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新品パイン材をアンティーク調に仕上げる方法
新品のパイン材ダイニングテーブルを、アンティーク風の「ほんのり焦げちゃ系」の雰囲気に仕上げたいというご希望ですね。50年待つのは現実的ではありませんが、DIYでアンティーク調の風合いを出すことは可能です。オイル仕上げ済みのパイン材を生かし、自然な色味と質感を残しつつ、経年変化を演出する塗装方法をご紹介します。
目指す雰囲気:自然なアンティーク調
目指すのは、人工的なペイントではなく、木本来の質感を活かした、自然なアンティーク調です。そのため、ペンキのようなもので全面を塗るのではなく、部分的に色を付けたり、わざと傷や擦れを演出したりする技法を用います。
使用する塗料:体に優しい選択肢
ダイニングテーブルということもあり、人体への影響が少ない塗料を選びましょう。いくつか候補を挙げ、それぞれの特徴を解説します。
- 自然塗料(オイルステイン):植物油を主成分とした塗料で、木に深く浸透し、自然な色味と風合いを与えます。安全性が高く、食品に触れても問題ありません。様々な色調があり、「焦げ茶色」に近い色を選ぶことが可能です。ただし、耐久性は他の塗料に比べて低い場合があるので、定期的なメンテナンスが必要です。
- 蜜蝋ワックス:蜜蝋と植物油を混ぜ合わせたワックスで、木にツヤと保護効果を与えます。自然な仕上がりで、アンティーク風の風合いを出すのに適しています。重ね塗りすることで、より深い色味になります。安全性も高く、食品にも使用できるグレードの製品もあります。
- 水性塗料:水性ウレタンニスや水性ステインなど、水性塗料も選択肢の一つです。VOC(揮発性有機化合物)の含有量が少なく、人体への影響が少ないのが特徴です。ただし、自然塗料に比べると、若干人工的な仕上がりになる可能性があります。
具体的な加工方法
ここでは、自然塗料(オイルステイン)と蜜蝋ワックスを使った方法を例に説明します。
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1. 下地処理
オイル仕上げ済みのパイン材ですが、表面の汚れをきれいに拭き取ります。布で軽く拭き、必要に応じて中性洗剤で洗浄し、完全に乾燥させましょう。
2. オイルステインの塗装
選んだオイルステインを、布や刷毛を使って薄く均一に塗布します。一度に厚塗りせず、数回に分けて重ね塗りすることで、より深い色味になります。「焦げ茶色」に近い色味になるよう、色見本を確認しながら作業しましょう。部分的に濃淡をつけることで、より自然なアンティーク感を演出できます。例えば、テーブルの角や縁を少し濃いめに塗るなど、工夫してみましょう。
3. 乾燥
オイルステインを塗布後、完全に乾燥させます。乾燥時間は塗料の種類や気温、湿度によって異なりますので、製品の説明書をよく確認してください。
4. 蜜蝋ワックスの仕上げ
オイルステインが完全に乾燥したら、蜜蝋ワックスを塗布します。布で薄く塗り広げ、乾いた布で磨いて仕上げます。蜜蝋ワックスは、木にツヤを与え、保護効果を高めるだけでなく、アンティーク風の風合いをさらに強調する効果があります。重ね塗りすることで、より深い色味とツヤが得られます。
5. アンティーク風加工(オプション)
より本格的なアンティーク感を出すために、以下の加工も検討してみましょう。
- わざと傷をつける:サンドペーパーで軽く擦って、わざと傷や擦れを演出するのも効果的です。ただし、やりすぎると台無しになるので、慎重に行いましょう。
- 焼き付け:バーナーなどで軽く炙ることで、木に焦げ目をつけ、アンティーク風の色味を出すことができます。ただし、火を使う作業なので、十分に注意が必要です。安全な場所で、換気をしっかり行いながら作業しましょう。
専門家のアドバイス
DIYに自信がない場合は、専門業者に依頼することも可能です。家具のリペアや塗装を専門とする業者に相談すれば、よりプロフェッショナルな仕上がりになります。費用はかかりますが、仕上がりの美しさや耐久性を重視するなら、検討する価値があります。
まとめ
新品のパイン材ダイニングテーブルをアンティーク調に仕上げるには、適切な塗料を選び、丁寧に作業することが大切です。自然塗料や蜜蝋ワックスを使用することで、安全で自然なアンティーク風合いを実現できます。焦げ茶色のアンティーク風テーブルをDIYで作り、自分らしい空間を演出しましょう。