パキラの室内栽培:光と葉焼け対策、1年中元気な育て方

パキラは光の入らない部屋(蛍光灯は明るく照っている)で1年中元気でいてくれますか?これまで冬は室内、4月~10月は屋外で育ててきましたが、葉焼けがかわいそうで・・・。これまで18年間、パキラを冬は室内で越冬、4月末(または5月)~10月はベランダで育ててきました。ベランダに出すと、あまりの環境の変化に、日陰をつくっても必ず葉焼けして、一度丸坊主になってしまいます。それからしばらくして新芽が復活して、茂って秋になって再び室内へ・・を繰り返してきました。パキラも18歳で、これまでは若かったから良かったものの、毎年葉焼けで丸坊主を繰り返して大丈夫なのか心配になり、幹も太くなっているし、いっそのこと、室内オンリーで育てようかと思いました。仕事が完全昼夜逆転で、住居である2Fの室内はPC他の機器でいっぱいで、日光を入れると熱で機器も傷み、自分も眠れないので、カーテン閉めっぱなしで日中パキラを日に当ててあげることができません。その変わり、夜通し蛍光灯が明るく照っています。秋冬はその環境でパキラも元気にしてくれていました。ただ、これを1年中やってしまって大丈夫でしょうか?よろしくお願いします。

パキラの生育と光環境:葉焼けの原因と対策

18年間もパキラを育ててこられたとのこと、素晴らしいですね! パキラは比較的育てやすい植物ですが、急激な環境変化や直射日光は苦手です。ベランダに出した際に葉焼けしてしまうのは、屋外での強い日差しが原因です。特に、室内で育てていたパキラをいきなり直射日光に当てると、葉が光合成に適応できず、葉焼けを起こしてしまいます。

今回の質問は、光の入らない室内(蛍光灯照明)で一年中育てることが可能かどうか、そしてそれがパキラにとって適切な環境かどうかという点ですね。結論から言うと、蛍光灯のみの環境で一年中パキラを育てるのは難しいでしょう。

パキラに必要な光の種類と量

パキラは明るい間接光を好みます。直射日光は葉焼けの原因となりますが、全く光がない環境では光合成が十分に行えず、生育不良に繋がります。蛍光灯は、植物の生育に必要な光合成有効放射(PAR)を十分に供給できません。特に、一般的な蛍光灯はPARが弱く、パキラの生育には不十分です。

葉焼けを防ぐための具体的な対策

ベランダに出す際に葉焼けしてしまうのは、急激な環境変化と強い直射日光が原因です。これを防ぐためには、以下の対策が有効です。

  • 徐々に日光に慣れさせる: ベランダに出す前に、数日間、窓際に置いて徐々に日光に慣れさせましょう。最初は数時間だけ、徐々に時間を延ばしていきます。
  • 遮光ネットの利用: 直射日光を避けるために、遮光ネットを使用しましょう。遮光率は50%程度のものがおすすめです。
  • 日陰を作る: パキラを建物の影や木陰に置くなど、直射日光を避ける工夫をしましょう。
  • 風通しの良い場所を選ぶ: 風通しの悪い場所に置くと、蒸れて葉焼けしやすくなります。風通しの良い場所に置きましょう。
  • 水やりと肥料: 水やりは土の表面が乾いてから行い、肥料は生育期に与えましょう。肥料の与えすぎは根を傷める可能性があるので注意が必要です。

室内でのパキラ栽培:光環境の改善と代替案

蛍光灯のみの環境ではパキラの生育は難しいですが、室内で育てるための工夫は可能です。

室内での光環境改善

* 窓際への移動: カーテンを開けて、出来るだけ多くの間接光を当てられる場所に移動しましょう。南向きの窓際が理想的です。
* 植物育成ライトの導入: 蛍光灯だけでは不十分なため、植物育成ライトを導入することをおすすめします。フルスペクトルLEDライトが効果的です。植物育成ライトは、光量と光質を調整できるので、パキラの生育に最適な環境を作り出すことができます。
* 定期的な日光浴: 天候の良い日には、ベランダなどに出して日光浴をさせましょう。ただし、直射日光を避け、徐々に日光に慣れさせることが重要です。

専門家の意見:植物生理学者の視点

植物生理学の専門家によると、パキラは生育に十分な光を得られないと、徒長(茎が細長く伸びる)や葉の黄化、落葉などの症状が現れます。蛍光灯のみの環境では、これらの症状が現れる可能性が高いです。植物育成ライトの導入は、これらの問題を軽減する効果的な手段となります。

代替案:パキラ以外の植物

もし、どうしても光を十分に与えることができない場合は、光が少ない環境でも育つ植物を選ぶのも一つの方法です。観葉植物の中でも、シェードガーデン向きの植物(例えば、アイビー、ポトスなど)は、蛍光灯の光でも比較的よく育ちます。

まとめ:パキラを1年中室内で育てるための実践的なアドバイス

18年間も大切に育ててきたパキラを、これからも元気に育てるためには、光環境の改善が不可欠です。蛍光灯のみの環境では難しいですが、窓際への移動、植物育成ライトの導入、そして定期的な日光浴などを組み合わせることで、パキラの健康的な生育をサポートできます。葉焼けを繰り返さないよう、徐々に日光に慣れさせることも忘れずに行いましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)