Contents
フローリングのカビの種類と原因
フローリングに発生するカビは、大きく分けて黒カビと白カビがあります。今回のように両方発生しているケースも珍しくありません。
* 黒カビ(コウジカビなど):黒っぽい色で、湿気や汚れが原因で発生します。繁殖力が強く、健康被害(アレルギー症状など)を引き起こす可能性もあります。
* 白カビ(ペニシリウム属など):白っぽい色で、比較的繁殖力が弱く、健康被害は黒カビほど深刻ではありませんが、放置すると黒カビへと変化する可能性があります。
カビが発生する主な原因は、以下の通りです。
- 湿気:結露、漏水、換気不良などによる高い湿度
- 汚れ:ホコリ、食べこぼし、ペットの毛など
- 温度:高温多湿の環境
これらの原因が重なることで、フローリングにカビが発生しやすくなります。特に、梅雨時期や冬場の結露はカビの発生を促進する大きな要因です。
カビの除去方法:DIYでできる対処法
既に雑巾で拭かれたとのことですが、表面的な除去だけではカビ菌は完全に除去できません。根こそぎ除去するには、以下の手順で対処しましょう。
1. カビの範囲を特定し、準備をする
まず、カビの発生範囲を正確に把握します。広範囲に広がっている場合は、業者への依頼も検討しましょう。準備として、以下のものを用意します。
- ゴム手袋
- マスク
- 換気扇
- マイクロファイバークロス
- カビ取り剤(次亜塩素酸ナトリウム系、酸素系漂白剤など)
- バケツ
- ヘラ(頑固なカビの場合)
2. カビ取り剤を使用する
カビ取り剤を使用する際は、必ずゴム手袋とマスクを着用し、換気を十分に行いましょう。パッケージの使用方法をよく読んでから使用してください。
- 次亜塩素酸ナトリウム系カビ取り剤:強力な殺菌・漂白効果がありますが、素材によっては変色する可能性があります。使用前に目立たない場所で試してから使用しましょう。漂白剤特有の刺激臭もありますので、換気は必須です。
- 酸素系漂白剤:次亜塩素酸ナトリウム系に比べて刺激臭が少なく、素材へのダメージも少ないのが特徴です。ただし、効果を発揮するまでに時間がかかる場合があります。
カビ取り剤をカビに吹きかけ、数分間置いてから、マイクロファイバークロスで丁寧に拭き取ります。頑固なカビは、ヘラで優しくこすり落とすことも有効です。
3. 乾燥させる
カビを取り除いた後は、十分に乾燥させることが重要です。除湿機や扇風機を使用し、カビの再発を防ぎましょう。
業者に依頼する場合の費用と注意点
カビの範囲が広い場合や、DIYで除去できない場合は、業者に依頼することを検討しましょう。費用は、カビの範囲、使用する薬剤、作業時間などによって異なりますが、1帖程度の範囲であれば、1万円~3万円程度が相場です。ただし、状況によっては、それ以上の費用がかかる場合もあります。
業者を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 実績:過去の施工実績を確認しましょう。
- 料金:見積もりを複数社から取り、比較検討しましょう。
- 対応:迅速かつ丁寧な対応をしてくれる業者を選びましょう。
敷金と原状回復
賃貸物件の場合、退去時の原状回復について、契約書をよく確認しましょう。一般的に、通常の使用による損耗は大家さんの負担となりますが、故意または過失による損傷は借主の負担となります。カビの発生も、状況によっては借主の責任となる可能性があります。
カビの発生が、借主の管理不行き届きによるものと判断された場合、敷金から原状回復費用が差し引かれる可能性があります。ただし、1帖程度の範囲で、適切な処置を施したにも関わらず、完全に除去できなかった場合は、敷金以上の請求は難しいと考えられます。
カビの予防策
カビの再発を防ぐためには、以下の予防策を心がけましょう。
- 換気:こまめな換気を心がけ、室内の湿度を下げましょう。特に、浴室やキッチンは換気を徹底しましょう。
- 除湿:除湿機を使用したり、窓を開けて換気したりして、湿度をコントロールしましょう。
- 清掃:定期的に掃除機やモップで清掃し、ホコリや汚れを取り除きましょう。特に、湿気がこもりやすい場所は念入りに清掃しましょう。
- 乾燥:フローリングが濡れた場合は、すぐに拭き取り、乾燥させましょう。
- 防カビ剤:市販の防カビ剤を使用するのも有効です。
まとめ
フローリングのカビは、放置すると健康被害や、退去時のトラブルにつながる可能性があります。早期発見、早期対処が重要です。DIYで対処できない場合は、専門業者に相談しましょう。そして、日頃から適切な予防策を講じることで、カビの発生を防ぎ、快適な住空間を保ちましょう。