ブレーカーを落とす節電は効果ある?再投入時の電力消費と賢い節電方法

節電について質問です。昼間は家族が使わない部屋があるので、ブレーカーごと切ってしまえばかなりの節電が期待できるかも?!と思ってやってみようとしてのですが、再度、ブレーカーを上げた時に電力を行き渡らせる為に余計電気を使う、という話を聞きました。これって本当なのでしょうか??どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらよろしくお願い致します。

ブレーカーを落とす節電の効果と注意点

昼間使わない部屋のブレーカーを落とす節電方法は、確かに効果的です。しかし、「ブレーカーを上げた時に余計な電気を消費する」という話は、必ずしも間違いではありませんが、状況によって大きく異なります。 完全に誤解とは言えない部分と、誤解を招きやすい部分の両面がありますので、詳しく解説していきます。

ブレーカーを落とすことによる節電効果

使わない部屋のブレーカーを落とすことで、その部屋にある全ての電気機器の消費電力をゼロにすることができます。エアコン、照明、テレビ、冷蔵庫(冷蔵庫は例外的に常時稼働させた方が良い場合が多いです。後述)など、多くの電化製品が対象となります。特に、待機電力(スタンバイ電力)を消費する機器が多い現代においては、ブレーカーを落とすことで、目に見えない小さな電力の浪費を削減できる効果が期待できます。

ブレーカーを上げた時の電力消費について

「ブレーカーを上げた時に余計な電気を消費する」という話は、モーター付きの機器が大量にある場合に当てはまりやすいです。例えば、エアコンや冷蔵庫などのコンプレッサーモーターは、起動時に大きな電力を必要とします。これらの機器が複数ある部屋のブレーカーを頻繁にオンオフすると、起動時の電力消費が積み重なり、結果的に節電効果が薄れる、あるいは打ち消されてしまう可能性があります。

しかし、照明やテレビなどのモーターを使用しない機器だけの部屋であれば、ブレーカーのオンオフによる追加の電力消費は、ほとんど無視できるレベルです。

誤解を招く理由:突入電流

ブレーカーを上げた際に、一時的に大きな電流が流れる現象を「突入電流」と言います。これは、モーターなどの機器が起動する際に、通常時よりも大きな電力を必要とするためです。しかし、この突入電流はごく短時間で収まります。そのため、頻繁にブレーカーをオンオフしない限り、節電効果を大きく損なうほどではありません。

専門家の視点:電気工事士の意見

電気工事士の視点から見ると、ブレーカーの頻繁なオンオフは、ブレーカー自体の寿命を縮める可能性があります。しかし、日常生活レベルのオンオフであれば、大きな問題になることは稀です。過度な心配は不要ですが、極端な頻度でのオンオフは避ける方が良いでしょう。

賢い節電のための具体的な方法

ブレーカーを落とす以外にも、より効果的な節電方法があります。

1. 使わない部屋のコンセントを抜く

ブレーカーを落とすよりも手軽で、待機電力の削減に効果的です。特に、充電器やゲーム機など、常時コンセントに挿したままになっている機器は、待機電力を多く消費します。

2. 省エネ家電の導入

省エネ性能の高い家電製品を選ぶことで、日々の消費電力を大幅に削減できます。家電製品を選ぶ際には、省エネ性能を示す指標である「年間消費電力量」を確認しましょう。

3. 照明の工夫

LED照明への切り替えは、消費電力を大幅に削減する効果があります。また、照明器具の数を減らしたり、タイマー付き照明を使用するのも有効です。

4. エアコンの設定温度を見直す

エアコンの設定温度を1℃上げるだけでも、消費電力を大幅に削減できます。室温調節機能付きのエアコンを使用するのもおすすめです。

5. スマートプラグの活用

スマートプラグを使用することで、遠隔操作で家電の電源をオンオフしたり、タイマー設定で自動的に電源を切ったりすることができます。これにより、より効率的な節電が可能になります。

まとめ:状況に応じて賢く節電を

昼間使わない部屋のブレーカーを落とすことは、必ずしも無駄ではありません。しかし、モーター付きの機器が多い部屋の場合は、再投入時の電力消費を考慮する必要があります。 照明やテレビなどの機器のみの部屋であれば、効果的な節電方法の一つと言えるでしょう。 ブレーカーを落とす以外にも、様々な節電方法がありますので、ご自身の生活スタイルや部屋の状況に合わせて、最適な方法を選択することが重要です。 今回ご紹介した方法を参考に、賢く節電を行い、電気代節約に繋げていきましょう。

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