パーキンソン病の母と、理解を示さない父への対応:家族の幸せを守るために

パーキンソン病になって7年の母を父は受け入れません。どうしたらいいでしょうか。母はパーキンソン病になってすぐ、筋弛緩剤の副作用で腰のすべり症になり、腰がほぼ90度に曲がってしまいました。それから7年以上が経過して、いまでも在宅でひとり息子の私が、周りの世話をしています。トイレや入浴、着替えや食事はなんとか今は自分ひとりで出来ていますが、当然ですがかなり時間がかかります。この頃は薬の副作用で幻覚や幻聴に惑わされることが多くなり、意味不明なこともいうようになりました。父は早朝のトラックで荷物を配達する仕事をしており、以前は彫刻の仕事をしていました。70歳に近いですが、いまだに一家の大黒柱です。父は家事や母の面倒を見ることは9割方しません。唯一、月一回の病院へ付き添うくらいです。高齢で、朝から晩までの力仕事をしているので、母の面倒まで見る余裕はないのだと思います。もともと短気な性格なので、余計に大変なのだと思います。そのようなことなので、私は短大を中退し、アルバイトをしながら親の面倒をみています。私も最初の頃は、病気のことを理解しておらず(今も理解できているとは思っていません)、怒鳴ってしまったこともありました。パーキンソン病は体が上手く動かなくなる病気です。全てにおいて、動作が人の倍以上遅くなります。それに加えて、腰が折れ曲がっているので、腰痛もあり、胃も圧迫されています。母が食事を作ると2時間以上はいつもかかります。背が足りなくなってしまったので、台所ではいつも踏み台に登って家事をしています。母は父の朝食のために、夕食後に毎晩おにぎりを作っています。食器の片付けやゴミの片付けなどは、私がすべて済ましておきます。そうすれば、母もすぐ眠ることができるからです。私が手伝わないと、いつも深夜2時過ぎまで母は起きて家事をしていました。(私が夜勤のアルバイトをしていた頃のことです)父は水道光熱費が高くなってしまうこと、自分の一日の生活リズムが崩れてしまうことに、今までずっと腹を立てています。仕事のストレスが溜まってくると、毎回同じ文句を一方的に母にぶつけています。私は正直いってフクザツな心境です。母はすでに介護が必要な病人です。障害者認定2級であり、特定医療疾患申請も現在認定待ちです。介護サービスが受けられないのなら、私と父が協力して母の日常生活をサポートしてやるべきだと思います。一日中家に篭もり、幻覚や幻聴に悩まされている現在の母に、精神的苦痛を与える父の言葉の暴力は、そばで聞いている私にとっても辛く耐え難いものです。私は幾度か、父に提案しました。不満をぶつけても何も変わらない。母が遅くまで起きているのが嫌なのなら、食器を洗うのを手伝うとか、自分の食事は自分で作るとか、ほんの少しのことでいいから変わっていかないか?と。でも相変わらずです。父は以前、母の病気のことを自分のせいだと認めていました。ですが別の時には、母のことが憎くて仕方ない。だから俺は変わらなくていいんだ。ということも言っており、私は父のことがよくわからなくなってきました。今日も父は大爆発しました。夕食の支度が遅い、遅くまで起きている、トイレが長い、精神病院に言ってほしい等など。いつもと同じことの繰り返しです。「毎朝6時に必ず起きて、朝飯を作れ!」今日はじめて出た父の注文です。出きっこないと思いますが、そもそも父が母の病状を理解していれば、こんな茶番は起きないと思うのですが…一度は母を連れて家をでることも考えました。しかし、フリーターの私にそこまでの経済力はなく諦めました。父はそういう私の弱みも考えて、何も手伝おうとしないのでしょうか?私に母の代わりをやらせ、母はストレスのはけ口にサンドバッグにする。父は不器用な人です。機嫌のいい時は本当に優しく、家族思いな父です。それだからこそ、今も辛い仕事を続けているのだとも思います。ですがどうしても、今のままでは父も母も私も、全員が不幸のままです。私にもうこれ以上どうしてやることも出来ません。可能性があるとしたら、父にしかないと思います。「行動が習慣となって個性になり運命になる」という言葉があります。父も母もそれが年輪のように太く大きくなっており、今からひとつの行動や習慣を変えるとなると、大変なことなんだと思います。私自身もこのままでは将来、一人で食べてゆくことも出来ません。来年には26歳になります。一体どうしたらいいと思いますか?

