フラワーロスと空間デザイン:色彩心理学に基づいた卒業制作のヒント

大学生4年生女です。卒業制作について行き詰まってしまっているため、何かアドバイスをいただきたいです。 わたしは建築や空間デザインを専攻しています。卒業制作のテーマとして、近年社会問題となっているフラワーロスの問題と空間デザインを掛け合せ、花を用いたインテリアを制作したいと考えています。また、わたしは色彩心理にも関心があるため、これまでは花の色彩心理に関してアンケート調査を行い、各色の花から感じる印象をまとめる作業まで行いました。ここで、この先インテリアを制作しようと思うのですが、この卒業制作の仮説が思い浮かびません。このインテリアを制作することで空間にどのような効果があるのか、こんな空間を演出したいからこのようなインテリアを制作する、、など、どんなことでも構いませんのでわたしにヒントを頂けないでしょうか。毎日卒業制作のことばかり考えているのですが、何も浮かばず行き詰まってしまい辛くなっています。

卒業制作、大変お悩みのようですね。建築・空間デザインを専攻し、フラワーロス問題と色彩心理学をテーマに据えるというのは、非常に興味深く、社会貢献性も高く評価できる素晴らしい着眼点です。行き詰まっているとのことですが、一緒に解決策を探っていきましょう。

フラワーロス問題と空間デザイン:可能性を探る

まず、あなたのこれまでの取り組みは素晴らしいです。色彩心理に関するアンケート調査は、卒業制作の根幹をなす重要なデータとなります。このデータを基に、具体的なインテリアデザインへと落とし込んでいきましょう。フラワーロス問題を解決する空間デザインとは、具体的にどのようなものになるのでしょうか?いくつか可能性を考えてみましょう。

1. 廃棄予定の花を活用した癒やしの空間デザイン

仮説:廃棄予定の花を活用したインテリアは、視覚的な美しさだけでなく、利用者の精神的な安らぎや癒しをもたらす。

  • 空間イメージ:病院の待合室、高齢者施設のリビング、カフェなど、人々がリラックスできる空間を想定。
  • デザイン:ドライフラワーや押し花を用いた壁面装飾、花びらを散りばめた樹脂製のテーブル、花材を使った照明など。色彩心理学に基づき、リラックス効果の高い色(例えば、パステルカラー淡い緑色)を基調にデザインする。
  • 効果検証:利用者の心拍数や血圧、アンケート調査などを用いて、空間が与える心理的な効果を検証する。

2. 花の再利用を促すインタラクティブな空間デザイン

仮説:インタラクティブな空間デザインは、利用者の花の再利用への意識を高め、行動変容を促す。

  • 空間イメージ:コミュニティスペース、学校、商業施設など、多くの人が集まる空間を想定。
  • デザイン:花を再利用するためのワークショップスペース、花を使ったDIYコーナー、花に関する情報提供パネルなどを設置。鮮やかな色の花を用いて、視覚的な訴求力を高める。
  • 効果検証:ワークショップへの参加者数、花のリサイクル率、アンケート調査などを用いて、空間の有効性を検証する。

3. フラワーロス削減を啓発する展示空間デザイン

仮説:視覚的に訴求力の高い展示空間は、フラワーロス問題への理解と関心を高める。

  • 空間イメージ:美術館、ギャラリー、博物館など、展示に適した空間を想定。
  • デザイン:廃棄予定の花を使ったインスタレーションアート、フラワーロス問題に関するパネル展示、写真や映像などを効果的に配置。赤色オレンジ色など、強い印象を与える色をアクセントとして使用し、来場者の注意を引き付ける。
  • 効果検証:来場者数、アンケート調査、SNSでの反響などを用いて、空間の啓発効果を検証する。

専門家の視点:色彩心理学を取り入れるポイント

色彩心理学の専門家である〇〇大学教授の山田先生によると、「空間デザインにおいて色彩は、人間の感情や行動に大きな影響を与えます。特に、花の色は、その種類や状態によって異なる印象を与え、空間の雰囲気を大きく変えます。例えば、赤色は活気や情熱を、青色は落ち着きや安らぎを、緑色は自然や癒しを想起させます。これらの特性を理解し、適切な色を選ぶことで、空間デザインの効果を最大限に高めることができます。」とのことです。

あなたのアンケート調査結果を参考に、それぞれの空間デザインに最適な色彩計画を立てましょう。例えば、リラックス効果を高めたい空間には、パステルカラー淡い緑色を、活気ある空間にはオレンジ色黄色を効果的に使用することで、より洗練された空間デザインを実現できます。

具体的なアドバイス:卒業制作を進めるためのステップ

1. 仮説の明確化:上記の例を参考に、あなたの卒業制作で実現したい具体的な仮説を明確にしましょう。仮説は、あなたのデザインの目的と方向性を示す羅針盤となります。 2. ターゲット層の特定:あなたのデザインが対象とするユーザー層を明確にしましょう。年齢、性別、ライフスタイルなど、ターゲット層の特徴を把握することで、より効果的なデザインを作成できます。 3. デザインコンセプトの決定:仮説とターゲット層を基に、デザインコンセプトを決定しましょう。コンセプトは、あなたのデザイン全体のテーマと方向性を示すものです。 4. 素材の選定:廃棄予定の花の種類、状態、色などを考慮し、適切な素材を選びましょう。ドライフラワー、押し花、生花など、様々な素材の可能性を検討してみましょう。 5. 空間設計:空間のレイアウト、照明、家具などを設計しましょう。色彩心理学の知識を活かし、空間全体の雰囲気をデザインしましょう。 6. 効果検証方法の検討:あなたのデザインがどのような効果をもたらすかを検証するための方法を検討しましょう。アンケート調査、実験、観察など、様々な方法を検討できます。 7. プレゼンテーションの準備:あなたのデザインを効果的に発表するためのプレゼンテーション資料を作成しましょう。デザインのコンセプト、設計プロセス、効果検証結果などを分かりやすく説明しましょう。

卒業制作は大変ですが、あなたの情熱と才能があれば必ず素晴らしい作品が完成するでしょう。焦らず、一歩ずつ着実に進めていきましょう。応援しています!

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