ブドウの休眠枝挿し木の失敗と復活の可能性|挿し木の適切な方法と保存方法

ブドウの剪定した枝をもらって挿し木しようとしたのですが、最初どうしたらいいのか分からなくて、暖房がガンガン入っている部屋に花瓶にさして1週間くらいそのままにしてしまいました。。 その間に、枝の上の切り口から、透明なエキスみたいなのがにじみ出してきました。。 冷蔵庫で保管せねばならなかったようで。。 こんな状態ですが、今から冷蔵庫に入れて春に挿し木しても大丈夫でしょうか… 暖かい場所に置いておいたらだめになってしまいますか? 芽はまだ動いてませんが・・・

ブドウの休眠枝挿し木:現状と可能性

ブドウの挿し木を始める前に、適切な知識と手順を理解しておくことが成功の鍵となります。質問者様は、暖房の効いた部屋に1週間挿し穂を置いてしまい、切り口から透明な樹液が出てしまったとのこと。これは、挿し穂が乾燥し、生理的なダメージを受けている可能性を示唆しています。しかし、芽がまだ動いていないことから、完全に枯死しているとは限りません。冷蔵庫で保存し、適切な手順で挿し木を行うことで、まだ復活の可能性はあります。

ブドウの休眠枝挿し木の適切な手順

ブドウの休眠枝挿し木は、通常、冬の休眠期に行われます。剪定枝を適切に処理し、適切な環境で保存することで、発根率を高めることができます。

1. 挿し穂の採取と処理

* 時期:ブドウの休眠期(落葉後~芽出し前)が最適です。地域によって異なりますが、一般的には12月~2月頃です。
* 親株の選定:健康で生育の良い株を選びましょう。病害虫の被害を受けていないか確認することが重要です。
* 挿し穂の長さ:20~30cmの長さに切り取ります。太さは鉛筆程度が理想的です。
* 切り口の処理:下端を斜めに切り、切り口を清潔に保ちます。切り口から樹液が出続ける場合は、切り口を軽く焼いたり、殺菌剤を塗布したりすることで、乾燥を防ぎます。
* 葉の除去:葉はすべて取り除きます。葉があると水分が蒸散し、挿し穂が枯れやすくなります。

2. 挿し穂の保存

* 冷蔵庫での保存:湿らせた新聞紙やキッチンペーパーなどで挿し穂を包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫(野菜室)で保存します。温度は0~5℃程度が理想的です。定期的に状態を確認し、乾燥しているようであれば湿らせ直しましょう。
* 湿らせた土中での保存:湿らせたピートモスなどの用土に挿し穂を埋め、冷暗所で保存する方法もあります。

3. 挿し木の準備

* 用土:水はけの良い用土を選びます。赤玉土7:腐葉土3の割合などが一般的です。
* 鉢:深さ10cm程度の鉢を用意します。
* 発根促進剤:発根促進剤を使用すると発根率が向上します。

4. 挿し木

* 時期:春の芽出し前(3~4月頃)が最適です。
* 植え付け:挿し穂を土に挿し込みます。深さは挿し穂の長さの1/3程度です。
* 管理:直射日光を避け、適度に水やりをします。乾燥させないように注意しましょう。

質問者様のケースへの対応

質問者様の挿し穂は、すでに暖房の効いた部屋に1週間置いてしまったため、乾燥によるダメージを受けている可能性が高いです。しかし、芽がまだ動いていないことから、完全に枯死しているとは限りません。

以下の手順で対応することをお勧めします。

1. 切り口の確認:挿し穂の切り口を確認し、乾燥している場合は、新しく切り口を斜めに切り直します。
2. 冷蔵庫での保存:湿らせたキッチンペーパーなどで挿し穂を包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫(野菜室)で保存します。
3. 春の挿し木:春の芽出し前に、適切な用土と鉢を用いて挿し木を行います。発根促進剤の使用も検討しましょう。
4. 丁寧な管理:挿し木後は、乾燥を防ぎ、適度に水やりをするなど、丁寧な管理を心がけてください。

専門家のアドバイス

経験豊富な園芸家や農業指導センターなどに相談することで、より具体的なアドバイスを得られる可能性があります。挿し穂の状態や地域特性などを考慮した上で、最適な方法を提案してもらえます。

成功へのポイント

* 適切な時期に挿し穂を採取する
* 挿し穂を適切に保存する
* 水はけの良い用土を使用する
* 乾燥させないように注意する
* 定期的に状態を確認する

まとめ

ブドウの休眠枝挿し木は、成功すれば、自分だけのブドウを育てることができる魅力的な方法です。しかし、適切な知識と手順を踏まなければ、失敗する可能性があります。質問者様の場合、すでにダメージを受けている可能性がありますが、まだ復活の可能性はあります。冷蔵庫で保存し、春の芽出し前に適切な手順で挿し木を行うことで、成功の可能性を高めましょう。

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