畳の部屋へのDIYリフォーム:敷くだけ?必要な手順と注意点
フローリングの部屋を畳の部屋に変えたい!そんな希望を抱く方は少なくありません。しかし、単純に畳を敷くだけで良いのか、そしてどのような畳を選べばいいのか、疑問も多いはずです。特に、予算を抑えたいDIYでのリフォームを検討されている場合、適切な方法と材料選びが重要になります。この記事では、4.5畳の洋室を例に、DIYで畳の部屋を作るための手順、適切な畳の種類、そして費用について詳しく解説します。
畳の種類と厚さ:扉の開閉を考慮した選択
まず、重要なのは畳の種類と厚さです。既存のフローリングの上に畳を敷く場合、畳の厚みによって扉の開閉に支障をきたす可能性があります。
既存の扉のクリアランスを必ず確認しましょう。 扉と床の間にどれだけの隙間があるか、正確に測ることが重要です。この隙間より畳が厚いと、扉が開かなくなってしまう可能性があります。
一般的に市販されている畳には、以下の種類があります。
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- 置き畳:厚さが15mm~30mm程度の薄い畳で、手軽に敷き詰められます。DIYに最適で、厚みも調整しやすいのがメリットです。ただし、耐久性は他のタイプに比べて劣る可能性があります。
- ユニット畳:厚さ15mm~40mm程度の畳で、複数枚を繋げて敷きます。置き畳と比べて安定性があり、比較的安価です。様々なサイズやデザインが揃っているので、部屋のサイズに合わせて選べます。
- 縁無し畳:畳表と畳床を直接縫い合わせた畳で、縁がないのが特徴です。スタイリッシュな空間を演出できますが、置き畳やユニット畳に比べて高価です。
4.5畳の洋室に敷く場合、厚さ15mm~25mm程度の置き畳またはユニット畳がおすすめです。 これであれば、扉の開閉に問題なく、DIYでも比較的簡単に施工できます。
4.5畳洋室への畳敷き替えDIY:手順と必要なもの
4.5畳の洋室に畳を敷くDIY手順は以下の通りです。
1. 床の確認と準備
まず、フローリングの床の状態を確認します。凹凸や汚れがあれば、掃除機やモップで綺麗に掃除し、必要に応じて補修を行います。 床が平らでない場合、敷き詰めるときに段差が生じたり、畳が傷んだりする可能性があります。 必要に応じて、下地調整材を使用しましょう。
2. 畳の購入
4.5畳分の畳を購入します。 事前に部屋の寸法を正確に測り、必要な枚数を計算しましょう。 少し余裕を持って購入しておくと、万が一の破損にも対応できます。 オンラインショップやホームセンターなどで購入可能です。
3. 畳の敷き込み
購入した畳を、フローリングの上に敷き詰めていきます。 隙間なく、きちんと並べるのがポイントです。 必要に応じて、両面テープや滑り止めシートを使用すると、ずれを防ぐことができます。
4. 完成と確認
畳を敷き終えたら、全体を確認します。 扉の開閉、畳のずれ、段差など、問題がないか確認しましょう。 問題があれば、調整を行います。
DIYでの費用:材料費と時間
4.5畳の洋室に畳を敷く場合の費用は、使用する畳の種類や品質によって大きく異なります。
- 置き畳(1枚あたり2,000円~5,000円):4.5畳分(約9枚)で18,000円~45,000円
- ユニット畳(1枚あたり3,000円~8,000円):4.5畳分(約9枚)で27,000円~72,000円
上記はあくまで目安です。 送料や、下地調整材などの追加費用も考慮する必要があります。 合計で3万円~8万円程度を見込んでおくと良いでしょう。 時間に関しても、DIYなので、数時間~半日程度を見込んでおきましょう。
専門家への相談:DIYの限界とプロのメリット
DIYで畳を敷くことは可能ですが、完璧な仕上がりを求める場合や、専門的な知識・技術が必要な場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。 専門業者であれば、床の状態に合わせて適切な下地処理を行い、美しく、そして耐久性のある畳の部屋を仕上げてくれます。 ただし、費用はDIYに比べて高額になります。
まとめ:予算と状況に合わせた最適な選択を
フローリングの部屋を畳の部屋に変更するDIYは、費用を抑えながら、自分の好みに合わせた空間を作れる魅力的な方法です。しかし、扉の開閉や床の状態、そしてDIYのスキルなどを考慮し、適切な畳の種類を選び、手順を踏むことが重要です。 予算やスキル、そして求める仕上がりを考慮し、DIYかプロへの依頼かを慎重に判断しましょう。 この記事が、皆さんの畳リフォームの参考になれば幸いです。