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外壁用塗料を室内に使用してしまった場合の対処法
ビニールクロスに外壁用塗料(コンクリート・レンガ用)のアイボリーを使用し、綺麗に仕上がったとのこと、まずはご安心ください。しかし、本来の用途とは異なるため、今後の対応について検討する必要があります。
結論から言うと、残りの壁は室内用のビニールクロス用塗料を使用することをお勧めします。 外壁用塗料は、耐久性や耐候性を重視した配合になっているため、室内環境ではかえってデメリットになる可能性があります。具体的には、以下のような問題点が考えられます。
- 臭いの強さ: 外壁用塗料は、防カビ剤や防藻剤などの成分が含まれていることが多く、室内では強い臭いが長時間残る可能性があります。
- VOC含有量:揮発性有機化合物(VOC)の含有量が多い可能性があり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では注意が必要です。
- 通気性の悪化:塗膜が厚く、通気性を阻害する可能性があります。結露の原因となる可能性も考えられます。
- 色差の可能性:同じアイボリーでも、メーカーや種類によって微妙な色差が生じる可能性があります。外壁用と室内用では、配合成分の違いから色味が異なる可能性が高いです。
室内用塗料選びのポイント
残りの壁を塗装する際には、以下の点を考慮して塗料を選びましょう。
1. 適した塗料の種類を選ぶ
ビニールクロスに塗装する際は、「ビニールクロス用」または「壁紙用」と明記されている塗料を選びましょう。これにより、下地との密着性や仕上がりの美しさ、耐久性を確保できます。水性塗料であれば、臭いが少なく、比較的簡単に塗装できます。
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2. 色の確認をする
同じアイボリーでも、メーカーやシリーズによって微妙な色差があります。少量を購入して、目立たない場所で試し塗りを行い、既存の塗装部分との色合わせを確認することをお勧めします。ホームセンターや塗料店では、色見本を取り寄せたり、パソコンで色を指定して調色することも可能です。
3. 必要な量を計算する
塗料の量は、塗装面積と塗料の1回あたりの塗装面積から計算します。少し多めに購入しておくと、万が一足りなくなった場合でも安心です。
4. 下地処理を適切に行う
塗装前に、既存の塗装面を綺麗に清掃し、汚れやホコリを取り除きましょう。必要に応じて、下地処理剤を使用することで、塗料の密着性を高めることができます。
専門家の意見:プロのペインターに相談する
自分で塗装することに不安がある場合、またはより完璧な仕上がりを求める場合は、プロのペインターに相談することをお勧めします。プロは、適切な塗料の選定や下地処理、塗装方法などをアドバイスしてくれます。費用はかかりますが、仕上がりの品質や安心感を得られるでしょう。
まとめ:失敗から学ぶ、より良いインテリアを目指して
今回は外壁用塗料を使用してしまったという失敗から、室内用塗料の選び方や、プロへの相談といった解決策を提示しました。今回の経験を活かし、より良いインテリア空間を創造していきましょう。 同じアイボリーでも、塗料の種類によって微妙な色合いの違いが生じる可能性があることを理解し、色見本をしっかり確認し、必要であれば試し塗りを行い、納得のいく色を選びましょう。