなんだか殺気じみているというか…ごはん、足りてませんか…？飼育環境は、同時購入したベタ飼育セットをそのまま使っています。6.7リットル水槽にベタストーンを入れて、底砂は敷いてません。（底の汚れをこまめにスポイトで吸い出していますので、底砂はじゃまになりそうだなぁと…）小型のヒーターで水温は25度固定です。エアーは入れておらず、ヒレが傷つく恐れがあるときいたので作り物の水草等は入れていません。隠れ家がいるかなと買って来た流木を、説明通り水につけてから使用したのですが、なぜか水槽が黄色に染まってしまい、水換えでも改善されなかったので取り出しました。第二候補の小さい植木鉢は、水面呼吸に頼る手前抜け出せなくて溺れたらどうしよう…と怖くなって入れられておりません。水替えは週に一回、三分の一〜二分の一くらいでやっています。手鏡は2、3日に一度くらいで見せています。（何故か見せると奥の方に引っ込むので、あまり見せるのも可哀想かなと…）原因や改善点等、教えていただけませんでしょうか？

Contents

1 ベタの行動と健康状態：横倒しになる原因を探る
2 具体的な改善策とアドバイス
3 専門家の意見
4 まとめ

ベタの行動と健康状態：横倒しになる原因を探る

ベタが水槽の底で横倒しになる様子は、一見病気のようにも見えますが、必ずしも病気とは限りません。いくつか考えられる原因と、その対処法を検討してみましょう。

1. 休息と睡眠

ベタは、水面で呼吸をする以外に、水槽の底で休息したり睡眠をとったりすることもあります。完全に横倒しになるのは少し珍しいですが、短時間であれば、単なる休息の可能性があります。 様子を見ながら、活発に動けるかどうか、餌を食べるかどうかを確認しましょう。 もし、いつもと比べて元気がなく、餌を食べなくなったり、呼吸が苦しそうであれば、病気の可能性が高いです。

2. ストレス

水槽環境がベタにとってストレスになっている可能性があります。 6.7リットルという水槽のサイズは、ベタにとってやや狭いかもしれません。 ベタは縄張り意識が強い魚なので、より広い空間を与えてあげることが重要です。また、流木による水槽の水の黄ばみは、水質悪化を示唆しており、ベタにストレスを与えている可能性があります。 水換えの頻度を増やすか、より適切なろ過システムを導入することを検討しましょう。

3. 水質

水質が悪化すると、ベタは病気になりやすくなります。週に1回の水換えは良いですが、三分の一〜二分の一という量は、水槽のサイズに対して十分ではありません。 特に、底砂を使用していないため、汚れが溜まりやすく、水質悪化のリスクが高まります。 毎日、スポイトで丁寧に汚れを吸い出すことは良いですが、より頻繁な水換え（例えば、2日に1回、全体の1/4程度）を検討しましょう。また、水質検査キットを使用して、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の濃度をチェックすることも重要です。

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4. 餌の量と与え方

一日5粒の餌の量は、ベタのサイズや活動量によって適切かどうか判断が難しいです。 餌の量が多すぎると、水質が悪化し、ベタの健康に悪影響を与えます。 餌の量を減らし、様子を見ることをお勧めします。また、「〉」「〈」という体の動きは、餌への強い欲求を示している可能性があります。 少量を複数回に分けて与えることで、ベタのストレスを軽減できるかもしれません。

5. 隠れ家と環境エンリッチメント

ベタは隠れ家を持つことで安心感を覚えます。植木鉢を導入する際に溺れることを心配されていますが、適切なサイズの植木鉢を選び、安定した場所に設置すれば、安全に隠れ家として利用できます。 人工的な水草を使用することも検討できます。ただし、ヒレを傷つけないよう、柔らかく、安全な素材のものを選びましょう。また、流木を使用する際は、十分に水に浸してアク抜きを行い、水質の変化に注意しましょう。

具体的な改善策とアドバイス

ベタの健康を維持するためには、以下の点を改善することをお勧めします。

水槽のサイズアップ： 10リットル以上の水槽に交換しましょう。より広い空間は、ベタのストレスを軽減し、健康的な生活をサポートします。
ろ過システムの導入： 外部フィルターや小型の内部フィルターを導入することで、水質を安定させることができます。これにより、水換えの頻度を減らすことも可能です。
水換えの頻度増加： 2日に1回、全体の1/4程度の水換えを行いましょう。水質検査キットで水質をチェックし、必要に応じて調整してください。
餌の量と与え方を見直す： ベタのサイズや活動量に合わせて餌の量を調整し、少量を複数回に分けて与えましょう。食べ残しはすぐに取り除きましょう。
隠れ家の設置： 安全な素材の隠れ家（人工水草や適切なサイズの植木鉢など）を設置しましょう。ベタが落ち着いて過ごせる空間を提供することが重要です。
水温管理： 25度を維持することが重要です。ヒーターの温度設定と、室温の変化にも注意しましょう。
定期的な観察： ベタの行動や体の状態を毎日観察し、異変があればすぐに対応しましょう。

専門家の意見

ベタの飼育に詳しいペットショップ店員や獣医に相談することも有効です。彼らは、ベタの具体的な状態を判断し、適切なアドバイスを提供してくれるでしょう。写真や動画を撮影して相談することで、より的確なアドバイスを得られる可能性があります。

まとめ

ベタの横倒しは、必ずしも病気とは限りません。しかし、飼育環境を見直すことで、ベタの健康と幸福度を高めることができます。水槽のサイズアップ、ろ過システムの導入、適切な水換え、餌の量と与え方、隠れ家の設置など、具体的な改善策を実践することで、愛するベタとより長く、幸せな時間を過ごせるでしょう。定期的な観察と、専門家への相談も忘れずに行いましょう。