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ヘアグラスの育成に悩む水草初心者さんへのアドバイス
水草の育成、特にヘアグラスは初心者さんにとって難しいと感じる方も多いです。コケの発生も悩みの種ですよね。ご質問いただいた状況を踏まえ、ヘアグラスが育たない原因と、具体的な解決策を詳しく解説していきます。
ヘアグラスの育成環境チェック:現状分析
まずは、現在の水槽環境を一つずつ確認していきましょう。
1. 照明:光量と時間
ゼンスイ白LED、8時間点灯はヘアグラスにとって十分な光量とは言えません。特に、30cmキューブ水槽では、光が底まで届きにくく、ヘアグラスの育成にはより強い光が必要になります。LEDの種類によっては、色温度や光量も影響します。 白LEDは比較的、光量が少ない傾向があります。
改善策:
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- 高出力LEDへの交換: より光量の強いLEDライトに交換することを検討しましょう。水草育成用のLEDライトを選ぶのがおすすめです。
- 照明時間の延長: 照明時間を10時間以上に延長してみましょう。ただし、いきなり長時間点灯させると、水草に負担がかかる可能性があるので、徐々に時間を増やしていくのがポイントです。
- LEDの配置: ライトの位置を調整し、水槽全体に光が均等に当たるようにしましょう。
2. 二酸化炭素:供給量と安定性
手作りの発酵式CO2は、安定した供給が難しい点がデメリットです。CO2濃度が不足すると、水草の生育は悪くなります。また、濃度が安定しない場合、コケの発生を招きやすくなります。
改善策:
- CO2添加システムの見直し: 安定したCO2供給には、市販のCO2添加システム(レギュレーター付き)の使用をおすすめします。 DIYはコストを抑えられますが、安定したCO2供給には限界があります。
- CO2濃度の測定: CO2濃度を測定するツールを使用して、適切な濃度を保つようにしましょう。
3. 栄養分:肥料と底床
マスターソイルは初期栄養分を含んでいますが、長期的に見ると栄養不足になる可能性があります。特にカリウム肥料のみでは、他の必須栄養素が不足している可能性があります。
改善策:
- 液肥の使用: バランスの良い液肥を定期的に添加することで、ヘアグラスに必要な栄養分を補給できます。 使用方法をよく確認し、規定量を守って使用しましょう。
- 底床の改良: ソイルの栄養分が不足してきた場合は、ソイルを交換するか、底床に栄養素を添加するソイルサプリメントなどを利用するのも有効です。
4. 水流:外部フィルターと水質
エーハイムクラシック60cm用を弱くしているとのことですが、ヘアグラスは適度な水流を好みます。水流が弱すぎると、老廃物が溜まりやすく、コケの発生を招きます。また、赤ヒレ2匹では、濾過能力に対してやや不足している可能性があります。
改善策:
- 水流の調整: 水流の強さを調整し、ヘアグラス全体に水が行き渡るようにしましょう。 ただし、強すぎる水流はヘアグラスを傷める可能性があるので注意が必要です。
- フィルターの掃除: 定期的にフィルターを掃除し、濾過能力を維持しましょう。
- 水換え: 定期的な水換え(週に1/3程度)は、水質の悪化を防ぎ、コケの発生を抑える効果があります。
5. その他:日光とコケ
昼過ぎの日光は、水槽内の水温上昇や、藻類の発生を招く可能性があります。タイルで囲っているのは良い対策ですが、直射日光は避けた方が無難です。
改善策:
ヘアグラスの成長速度とランナーの発生
ヘアグラスがランナーを伸ばし始める時期は、環境によって異なりますが、適切な環境下であれば植え付け後1ヶ月~2ヶ月程度でランナーが出始めることが多いです。
専門家からのアドバイス
水草育成に詳しいアクアリストに相談してみるのも良い方法です。アクアショップの店員さんや、オンラインコミュニティなどで、具体的な状況を説明し、アドバイスを求めてみましょう。
まとめ:ヘアグラス育成成功への道
ヘアグラスの育成には、適切な照明、CO2、栄養分、水流が重要です。一つずつ改善策を試み、環境を整えていくことで、きっと美しいヘアグラスを育てることができるでしょう。焦らず、根気強く取り組むことが大切です。