ハンディキャップのあるツバメの自立支援:餌やりから巣立ちまで

今年6月末、2度目の巣が夕立の豪雨で雨漏りした水によって、崩壊しました。新聞紙を敷いたふん除けのカゴを、巣の下に設置していたため、雛の落下をカゴが受け止めてくれていました。親ツバメに威嚇されながらすぐに、ホームセンターで鳥の巣を買ってきて、雨に濡れないところに設置してやり、雛4匹を戻すとき、1匹の雛を見て「おや?」「この子、目はどこにある??」左目が完全にくぼんでいて目が無いような感じで、右目はまぶたあるようですが開いていません。ハンディがある子でした。とりあえず兄弟ともども巣に戻して様子を見たのですが、親が近づいたことに気付かず、どう見ても餌を食べてないように見えました。そのうち、ほかの子とは完全に体格差を感じるようになり、いてもたってもいられなくなり、保護してしまいました。ビタミンを少しつけたミルワーム、ネットで買ったコオロギ、ささみ、家に飛んでいた羽あり、蚊、クモを捕獲して食べさせています。右目が開いたのですが、黒目が、グレーで見えてなさそうです。びっくりさせようと「わ!!」?としても無反応です。左目はくぼんだままで目の玉すらなさそうです。今、巣の淵に立ちバタバタと飛び立つ準備をしています。部屋の中を飛ぶ時も壁にぶつかっては墜落…壁に張り付いてずっと泣いている…といった感じです。餌を与える時も口元まで持っていくか、「チビ!!」と声をかけてやらないと大きな口を開けません。餌の存在に気付くことができず、近づけても頭を右に左にと振りまくって口の中に入れるのも一苦労です。目のハンディキャップ以外はいたって元気で何も問題なく、少々小食ですが餌も元気に食べます。このツバメがえさを自分の口ばしで、つまんで食べれるようになるには、どのような練習をしたらいいでしょうか?最終的には飛んでいる虫を捕まえるまでになれればいいのですが、まずは餌箱にいれた動かない虫、または生きているミルワームを自分の口ばしでつまんで食べれるようになれればと思います。質問と矛盾していますが、野鳥の保護が法的にも自然界の摂理にも反していることは理解しています。その種の回答は申し訳ありませんがご遠慮下いますようお願いいたします。補足親は残りの子3羽が巣立ってから帰ってこなくなりました。親がいない真夜中になってこっそり餌をやって夜中に巣に戻すことを続けています。まだ、巣の淵に立ったり、羽ばたきの練習はしていません。見た感じで後、10日くらいで巣立ちそうですがこのまま、目が見えない状態で巣立つのかと思うと心配で…

視覚障害のあるツバメの自立支援:段階的なアプローチ

保護されたツバメは、視覚にハンディキャップを抱えながらも、食欲旺盛で活発な様子ですので、適切な訓練とサポートで自立の可能性は十分にあります。焦らず、段階的に訓練を進めていきましょう。

ステップ1:餌の認識と捕食行動の促進

現在の状態では、ツバメは餌の存在を認識できていないようです。まずは、餌への認識を高めることから始めましょう。

  • 視覚以外の感覚を刺激する: 視覚に頼れないため、餌のにおい、動き、音などを利用して認識させましょう。ミルワームやコオロギを、ツバメのすぐ近くで動かす、または、餌入れの近くに香りの強いハーブを置くなど試してみてください。
  • コントラストの利用: 餌入れの色と周囲の環境のコントラストを大きくすることで、餌を見つけやすくします。例えば、濃い色の餌入れに明るい色の餌を入れるなどです。
  • 餌の配置: 餌をツバメのくちばしのすぐ近くに置き、自然に口にする機会を増やしましょう。最初はピンセットなどで直接口元に持っていく必要もありますが、徐々に距離を離し、自ら餌に近づく行動を促します。
  • 食感の工夫: 柔らかく、食べやすい餌を選びましょう。ささみは細かく刻んで与え、コオロギやミルワームは生きているものだけでなく、死んだものも用意して、色々な食感に慣れてもらうのも良いでしょう。

ステップ2:くちばしを使った餌の摂取練習

次に、くちばしを使って餌をつまむ練習をさせましょう。

  • サイズの調整: 最初は、小さなミルワームや細かく刻んだささみなど、くちばしでつまみやすいサイズの餌から始めます。徐々にサイズを大きくしていきましょう。
  • 素材の工夫: 最初は、動きが少ない、または動かない餌(死んだミルワームなど)を使用し、徐々に動きのある餌(生きているミルワームなど)に移行します。
  • 触覚刺激: 餌をツバメのくちばしに軽く触れさせ、くちばしでつかむ動作を促します。
  • 模倣学習: 他のツバメが餌をつまむ様子を見せることで、学習効果を高める可能性があります(動画など)。

ステップ3:飛行訓練と空間認識の向上

部屋の中で飛行訓練を行う際は、安全性を確保することが非常に重要です。

  • 安全な環境: 窓や鏡などを覆い、衝突による怪我を防ぎます。
  • 障害物の除去: 部屋の中の障害物を極力減らし、広い空間を確保します。
  • 誘導: ツバメが壁にぶつからないよう、優しく誘導しましょう。
  • 徐々に高度を上げる: 最初は低い位置で飛行練習を行い、徐々に高度を上げていきます。
  • 目標物の設置: ツバメが目指す目標物を設置し、飛行の練習を促します。例えば、高い位置に餌を置くなどです。

専門家の意見:獣医への相談

ツバメの目の状態については、獣医に相談することを強くお勧めします。専門的な診察を受けることで、目の状態の正確な把握、適切な治療法の検討、さらなる自立支援のためのアドバイスを得ることができます。 特に、視覚障害の程度によっては、特別なケアや訓練が必要となる可能性があります。

まとめ:根気と愛情を込めて

視覚障害のあるツバメの自立支援は、時間と根気が必要です。しかし、適切な方法で訓練を進めることで、ツバメは自立できる可能性があります。 焦らず、ツバメのペースに合わせて、根気強くサポートしていきましょう。 あなたの愛情と努力が、ツバメの未来を明るく照らすはずです。 そして、常に獣医のアドバイスを参考にしながら、安全に配慮した訓練を心がけてください。

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