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プロジェクターアーム自作に必要なパーツと手順
1.5kg未満の軽量プロジェクターを壁面から約90~110cmの位置に設置するアームを自作するには、いくつかの方法があります。ここでは、比較的安価で入手しやすい材料を用いた方法を紹介します。
必要なパーツ
* **ガススプリング式モニターアーム(中古):** 長さの不足を補うため、複数の短いアームを連結する、もしくは関節部分を工夫する必要があります。中古品を活用することでコストを抑えられます。重要なのは、プロジェクターの重量を支えられる耐荷重であること。1.5kg未満のプロジェクターであれば、多くのアームが対応できるでしょう。
* **金属パイプ(アルミ製推奨):** 延長部分として使用します。長さ、太さは使用するガススプリング式モニターアームの接続部分に合わせて選びます。ホームセンターで容易に購入できます。アルミ製は軽量で加工もしやすいです。
* **接続金具(エルボ、ジョイントなど):** ガススプリング式モニターアームと金属パイプを接続するための金具です。パイプの太さに合ったサイズを選び、しっかり固定できるものを選びましょう。ホームセンターで様々な種類が販売されています。
* **壁面取付金具:** 壁面または梁にアームを取り付けるための金具です。使用する壁の材質(コンクリート、木、石膏ボードなど)に適したアンカーボルトやネジを選びましょう。強度を確保するために、適切な固定方法を事前に確認することが重要です。
* **ケーブルクリップ:** プロジェクターの電源ケーブルやHDMIケーブルなどを整理するためのクリップです。アームに巻き付けたり、壁面に固定したりすることで、配線を綺麗にまとめることができます。
* **工具:** パイプカッター、ドリル、ドライバーなど。金属パイプを加工する場合は、適切な工具が必要です。
自作手順
1. **設計図の作成:** まず、アームの長さ、角度、接続部分などを図面に書き出し、必要なパーツの長さや数を決定します。
2. **パイプの切断・加工:** 金属パイプを必要な長さに切断します。パイプカッターを使用すると綺麗に切断できます。必要に応じて、やすりで研磨してバリを取り除きましょう。
3. **接続:** 接続金具を使って、ガススプリング式モニターアームと金属パイプを接続します。しっかりと固定されていることを確認しましょう。
4. **壁面への取り付け:** 壁面取付金具を壁面または梁に取り付けます。アンカーボルトを使用する場合は、事前に下穴を開けてから取り付けます。
5. **アームの取り付け:** 壁面に取り付けた金具にアームを取り付けます。
6. **ケーブルの接続と整理:** プロジェクターにケーブルを接続し、ケーブルクリップを使って配線を整理します。
注意点
* **強度と安全性の確保:** 自作のアームは、プロジェクターの重量を確実に支えられる強度が必要です。使用するパーツの耐荷重を十分に確認し、しっかりとした固定方法を選びましょう。落下による事故を防ぐためにも、安全性を最優先してください。
* **壁の材質:** 壁の材質によって、適切なアンカーボルトや取り付け方法が異なります。間違った取り付け方法を行うと、アームが落下する危険性があります。壁の材質を確認し、適切な方法で取り付けましょう。専門業者に相談するのも良いでしょう。
* **配線の処理:** 配線がむき出しだと見た目も悪く、危険でもあります。ケーブルクリップなどを活用して、配線を綺麗にまとめましょう。
* **調整機能:** 自作のアームは、調整機能が不足している可能性があります。プロジェクターの位置を調整する必要がある場合は、調整機構を組み込むか、柔軟な素材を使用するなど工夫が必要です。
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代用案
自作が難しい、または不安な場合は、以下の代案も検討してみましょう。
* **市販のロングアーム型プロジェクターマウントの購入:** 予算が許すなら、市販のロングアーム型プロジェクターマウントを購入するのが最も安全で確実な方法です。様々な長さやデザインの製品があるので、設置場所やプロジェクターのサイズに合わせて選ぶことができます。
* **プロジェクタースタンドの活用:** プロジェクタースタンドは、プロジェクターを安定して設置できるスタンドです。高さ調整機能が付いているものも多いので、設置場所に合わせて調整できます。ただし、折りたたみ式で収納できるタイプは少ないため、普段の動線に支障がないか確認が必要です。
* **壁掛け棚の設置:** 壁に棚を設置し、プロジェクターを置く方法です。棚の位置を調整することで、適切な投射距離を確保できます。ただし、棚の強度やデザインを考慮する必要があります。
専門家の視点
DIYはコストを抑えられる反面、安全面でのリスクも伴います。特に、重量のあるプロジェクターを扱う場合は、専門知識と技術が不可欠です。不安な場合は、プロの業者に依頼することをお勧めします。プロの業者であれば、安全で適切な設置方法を提案し、施工してくれるでしょう。
まとめ
プロジェクターアームの自作は、費用を抑え、自分好みの設置方法を実現できる魅力的な選択肢です。しかし、安全性を最優先し、適切な材料と手順を踏むことが重要です。自作に不安がある場合は、市販製品の購入や専門業者への依頼も検討しましょう。快適な視聴環境を手に入れるため、最適な方法を選択してください。