Contents
フローリングを和室風にするための3つの選択肢
賃貸物件で洋室を和室風にアレンジしたい、というご要望ですね。団地間6畳のフローリングに、江戸間サイズの置き畳が合わないという点、そしてカビや保温性、敷き込みやすさといった点がご心配とのことです。大きく分けて、以下の3つの選択肢があります。
- 置き畳(サイズ調整が必要):サイズが合わない場合は、専門業者にカットを依頼したり、複数枚を組み合わせることで対応できます。
- 琉球畳:厚みがありクッション性が高い反面、隙間ができやすい可能性があります。
- ゴザ:自由にサイズ調整でき、比較的安価ですが、カビや保温性に配慮が必要です。
それぞれの特徴と、カビや保温対策、そして具体的な施工方法について詳しく見ていきましょう。
1. 置き畳:サイズ調整と防カビ対策
ホームセンターなどで販売されている置き畳は、一般的に江戸間サイズ(1畳=約82cm×176cm)です。団地間サイズ(1畳=約88cm×176cm)とは寸法が異なるため、そのまま敷き詰めることができません。しかし、諦める必要はありません。
サイズ調整の方法
- 専門業者への依頼:最も確実な方法は、畳の専門業者に依頼して、団地間サイズにカットしてもらうことです。費用はかかりますが、綺麗に仕上がるのでおすすめです。
- 複数枚の組み合わせ:複数枚の置き畳を組み合わせることで、部屋のサイズに合わせることができます。多少の隙間は、畳縁やテープなどで隠すことができます。
防カビ対策
置き畳は、フローリングの上に直接敷くのではなく、防湿シートを敷くことを強くお勧めします。防湿シートは、湿気やカビの発生を防ぐ効果があります。さらに、通気性を確保するために、置き畳とフローリングの間に隙間を作ることも有効です。
ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)
2. 琉球畳:高級感と防カビ対策
琉球畳は、縁がないのが特徴で、モダンな雰囲気を演出できます。厚みがありクッション性も高く、寝心地も良好です。しかし、サイズ調整が難しく、壁との間に隙間ができやすいというデメリットがあります。
隙間対策
隙間をなくすためには、壁際をカットしてぴったりと合わせる必要があります。これも専門業者に依頼するのが確実です。また、隙間が気になる場合は、巾木(はしけ)を取り付けることで、目立たなくすることができます。
防カビ対策
琉球畳も、フローリングの上に直接敷くのではなく、防湿シートを敷くことが重要です。定期的な掃除や、湿気の多い季節は除湿機を使用するなど、湿気対策を徹底しましょう。
3. ゴザ:手軽さとカビ対策、保温対策
ゴザは、手軽に敷き詰められ、サイズ調整も容易です。しかし、フローリングの上に直接敷くと、カビが発生する可能性があります。また、保温性も低いため、冬場は寒く感じる可能性があります。
カビ対策
ゴザを敷く前に、防湿シートを必ず敷きましょう。さらに、新聞紙や発泡スチロールを敷くというご質問のアイデアも有効です。これらは、湿気を吸収し、断熱効果も期待できます。ただし、発泡スチロールは、ゴザとの密着が悪く、ずれやすい可能性があるので、注意が必要です。滑り止めシートを併用することをお勧めします。
保温対策
保温性を高めるためには、ゴザの下に断熱シートや厚手のカーペットを敷くのも有効です。また、冬場は、ホットカーペットを使用するのも良いでしょう。
専門家の視点:インテリアコーディネーターからのアドバイス
インテリアコーディネーターの視点からアドバイスしますと、フローリングの上に直接ゴザを敷くのは、カビの発生リスクが高いため、お勧めできません。必ず防湿シートを敷くことを徹底してください。また、保温性についても、ゴザだけでは不十分な場合がありますので、断熱材などを併用することを検討しましょう。
和室風の雰囲気を出すためには、照明やインテリア小物も重要です。例えば、和紙の照明や、竹製の家具などを置くことで、より本格的な和室の雰囲気を演出できます。
まとめ:最適な方法を選択し、快適な和室空間を
フローリングの部屋を和室風にアレンジするには、置き畳、琉球畳、ゴザのいずれも選択肢として考えられます。しかし、それぞれのメリット・デメリットを理解し、適切な防カビ対策、保温対策を講じる必要があります。
ご自身の予算や好みに合わせて、最適な方法を選択し、快適な和室空間を実現してください。 専門業者に相談することも、より良い結果を得るための有効な手段です。