パルコンで建てた家、北側の湿気とカビ対策:全換気システムの効果と注意点

パルコンで家を建てられた方に質問です。全換気システムを稼働していれば、北側のお部屋の湿気やカビなどは大丈夫ですか?補足ご回答どうもありがとうございます。当方神奈川県で、Q値C値といった事がよく分かりません。すみません(;_;)サッシは検討中ですが、ガラスは3枚にしようかと考えております。換気システムは「タルカス-e」というエアリサイクル型換気システムというのを導入しているようで、熱交換型ではないようです。http://builder.kantaro-design.com/2taisei.html 住宅に関して素人で申し訳ありませんが、引き続きよろしくお願いいたします。

北側部屋の湿気とカビ問題:全換気システムの効果は?

神奈川県でパルコン住宅を検討中とのこと、そして「タルカス-e」というエアリサイクル型換気システムの導入を検討されているのですね。まずは、ご質問の「全換気システムを稼働していれば、北側のお部屋の湿気やカビなどは大丈夫ですか?」についてお答えします。

結論から言うと、全換気システムを稼働させていても、北側のお部屋の湿気やカビが完全に防げるわけではありません。 全換気システムは室内の空気を常に外気と交換することで、湿気やカビの発生を抑制する効果はありますが、いくつかの要因によってその効果は左右されます。

全換気システムの種類と効果の違い

まず、換気システムには大きく分けて「熱交換型」と「エアリサイクル型」があります。 質問にある「タルカス-e」はエアリサイクル型です。

* 熱交換型換気システム: 外気と室内の空気を熱交換器で熱を交換しながら入れ替えるため、省エネルギー性に優れています。冬は暖気を逃さず、夏は涼しさを保ちながら換気できるため、室温の安定にも貢献します。湿気対策にも効果的です。

* エアリサイクル型換気システム: 室内の空気をフィルターで浄化して再利用するシステムです。熱交換型に比べて初期費用が安く済むことが多いですが、熱交換がないため、エネルギー効率は熱交換型に劣ります。湿気対策においては、熱交換型ほど効果的ではありません。

「タルカス-e」はエアリサイクル型なので、熱交換型に比べて、北側の部屋の湿気対策の効果は限定的です。 湿気の発生源を減らす努力と、適切な換気方法を組み合わせることが重要になります。

北側部屋の湿気対策:具体的な対策

北側の部屋は日当たりが悪いため、湿気がたまりやすく、カビが発生しやすい傾向があります。 「タルカス-e」を導入するにしても、以下の対策を組み合わせることで、より効果的な湿気対策が期待できます。

1. 窓の工夫:結露対策が重要

* 高性能サッシの採用: 3枚ガラスは効果的です。断熱性能の高いサッシを選ぶことで、結露の発生を抑制できます。Low-Eガラスなども検討しましょう。 窓枠の材質も重要で、アルミサッシよりも樹脂サッシの方が断熱性能が高いです。

* 窓の開閉: 天候の良い日には、窓を開けて十分に換気しましょう。特に、朝方は湿気がこもりやすいので、積極的に換気することが重要です。

* 窓周りの断熱: 窓枠に隙間テープなどを貼ることで、さらに結露を防ぐ効果が期待できます。

2. 室内の湿度管理

* 除湿機の活用: 湿度が高い時期は、除湿機を使用することで、室内の湿度をコントロールできます。コンプレッサー式とデシカント式の2種類があり、それぞれに特徴があるので、状況に合わせて使い分けましょう。

* 換気扇の使用: 浴室やキッチンなどの水回りでは、換気扇をこまめに使用しましょう。 換気扇の能力不足が懸念される場合は、高性能な換気扇への交換も検討しましょう。

* 湿気を吸着する建材: 調湿効果のある建材を使用することで、室内の湿度を安定させることができます。例えば、珪藻土や無垢材などが挙げられます。

3. 家具の配置と整理整頓

* 家具の配置: 壁際に家具を詰め込みすぎると、空気が流れにくくなり、湿気がこもりやすくなります。家具の配置には気をつけましょう。

* 整理整頓: 物が散らかった状態だと、空気が流れにくくなり、湿気がたまりやすくなります。定期的に整理整頓を行い、風通しの良い状態を保ちましょう。

4. 定期的な清掃

* カビのチェック: 定期的に、壁や天井、家具の裏側などをチェックし、カビの発生がないか確認しましょう。

* 清掃: カビを発見したら、すぐに除去しましょう。 カビ取り剤を使用する際は、換気を十分に行い、保護具を着用するなど、安全に配慮しましょう。

Q値・C値について

ご質問にあるQ値とC値は、家の断熱性能と気密性能を表す指標です。

* Q値: 熱貫流率を表し、数値が小さいほど断熱性能が高いことを示します。 Q値が低いほど、少ないエネルギーで室温を維持できます。

* C値: 隙間面積を表し、数値が小さいほど気密性能が高いことを示します。 C値が低いほど、家の気密性が高く、冷暖房効率が向上します。

パルコン住宅のQ値・C値については、設計図書や担当者に確認することをお勧めします。

専門家の意見:建築士・設計士への相談

湿気やカビ問題は、住宅の構造や環境によって大きく影響を受けます。 ご自身の家の状況を正確に把握し、最適な対策を講じるためには、建築士や設計士に相談することを強くお勧めします。 彼らは、建物の構造や換気システムの特性を理解しており、より具体的なアドバイスを提供できます。

まとめ

北側のお部屋の湿気やカビ対策は、全換気システムだけに頼るのではなく、窓、室内の湿度管理、家具の配置、定期的な清掃など、多角的なアプローチが必要です。 特にエアリサイクル型の換気システムを採用する場合は、より一層の注意が必要です。 専門家への相談も忘れず、快適な住まいを実現してください。

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