パイン材ダイニングテーブルのアンティーク調仕上げ:DIYで実現する優しい焦げ茶色

パイン材の塗装について教えてください。今度、ダイニングテーブルを購入予定ですが、どうしても、人が使ったアンティークには抵抗があるため、新品を買う予定ですが、明るい普通の木の色は部屋に全くなじみません でも、飴色になるには50年もかかるようですし、私は生きていないかも(笑) そこで、新品のパイン材を、アンティーク調に自分で加工したいと思いますが、方法が全くわからず困っています。 色を塗るんではなくて、机の質感は残しつつ、ほんのり焦げちゃ系にできるペンキのような物ってあるのでしょうか? ちなみに、購入時からオイル仕上げはしてあるそうです。 ダイニングテーブルなので、できるだけ体に優しいものだとさらに嬉しいのですが・・・。 どうぞよろしくお願いいたします。

新品パイン材をアンティーク調に仕上げる方法

新品のパイン材ダイニングテーブルを、アンティーク風の「ほんのり焦げちゃ系」の雰囲気に仕上げたいというご希望ですね。50年待つのは現実的ではありませんが、DIYでアンティーク調の風合いを出すことは可能です。オイル仕上げ済みのパイン材を生かし、自然な色味と質感を残しつつ、経年変化を演出する塗装方法をご紹介します。

目指す雰囲気:自然なアンティーク調

目指すのは、人工的なペイントではなく、木本来の質感を活かした、自然なアンティーク調です。そのため、ペンキのようなもので全面を塗るのではなく、部分的に色を付けたり、わざと傷や擦れを演出したりする技法を用います。

使用する塗料:体に優しい選択肢

ダイニングテーブルということもあり、人体への影響が少ない塗料を選びましょう。いくつか候補を挙げ、それぞれの特徴を解説します。

  • 自然塗料(オイルステイン):植物油を主成分とした塗料で、木に深く浸透し、自然な色味と風合いを与えます。安全性が高く、食品に触れても問題ありません。様々な色調があり、「焦げ茶色」に近い色を選ぶことが可能です。ただし、耐久性は他の塗料に比べて低い場合があるので、定期的なメンテナンスが必要です。
  • 蜜蝋ワックス:蜜蝋と植物油を混ぜ合わせたワックスで、木にツヤと保護効果を与えます。自然な仕上がりで、アンティーク風の風合いを出すのに適しています。重ね塗りすることで、より深い色味になります。安全性も高く、食品にも使用できるグレードの製品もあります。
  • 水性塗料:水性ウレタンニスや水性ステインなど、水性塗料も選択肢の一つです。VOC(揮発性有機化合物)の含有量が少なく、人体への影響が少ないのが特徴です。ただし、自然塗料に比べると、若干人工的な仕上がりになる可能性があります。

具体的な加工方法

ここでは、自然塗料(オイルステイン)と蜜蝋ワックスを使った方法を例に説明します。

1. 下地処理

オイル仕上げ済みのパイン材ですが、表面の汚れをきれいに拭き取ります。布で軽く拭き、必要に応じて中性洗剤で洗浄し、完全に乾燥させましょう。

2. オイルステインの塗装

選んだオイルステインを、布や刷毛を使って薄く均一に塗布します。一度に厚塗りせず、数回に分けて重ね塗りすることで、より深い色味になります。「焦げ茶色」に近い色味になるよう、色見本を確認しながら作業しましょう。部分的に濃淡をつけることで、より自然なアンティーク感を演出できます。例えば、テーブルの角や縁を少し濃いめに塗るなど、工夫してみましょう。

3. 乾燥

オイルステインを塗布後、完全に乾燥させます。乾燥時間は塗料の種類や気温、湿度によって異なりますので、製品の説明書をよく確認してください。

4. 蜜蝋ワックスの仕上げ

オイルステインが完全に乾燥したら、蜜蝋ワックスを塗布します。布で薄く塗り広げ、乾いた布で磨いて仕上げます。蜜蝋ワックスは、木にツヤを与え、保護効果を高めるだけでなく、アンティーク風の風合いをさらに強調する効果があります。重ね塗りすることで、より深い色味とツヤが得られます。

5. アンティーク風加工(オプション)

より本格的なアンティーク感を出すために、以下の加工も検討してみましょう。

  • わざと傷をつける:サンドペーパーで軽く擦って、わざと傷や擦れを演出するのも効果的です。ただし、やりすぎると台無しになるので、慎重に行いましょう。
  • 焼き付け:バーナーなどで軽く炙ることで、木に焦げ目をつけ、アンティーク風の色味を出すことができます。ただし、火を使う作業なので、十分に注意が必要です。安全な場所で、換気をしっかり行いながら作業しましょう。

専門家のアドバイス

DIYに自信がない場合は、専門業者に依頼することも可能です。家具のリペアや塗装を専門とする業者に相談すれば、よりプロフェッショナルな仕上がりになります。費用はかかりますが、仕上がりの美しさや耐久性を重視するなら、検討する価値があります。

まとめ

新品のパイン材ダイニングテーブルをアンティーク調に仕上げるには、適切な塗料を選び、丁寧に作業することが大切です。自然塗料や蜜蝋ワックスを使用することで、安全で自然なアンティーク風合いを実現できます。焦げ茶色のアンティーク風テーブルをDIYで作り、自分らしい空間を演出しましょう。

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