フローリング補修費用は妥当?マンション退去時の現状回復トラブルと費用相場

フローリング補修費用ってどれくらいが相場でしょうか? 1㎡当たり12000円ってちょっと高い???
先日、4年間居住したマンション退去による管理会社の現状回復チェックを受けました。
冷蔵庫の水漏れで、フローリングの一部にシミ&木材のはがれがあったため補修費を負担してくださいと言われました。

事前に現状回復の資料を読んだため「負担は当然だろう」と思ったのですが、
フローリング補修の相場と負担の割合について疑問を感じ、こちらに投稿しました。

私の過失で汚した部分は多く見積もって横20cm×縦30cm程度ですが、
部分補修が不可能だと判断されたようで、「これだと全面張替えですね」と以下のような金額を請求されました。
張替えといっても、全面とっかえではなく上からシートを重ねる方法だそうです。

フローリング張替え 8.8㎡分 12000円(1㎡)×8.8=105600円
木製の枠(床と壁の間に張り巡らせる木材) 10.4m分=26000円

この8.8㎡分という負担の割合がいまいち謎なのと、
あと、回りに張り巡らせる木材分(しかも部屋全部の分)まで私が負担? という気がしないでもありません。
ちなみに契約書を見ると、居住スペースは全体で「18㎡」とあります。

居住していた部屋のフローリング材はいわゆる「なーんちゃって」ではなく、木目を生かしたきちんとしたものです。
一応管理会社の方に「なんでこんなに単価が高いんですか?」と聞いたところ、
「うちのフローリングは高いんですよ!」と威張られ、そのときは「ふーん」と思ったのですが、
まわりの友人や知り合いに聞いてみると「それって、ちょっと高いんじゃないの?」と言われ。。。
正直真っ当な金額なのか、高めに見積もられているのか、費用の振込み期日を前に不安になってきました。

「現状を見てみないと…」というのはごもっともですが、もし「いくらなんでも高い?」
または「許容範囲では」というご意見がありましたら、ご教授いただけますと幸いです。

しかし、これだけ「現状回復」についてのトラブルが多いことを見ると、
条例自体に問題があるのではないか…と思わざるをえませんよね。

マンション退去時のフローリング補修費用:相場と注意点

マンション退去時の現状回復で、フローリングの補修費用に疑問を感じるのは当然です。1㎡あたり12,000円という価格は、確かに高額に感じるかもしれません。しかし、その金額が妥当かどうかを判断するには、いくつかの要素を考慮する必要があります。

フローリング補修費用の相場

フローリングの補修費用は、以下の要素によって大きく変動します。

  • 損傷の程度:小さな傷であれば部分補修で済む場合もありますが、今回のケースのようにシミや木材のはがれが大きい場合は、部分補修が困難で全面張替えが必要になることがあります。
  • 使用する材料:高級なフローリング材を使用している場合、材料費が高くなり、費用も高額になります。一般的なフローリング材と高級材では、価格に大きな差が生じます。
  • 施工方法:全面張替えの場合でも、既存のフローリングの上に新しいシートを貼る方法(重ね貼り)と、既存のフローリングを剥がして新しいものを貼る方法(全面張り替え)があります。重ね貼りは費用が安く済みますが、仕上がりの美しさや耐久性に劣る場合があります。今回のケースは重ね貼りのようです。
  • 業者による価格差:業者によって価格設定が異なるため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。相見積もりを取ることで、適正価格を判断できます。
  • 地域差:地域によっても人件費や材料費が異なるため、費用に差が生じます。

一般的に、フローリングの重ね貼りの費用は、1㎡あたり5,000円~10,000円程度が相場と言われています。しかし、高級な材料を使用したり、特殊な施工が必要な場合は、1㎡あたり12,000円を超えることもあります。

8.8㎡という面積と、木製枠の費用について

質問者様のケースでは、冷蔵庫の水漏れによる損傷面積が20cm×30cm程度にもかかわらず、8.8㎡の全面張替えが請求されている点が疑問です。これは、部分補修が不可能と判断された、という管理会社の判断が重要になります。

写真や現場の状況を確認せずに判断することはできませんが、水漏れによる被害が予想以上に広範囲に及んでいる可能性、または、見た目の統一性などを考慮して全面張替えを推奨している可能性があります。

また、木製枠(巾木)の費用についても、部屋全体の交換が必要なのか、損傷部分の交換で済むのか、確認が必要です。通常、巾木の交換は、フローリングの張替えと同時に行われることが多いですが、損傷が質問者様の責任によるものでない限り、全額負担を求めるのは妥当ではありません。

高額な見積もりへの対処法

12,000円/㎡という価格が高いと感じるのであれば、以下の対応を検討しましょう。

  • 管理会社との交渉:管理会社に、見積もりの内訳を詳しく説明してもらい、費用が高い理由を明確にさせましょう。他の業者に見積もりを取ったことを伝え、価格交渉を行うのも有効です。写真や動画で損傷状況を記録しておくと、交渉が有利に進みます。
  • 専門家への相談:不動産会社や弁護士などに相談し、見積もりの妥当性や、契約書に記載されている現状回復義務の範囲について確認しましょう。専門家の意見を参考に、管理会社と交渉を進めることができます。
  • 別の業者に見積もり依頼:管理会社指定の業者以外に、複数の業者に見積もりを依頼し、相見積もりを取りましょう。これにより、適正価格を把握し、管理会社との交渉材料にすることができます。インターネットで「フローリング補修」「フローリング重ね貼り」などを検索すれば、多くの業者を見つけることができます。

現状回復トラブルを避けるための対策

現状回復トラブルを避けるためには、入居前に以下の点を確認することが重要です。

  • 契約書の確認:契約書に現状回復に関する条項がどのように記載されているか、入居前にしっかりと確認しましょう。特に、修繕費用負担の範囲や、修繕方法について明確に記載されているかを確認してください。
  • 入居時の状態を記録:入居時に、部屋全体の状況を写真や動画で記録しておきましょう。退去時にトラブルになった場合、入居時の状態と比較することで、責任の所在を明確にできます。
  • 定期的なメンテナンス:日頃から部屋のメンテナンスを心がけ、小さな傷や汚れを放置しないようにしましょう。小さな傷であれば、部分補修で済む可能性が高く、費用を抑えることができます。
  • 保険の活用:家財保険などに加入し、万が一の事故に備えておくことも重要です。家財保険によっては、フローリングの損傷に対する補償が含まれている場合があります。

まとめ

フローリングの補修費用は、損傷の程度、使用する材料、施工方法などによって大きく変動します。1㎡あたり12,000円という価格が高いと感じる場合は、管理会社と交渉したり、専門家や他の業者に相談するなど、適切な対応をしましょう。また、現状回復トラブルを避けるためには、契約書の確認や入居時の状態の記録など、入居前からしっかりと準備しておくことが重要です。

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