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フトアゴヒゲトカゲ飼育に必要なものと環境づくり
フトアゴヒゲトカゲの飼育を始めるにあたって、準備すべきものはたくさんあります。快適な環境を整えることで、フトアゴヒゲトカゲの健康と長寿に繋がります。まずは、準備されている飼育用品を確認し、不足しているものや改善点を洗い出していきましょう。
ケージ
幅60cm×奥行45cm×高さ33cmのケージは、成体1匹を飼育するにはやや小さめです。特に、高さ33cmは、バスキングライトやUVBライトを設置すると、フトアゴヒゲトカゲにとって適切な距離を確保するのが難しくなります。高さは最低でも45cm、できれば60cm以上のケージを選ぶことをおすすめします。 より広い空間を与えてあげられる方が、フトアゴヒゲトカゲはストレスなく生活できます。ケージの素材は、通気性の良いガラス製やプラスチック製が適しています。
保温器具
* バスキングスポットランプ: サングロータイトビームバスキングスポットランプ50Wは適切な選択です。しかし、ケージの高さが低いことを考慮すると、よりワット数の低いランプを選ぶか、ケージの高さを上げることを検討しましょう。
* パネルヒーター: 床下からの保温に役立ちます。温度勾配を作るために、ケージの一部分に設置するのが効果的です。
* UVBライト: ジェックス レプタイルUVB150 26Wも適切です。UVBはカルシウムの吸収に不可欠です。バスキングスポットランプとは別に設置し、適切な照射時間(1日8~12時間程度)を確保しましょう。
その他の必須アイテム
* 爬虫類用サーモスタット: 温度管理には必須です。設定温度を正確に維持し、温度上昇による事故を防ぎます。
* 温度計・湿度計: ケージ内の温度と湿度を常に確認しましょう。バスキングスポットの直下と、ケージ内の複数箇所で計測することが重要です。
* シェルター: 隠れ家となるシェルターは複数個用意しましょう。フトアゴヒゲトカゲは安心できる場所を必要とします。材質は陶器製、木製、コルクなど様々です。
* 給水器: 水飲み場として、浅い皿や専用の給水器を用意しましょう。
* 床材:爬虫類用の床材を使用しましょう。新聞紙やキッチンペーパーでも代用できますが、爬虫類専用の床材の方が、保湿性や衛生面で優れています。
* フトアゴヒゲトカゲフード(人工): 主食として、高品質な人工フードを選びましょう。昆虫などの生餌も与えることがありますが、人工フードをベースに、栄養バランスを考えながら与えましょう。
* カルシウム剤・ビタミン剤: カルシウムとビタミンD3は、フトアゴヒゲトカゲの健康維持に不可欠です。人工フードに混ぜて与えるか、直接ふりかけて与えましょう。
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カミハタ ネオハロゲン 50Wについて
カミハタ ネオハロゲン 50Wは、バスキングライトとして使用できます。ただし、爬虫類専用のバスキングランプと比較すると、紫外線(UVB)の放射量が低い可能性があります。そのため、UVBライトは別途用意する必要があります。ネオハロゲンランプは、主に保温を目的として使用し、UVBは専用のライトで補うのが理想的です。
フトアゴヒゲトカゲの入手と価格
フトアゴヒゲトカゲの価格は、季節や個体によって変動します。春から夏にかけては繁殖期であるため、多くの個体が市場に出回り、価格が下がる傾向があります。しかし、冬場は価格が高くなる傾向があります。遅くとも春先にお迎えしたいとのことですが、春先でも個体によっては高価な場合もありますので、早めの準備と情報収集が重要です。信頼できるブリーダーやペットショップから購入することをお勧めします。
ケージの高さとバスキングライトの距離
ケージの高さが33cmというのは、バスキングライトとUVBライトを設置すると、フトアゴヒゲトカゲにとって近すぎる可能性があります。バスキングスポットランプは、フトアゴヒゲトカゲが自由に温度を選択できるよう、ケージの高さの1/3~1/2程度の高さに設置するのが理想的です。 ケージの高さを上げるか、ワット数の低いバスキングランプを使用することを検討しましょう。
専門家からのアドバイス
爬虫類飼育に詳しい獣医師や、経験豊富なブリーダーに相談することも有効です。彼らは、個々のフトアゴヒゲトカゲの状態に合わせたアドバイスをしてくれます。飼育に関する疑問点や、フトアゴヒゲトカゲの健康状態に不安を感じた場合は、すぐに相談しましょう。
まとめ
フトアゴヒゲトカゲの飼育は、適切な環境と知識が不可欠です。準備段階でしっかりと環境を整え、フトアゴヒゲトカゲの健康状態を常にチェックすることで、長く幸せに暮らすことができます。この記事が、あなたのフトアゴヒゲトカゲとの生活の助けになれば幸いです。