現状の分析と課題

ご家族の状況は、非常に困難で、心身ともに疲弊されていることが想像できます。7年間、パーキンソン病と闘う母、そしてその介護に追われるあなた、そして、理解を示さない父。それぞれが抱えるストレスが、家族全体の不幸につながっています。

主な課題は、以下の3点に集約されます。

  • 父の無理解と協調性の欠如:父の負担軽減策を提案しても受け入れられないこと、母の介護への参加が極めて少ないこと。
  • 母の介護負担の大きさ:あなたの負担が大きすぎること、母自身の精神的苦痛も深刻であること。
  • あなたの将来への不安:介護とアルバイトの両立による精神的・経済的不安。

解決策へのアプローチ

現状を変えるためには、段階的なアプローチが必要です。まず、専門家の力を借りることが重要です。

1. 介護サービスの利用

障害者認定2級を取得済み、特定医療疾患申請も認定待ちとのことですが、まずは介護サービスの利用を検討しましょう。

  • 訪問介護:自宅にヘルパーが訪問し、家事援助や身体介護を行います。食事の準備、掃除、洗濯、入浴介助など、あなたの負担を軽減できます。
  • デイサービス:日中、施設に通い、介護やレクリエーションに参加できます。母の社会参加の機会となり、あなたの負担軽減にも繋がります。また、一時的に母を預けることで、休息の時間も確保できます。
  • ショートステイ:短期入所サービスです。数日間、施設に母を預けることで、あなた自身の休息やリフレッシュ、そして精神的な負担軽減に繋がります。

これらのサービスを利用することで、あなたの負担が軽減され、父にも少し余裕が生まれる可能性があります。介護サービス担当者と連携し、最適なプランを検討しましょう。

2. 父とのコミュニケーション改善

父とのコミュニケーションは、非常に難しい課題です。しかし、現状を変えるためには、建設的な対話が不可欠です。

  • 感情的な言葉ではなく、事実を伝える:父の怒りの原因は、生活リズムの乱れや経済的な負担でしょう。感情的に反論するのではなく、「母の介護に時間がかかっているため、家事が滞りがちで、生活費も増加している」といった事実を冷静に伝えましょう。
  • 父の負担を具体的に軽減する提案をする:例えば、「食器洗いだけ手伝ってほしい」「週末に一緒に母の散歩に行こう」など、小さなことから始めましょう。具体的な提案をすることで、父も参加しやすくなります。
  • 第三者の介入を検討する:どうしてもコミュニケーションがうまくいかない場合は、民生委員社会福祉士などの専門家に相談し、介入してもらうことを検討しましょう。専門家は、適切なアドバイスやサポートをしてくれます。
  • 父の気持ちを理解しようと努める:父の立場に立って、彼の気持ちを理解しようと努めることも大切です。高齢で、朝から晩まで働き、短気な性格であることを考慮し、彼の気持ちを汲み取る努力が必要です。もしかしたら、彼は自分の無力さや、あなたへの申し訳なさを感じているのかもしれません。

3. あなた自身のケア

あなたは、家族の介護に尽力しながら、自身の将来への不安を抱えています。自分のケアを怠らないことが重要です。

  • 定期的な休息をとる:介護は、心身ともに大きな負担がかかります。定期的に休息を取り、心身をリフレッシュしましょう。ショートステイなどを利用して、数日間、介護から離れる時間を作ることをお勧めします。
  • 相談できる相手を作る:友人、親戚、または専門機関などに相談し、気持ちを共有しましょう。一人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になります。
  • 経済的な安定を図る:アルバイトだけでは不安定です。介護休暇を取得できるような雇用形態への転換や、介護に関する資格取得などを検討しましょう。国や自治体による介護支援制度も活用してください。

専門家の視点

パーキンソン病の介護は、専門的な知識と技術が必要です。介護サービスの利用に加え、パーキンソン病専門医ケアマネージャーに相談することで、より適切なサポートを受けることができます。ケアマネージャーは、介護サービスの利用計画作成や調整、その他必要なサービスの紹介などを行います。

具体的な行動計画

1. すぐに介護サービス事業所に連絡を取り、訪問介護、デイサービス、ショートステイなどの利用について相談しましょう。
2. 父との話し合いの際に、具体的な提案を行い、協力体制を築く努力をしましょう。感情的にならず、冷静に現状を伝え、協力を求めることが重要です。
3. 地域包括支援センター民生委員などに相談し、専門家のサポートを受けましょう。
4. あなた自身のメンタルヘルスのケアを怠らないようにしましょう。信頼できる友人や家族に相談したり、専門機関のサポートを受けたりしましょう。

まとめ

ご家族の状況は複雑で、解決には時間と努力が必要です。しかし、諦めずに、専門家の力を借りながら、一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう。あなたの努力は、ご家族の幸せにつながります。

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